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中の茶屋(清水菎展示館) (なかのちゃや(しみずこんてんじかん))

「長崎ぶらぶら節」にも読まれた「中の茶屋」。市指定史跡の庭園

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ここは、丸山の遊女屋「筑後屋」が江戸時代中期に茶屋を設けていたところで「中の茶屋」と呼ばれました。また、当時長崎にいた唐人は「千歳窩(せんざいわ)」と名付けたことから、この名にちなみ別名「千代の宿」とも呼ばれていました。

「花月楼」と共に人気の高かった「中の茶屋」は、長崎奉行の市中巡検の際には休憩所にあてられることもあったそうです。幕末期にできた民謡「長崎ぶらぶら節」には、「遊びに行くなら花月か中の茶屋」と読まれています。内外の文人墨客が好んで遊び親しんだ場所でした。

江戸時代中期に築かれた庭園として、市内寺院のものを除けば数少ない遺跡の一つです。
1971年、隣家の火災により建物が全焼し庭園だけとなりましたが、1976年に建物部分が旧態に近い形で新築復元。庭園内には筑後屋の遊女「冨菊」が奉納した手水鉢や風格ある老松があり、当時の面影を色濃く残しています。

2001年11月、中の茶屋内にオープンした清水崑展示館では、かっぱの絵で有名な長崎市出身の漫画家「清水崑」の原画を約3,400点所蔵しており、展示替えを行いながら約30点を展示しています。
日本酒のキャラクターやお菓子の商品名など、空前の「かっぱブーム」を引き起こした作品を見て懐かしく思う方も多いでしょう。

基本情報

住所 〒850-0836 長崎県長崎市中小島1-4-2
電話番号 095-829-1193(長崎市文化財課)
営業時間 9:00~17:00
休日 毎週月曜(祝日を除く)、年末年始(12月29日~1月3日)
料金 【清水菎展示館】 大人100円 小・中学生50円
団体割引(15人以上)大人80円 小・中学生30円
※庭園の見学は無料
アクセス 長崎駅前から路面電車「崇福寺」行で約12分「思案橋」下車、徒歩約10分
JR長崎駅前南口から長崎バス10番系統「茂木」行で約7分「思案橋」下車、徒歩約10分
ウェブサイト 長崎市公式サイト
長崎市公式サイト

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