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孕神社【赤尾】 (はらうみじんじゃ)

エリア
上五島
テーマ
神社・仏閣
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安産の神様“孕大明神”が祀られている『孕神社』は、五島列島を治めた五島家と関わりの深い神社です。その由来は、弘和3年(永徳3年:1383 ※南北朝時代なので年号が二種類ある)の宇久家8代覚(さとる)公が宇久島を引揚げ、福江島の岐宿に本拠を移したことに始まります。
懐妊中であった覚公の奥方は、産婆らに付き添われ、後の便で宇久島を出発しました。ところが有川湾を横切り友住と頭ケ島の間の瀬戸にさしかかった時、激しい潮流にまきこまれ転覆。近隣の村人らが救助に駆け付けた時には既に遅く、奥方と産婆はかえらぬ人となって赤尾近くの海岸に漂着していました。
奥方の遺体は魚目の浄福寺(浄土宗・浦桑の上の寺)裏山に埋葬され、その御霊に豊玉姫命の神霊を勧請して「孕大明神」の神号を奉り、赤尾の氏神として祀りました。
また、産婆の遺体は宇久島の見える場所に葬られ、安産の守り神として祠が建てられました。その場所は「ゴゼドンの鼻」と呼ばれています。
船が沈んだ瀬戸(頭ヶ島大橋の下)は、この遭難に由来し「孕瀬戸」と呼ばれています。宇久家はのちに五島列島を治め、五島家となります。

基本情報

住所 〒857-4101 長崎県南松浦郡新上五島町赤尾郷376
備考 【御神祭】 豊玉姫神

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