美食と絶景を楽しもう!キリシタンの里・上五島で大人のしま旅-1

美食と絶景を楽しもう!キリシタンの里・上五島で大人のしま旅

五島列島の中通島、若松島、頭ヶ島などの島々から構成される新上五島町(通称:上五島)。衝撃のグルメ!ハコフグの味噌焼き「かっとっぽ」や日本三大うどんの1つの五島手延べうどんなど、ここでしか味わえない特徴的な美食が勢ぞろい。うっとりするような絶景ビーチや、あたり一面夕日に照らされた茜色の風景を楽しめるスポット、大自然の風光明媚な景色に心が洗われるよう。さらに、世界遺産に登録されたキリシタン関連遺産の構成資産や今でも船でしか行くことのできないキリシタン洞窟など、苦難の歴史を持つ潜伏キリシタンたちの信仰心が生んだ、世界に誇る教会群も有します。魅力たっぷりの大人のしま旅へ、いざ出発!

長崎・佐世保・博多からアクセス可能! 意外と気軽に行ける上五島へ

新上五島町と五島市に行政区分される五島列島の中でも、新上五島町は「上五島」と呼ばれています。中通島、若松島を中心とする7つの有人島と60もの無人島から構成され、絵に描いたような多島海の絶景が広がります。

博多港・佐世保港・長崎港からアクセス可能です。
【博多港から】
・北西部にある青方港まで夜行フェリーで約6時間
【佐世保港から】
・有川港まで高速船で約1時間20分、フェリーで約2時間半
【長崎港から】
・有川港まで高速船で約1時間40分
・鯛ノ浦港まで高速船で約1時間40分
・奈良尾港までジェットフォイルで最短75分、フェリーで約2時間40分

旅の計画に合わせて、出発地や移動手段をお選びください。

幻想的な景色に思わずうっとり。 上五島の絶景アイランドビュー!

白い砂浜とエメラルドグリーンの海が広がる蛤浜(はまぐりはま)海水浴場は、まるで絵画のような美しいビーチ。時間帯によって見せる表情を変え、特に薄暗い夕暮れ時の景色は必見です。
上五島の夕日を見るなら矢堅目へ。茜色の夕日が沈み始めると、そこには息をのむほど幻想的な光景が広がります。
若松島の龍観山(りゅうかんざん)展望台は、青く澄み渡る若松瀬戸を一望できるビュースポット。空と海の青、山々の緑、島々が織りなす複雑な入り江に若松大橋の白が映えて、素晴らしい景観が広がります。

信仰が息づく島。 カトリック教会をめぐる旅へ

キリスト教が禁止されていた江戸時代、教徒たちは辺境の地である五島列島に移住し、「潜伏キリシタン」として密かに信仰を守り続けていました。1873年にキリシタン禁制の高札が撤去されると、信仰の拠点として次々と教会堂が建てられます。中でも世界遺産に登録されたキリシタン関連遺産の構成資産の頭ヶ島集落に建つ頭ヶ島天主堂は珍しい石造りの教会で、名産の椿をイメージした文様から「花の御堂」として信者たちに大切にされてきました。レンガ造りの青砂ヶ浦天主堂はステンドグラスが映える西洋風の佇まい。夕方になると夕日が堂内へ差し込み、息をのむほど美しく神々しい姿になります。迫害の激しさと信心深さをひしひしと感じるキリシタン洞窟は必見の名所。江戸時代には弾圧から逃れるため、現在でも船でしか行くことのできない洞窟で祈りを捧げていましたが、発見されて拷問に掛けられたという苦難の歴史を持ちます。知る人ぞ知る神秘的な祈りの場です。
※世界遺産構成資産内にある教会の見学は事前連絡が必要です。

離島が生んだ絶品海鮮グルメと、五島列島の在来種を使用した芋焼酎「五島灘」に注目!

豊かな漁場に囲まれた上五島の魚はとにかく新鮮!養殖の本マグロ(クロマグロ)は一度も冷凍されずにお刺身で食べられるため、もっちり肉厚な食感と、噛むほどにじみ出る濃厚な旨味を楽しめます。新鮮だからこそできるキビナゴのお刺身は、お醤油ではなく酢味噌にチョンとつけて召し上がれ。冬は脂ノリ抜群の寒ブリ、イカの王様ミズイカ(アオリイカ)を。そして、一度見たら忘れられない衝撃の料理「かっとっぽ」。内臓を取り除いたハコフグを器代わりにし、特製味噌を詰めて焼き上げた、五島列島の郷土料理。内側の身を箸でこそぎながら、特性味噌と絡めて食べると、甘く香ばしい味噌の美味しさについついお酒が進みます。
100年以上前に五島へ伝わった在来種のさつまいも「金ぼけ」を使った芋焼酎「五島灘」は甘くてすっきりとした味わい。年間で製造できる本数が限られていて、なかなか入手できない希少な焼酎です。最高に旨い魚と一緒に味わえば、至高のひと時が。くれぐれも飲みすぎには注意です。

あっという間に完食してしまう美味しさ! 日本三大うどんの1つ「五島手延べうどん」

遣唐使の時代に五島列島へ伝わったといわれている五島手延べうどん。日本三大うどんの1つで、島で採れた椿油を麺の表面に塗っています。細いのにコシがあり、喉越しの良さとツルツルとした食感が特徴。熱湯を張った鍋で麺を湯がき、専用のすくい棒で鍋から直にすくい、上品なアゴ出汁につけていただく「地獄炊き」がオススメ。途中、お醤油をたらした溶き卵につけて味を変えると、いくらでも食べられます。昔ながらの手延べの伝統製法でうどん作りを体験することもできます。

捕鯨文化を「学んで味わう」大人旅を満喫しよう!

古くから捕鯨が盛んだった長崎の中でも、一大拠点として栄えた上五島には今なおその文化が残っています。上五島にある鯨賓館ミュージアムは、長崎県の捕鯨の歴史を詳しく学ぶことができるスポット。迫力あるミンククジラの骨格標本や実物大模型、捕鯨に使われた道具など、当時を物語る貴重な資料が捕鯨漁とともに歩んできた歴史を教えてくれます。鯨文化を学んだ後は、実際に伝統的なくじら料理を召し上がれ!噛めば噛むほど旨味が感じられるお刺身はもちろん、独特の食感で旨味の凝縮した皮を使ったなますなど、ここでしか味わえない料理を堪能してください。