教会見学時マナーのご案内
1549年に西洋から伝来したキリスト教。南蛮貿易とともにやってきた宣教師たちによって布教活動が進められた長崎には、世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連資産」の構成資産内にある教会をはじめ、数多くの教会が点在します。
どなたでも祈ることができるように開放している教会が多いですが、教会は信者の皆さんにとって大切な祈りの場であって観光施設ではありません。
訪問される際には教会でのマナーをよく守り、お互いが気持ちよく過ごせるように心がけましょう。
教会見学時のマナー
・内陣(祭壇)の所は神聖な場所です。絶対に立ち入らないようにしましょう。
・ミサ(礼拝)は神聖な儀式です。写真撮影は止めましょう。
・教会内での飲食や、タバコの喫煙は禁止です。
・大声で騒いだり走り回るのもマナー違反。特に子供さんをお連れの場合は同伴者が気を配って見学するようにしましょう。
・教会内にはいろんな物(祭礼品、装飾物など)があります。むやみに手を触れないようにしましょう。
・教会のトイレは信者の方のためのものですので、できるだけ教会以外のトイレのご利用をお願いします。
教会見学について
世界遺産構成資産にある教会の見学は事前連絡が必要です。
※旧野首教会と﨑津教会(熊本県天草市)は連絡先が異なります。
見学の際には必ず事前に連絡のうえ、お出かけください。(教会行事(ミサ、葬儀等)により見学できない場合や、一度に多くの見学者を受け入れられない場合があります)
いずれも、webサイトよりお申込みができます。
なお、大浦天主堂の見学には、事前連絡は必要ありません。
連絡先
【特集】長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、キリスト教が禁じられている中で、長崎と天草地方において日本の伝統的宗教や一般社会と共生しながら信仰を続けた潜伏キリシタンの信仰継続にかかわる伝統のあかしとなる遺産群です。
禁教期にもひそかに信仰を継続していた長崎と天草地方における、潜伏キリシタン独特の文化伝統の証拠であることを評価され、2018年7月、世界文化遺産へ登録されました。
教会めぐりのお供に
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長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産「周辺散策マップ」
詳細はこちら長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の周辺散策マップをご用意しています。印刷してご利用ください。
教会の基礎知識
教会とは...
教会という言葉は、「祈りの家、建物」を意味することが多いですが、「キリストを信じる人々の集い、共同体」も意味します。長崎県には、133の教会(主任・巡回教会など)があり、72の小教区を構成し、「長崎教区」になっています。全国にはこのような教区が16ありますが、全国のカトリック信者の約14パーセントが集まる長崎は、大司教を中心とする「カトリック長崎大司教区」です。明治以降、初期の教会には正面に「天主堂」と書かれた額が掲げられていますが、これは神「デウス」の中国語表記「天主」を、外国人神父達がそのまま流用して「天主堂」としたものです。
ミサとは...
キリストが復活した日曜日を「主の日」とし、「最後の晩餐」と、死と復活を記念する祭儀をおこなうようになりました。これが現在のミサであり、信者にとってキリストの体であるパン(聖体)を拝領することでキリストとひとつになる大切な祭儀です。
【教会の主な祝祭日】
カトリック教会には、年間をとおしてキリストの生涯を記念する「典礼暦」があります。主なものは、降誕祭(クリスマス)12月25日。復活祭(イースター)春分後の最初の満月の後の日曜日。主の昇天復活祭の6週間後。聖霊降臨祭復活祭の7週間後。キリストの聖体=聖霊降臨祭の2週間後。聖母の被昇天8月15日などがあり、復活祭はすべての祝祭日の中心をなすものです。
LINKS -関連資料-
教会堂の建築について
ガイドとめぐって知識を深めましょう
潜伏キリシタン関連遺産の構成資産や教会等を訪れる際は、是非ガイドと一緒に、その土地の自然景観、街並み、人々とのふれあいを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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