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岩戸山樹叢(国天然記念物) (イワドヤマジュソウ(クニテンネンキネンブツ))

前浜海水浴場と野田浜海水浴場の境に位置し、海に突き出た陸けい島で山自体が天然の展望台をなしている。

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高さ97m、周囲約1kmのこの山には、貴重な植物群の宝庫とは別に観音道場の信仰の場でもあった。さまざまな信仰の遺跡や伝説が点在し興味深い場所である。

〇岩戸山樹叢
岩戸山に自生する植物約190種のうち数種類(アコウ、タチバナ、モクタチバナ、ショウベンノキ、ハカマカズラ、サツマサンキライ、コシデ、イワシデ、アオノクマタケランなど)が貴重なものとして昭和3年に「岩戸山暖地性樹叢」の名で国指定の天然記念物に指定されています。

〇穴観音
岩戸山南側の中腹、海に面した絶壁に広さ160㎡の大洞穴があり、そこに観世音や多数の地蔵尊がまつられてあります。
キリシタン隆盛のころ、有馬晴信の領内では多くの寺社が破壊され、この洞穴に隠してあった仏像も口之津教会の少年たちによって処分されたと宣教師ルイス・フロイスは1582年に報告しています。
また、島原・天草一揆後には、キリシタンの残党狩りが激しくなり、キリシタンは人が容易に行くことができない岩戸山の穴観音の洞穴に隠れていましたが、たき火の煙を船に見つけられて捕縛されたそうです。今も穴観音にまつってある地蔵さまに首がないものがあるのは、キリシタンが捕縛される際に地蔵さまの首を打ち欠いて投げつけて抵抗したためとも言われています。
 
〇座禅石
岩戸山の東側の峰の頂上を座禅石と呼んでいます。海抜90mの断崖絶壁の上で、十畳敷ほどの平地があり、絶景を望むことができます。
岩上に大智禅師の石像が安置してあり、禅師が晩年この岩戸山に庵を結び、常にこの場所で座禅を組んだそうです。
 
 
※岩戸山は要所にロープなどが設置してありますが、岩戸山全体・座禅石周辺は手すりもなく自然のままで保護しております。
足場が悪く滑落の危険性もありますので、足下には十分注意して景観をお楽しみください。

基本情報

住所 〒859-2605 長崎県南島原市加津佐町岩戸
電話番号 0957-65-6333(南島原ひまわり観光協会)
営業時間 1日中
休日 無し
料金 無料
アクセス 小浜温泉より車で20分、島原市から車で50分、バス停岩戸前下車、徒歩で入り口まで5分
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