地獄は突然沸くものだった?!「地獄」から「美味いもの」までめぐる雲仙1泊2日旅♪【1日目】
全国でも有数の温泉地・雲仙(うんぜん)。
温泉大国・九州の中だと大分や熊本のイメージが強いので、行ったことがない方も多いのではないでしょうか?
今回は、私も初めての雲仙温泉を楽しんできました!
とっても寒いですが、雪景色の雲仙は雰囲気も抜群♪
外国人から地域猫まで、みんなに愛される雲仙温泉の見どころをめぐる1泊2日のモデルコースをご紹介します♪
掲載日:2024年03月26日
ライター:森山ゆりこ
雲仙温泉って?雲仙地獄って?
雲仙温泉は、なんと開湯1300年。乳白色の硫黄泉が特徴です。
奈良時代に行基が温泉山満明寺を建立したのが起源で、もとは「温泉」と書いて「うんぜん」と読まれていたのが「雲仙」と書くようになったと言われています。
そんな雲仙ですが、日本初の国立公園に指定されるなど、古くから湯治の場として親しまれてきました。
雲仙温泉に到着すると、まず気がつくのは硫黄の香り。「これぞ温泉郷!」という香りにテンションが上がります。
雲仙温泉は硫黄泉なので、美肌効果などの嬉しい効果が盛りだくさん♪
さらに明治末期から昭和初期には外国人の避暑地としても人気があり、当時は滝壺を加工してプールにしたり日本初のパブリックコースである雲仙ゴルフ場でプレイを楽しんだりしたそうですよ!
温泉街にある「雲仙地獄」では、もくもくと立ち昇る蒸気や、温泉が沸く音が聞こえます。
「大叫喚地獄」や「お糸地獄」など様々な悲しい伝承を持つ30ほどの地獄で構成されており、目の前が見えなくなるほどの蒸気や音を聞いていると「まさに地獄!!」と思うほど。
雲仙地獄は、島原半島に隣接する橘湾の海底地下にあるマグマ溜まりから発生した高温ガスと地下水が混ざり合ってできています。
場所によっては地面が暖かい所があり、地域猫も暖を求めて集まってきます♪
まずは硫黄の匂いと蒸気が立ち込める雲仙地獄めぐりへ!
雲仙温泉に到着したら、まずは目を引いた雲仙地獄へ♪
雲仙地獄は入り口が複数あり、好きな場所から自由に散策ができるようになっています。
この日はホテル近くの入り口からスタートしました!
それぞれの地獄の名前や由来、ストーリーを見ながらのんびり散策すると所要時間は約30分〜40分。
高低差があるので、歩きやすい靴で行くのがオススメです。
雲仙地獄内に複数設置されている展望スペースからは、地獄の中に入り込んで写真を撮ることもできます♪
また雲仙地獄は「成長する地獄」で、駐車場から突然蒸気が吹き出して地獄になってしまったこともあるんだとか。
ある日突然駐車場に出現した「いぶき地獄」のような比較的新しい地獄も見ることができました!
PickUp
所在地:雲仙市小浜町雲仙
問い合わせ先:(一社)雲仙観光局
TEL:0957-73-3434
雲仙地獄の中腹には、地熱や噴気を体感できる休憩所「雲仙地獄 足蒸し」や地獄の蒸気で蒸した温泉たまごなどを販売する「雲仙地獄工房」があります。
歩き疲れたら足蒸しに座ったり、温泉たまごを食べながら休憩できるオススメスポットです。
こちらの温泉たまごは地獄から噴き出る高温の蒸気で作った蒸したまご。
食感はゆで卵に近いですが、長崎のブランド卵「太陽卵」を使用しているため味が濃くとても美味しいです(おかわりしました!)
また、この辺りに来たときは、ぜひ地面を触ってみてください♪
なんと・・・ほんのりあたたか〜いんです!!
雲仙地獄の地熱で地面が温かくなっており、この温かさを求めて地域猫たちがのんびりくつろいでいます♪
人懐こいので触らせてくれる子も多く、ついつい「無料の猫カフェかな??」なんて勘違いしそうですが、ここは雲仙地獄。
地域猫ちゃんと遊ぶのは自己責任です。
温泉たまごを含めおやつを食べようとするとおねだりするのも可愛い〜!
でも、人間の食べ物は猫ちゃんに毒なケースが多いためNGです。
PickUp
所在地:雲仙市小浜町
問い合わせ先:雲仙観光局
TEL:0957-73-3434
営業時間:4月〜10月 9:00〜18:00、11月〜3月 9:00〜17:00
定休日:年中無休
4つの源泉を持つ!雲仙の老舗ホテルへチェックイン♪
今回お世話になったのは「ゆやど 雲仙新湯ホテル」。
明治41年に創業し、敷地内に4本の源泉を持つ雲仙唯一のホテルです。
チェックイン後、まず見つけたのはロビーに飾られた「15 MILE GUIDE BOOK」。
島原半島の観光名所がカードになっており、自分だけのガイドブックを作ることができます。イラストもとっても可愛い♪
雲仙初心者の私は全部いただきました。カードの解説を見るだけでとても楽しいですね!
お部屋はスタンダード和洋室「寛/KAN」という2021年3月に全面リニューアルされたお部屋です。
とっても広々としたお部屋で、窓からは雲仙地獄の蒸気も見えました!
ちなみに温泉は家族風呂、大浴場(時間制で男女入替)、大浴場(男女別)、露天風呂付客室の4つそれぞれで違う源泉が楽しめます。(※家族風呂は現在休業中。露天風呂付客室は要予約)
もうお部屋と温泉の往復だけでもいいのでは?!と思ってしまう人もいるのではないでしょうか?笑
今回はふたつの大浴場を利用しましたが、どちらも趣があってとてもリラックスできました♪
温泉でしっかり温まったら、夕食を食べて「地獄のナイトツアー」へ出発します!
PickUp
所在地:雲仙市小浜町雲仙320
TEL:0120-73-3301
受付時間:10:00〜19:00(年中無休)
夕食には魚介出汁の効いたちゃんぽんと皿うどんを。
夕食はホテルから徒歩10分のところにある「たら福」へ。
雲仙温泉街の中心にあるので、どのホテルからでもアクセスが良く、夜遅くまで開いているのも魅力的です。
店内のテーブルにはレトロ可愛いクロスが掛かっており、昔ながらの定食屋さんの雰囲気があります。
今回は、オススメメニューのちゃんぽんと皿うどんをいただきました。
ちなみにちゃんぽんと皿うどん以外にも和食や中華メニューが充実しているのですが、この日は少し吹雪いていて温かいものが欲しかったのです…。
見た目はどちらもよくあるちゃんぽんと皿うどんですが、魚介の風味が効いていてとっても美味しい…!!
雲仙温泉の近くにある小浜エリアで食べられるちゃんぽんは、魚介出汁が効いていて「長崎市内で食べるちゃんぽんとは一味違う」と聞きますが、まさにそんな感じでした。
また雲仙に来ることがあれば、ぜひリピートしたいちゃんぽんと皿うどんです♪
PickUp
所在地:雲仙市小浜町雲仙325
TEL:0957-73-3566
営業時間:10:00〜23:00
定休日:不定休
地獄の声が聞こえる?!昼とは一味違う夜の雲仙地獄ツアーへ!
さて、ちゃんぽんで身体が温まったら「地獄のナイトツアー」へ!
ナイトツアーでは、夜の雲仙地獄をペンライト片手にガイドさんと一緒に巡ります。
この日は満月に近かったので雰囲気も抜群。日中にはない少しおどろおどろしい雰囲気が漂っています。
一番驚いたのは「大叫喚地獄」。
日中に見ると、たくさんの蒸気で目の前が真っ白になる、とても見応えのある地獄です。
しかし夜に耳をすませば、なんと奥の方から女の人の啜り泣くような声が…?!?!
どんな声なのか、ぜひ現地で聞いてほしい!
地獄のナイトツアーでは、ガイドさんから雲仙地獄のエピソードや秘密を聞くこともできるのです!
昼とは全く違う夜の雲仙地獄。大叫喚地獄のように、夜限定で体感できる現象もあるそうです。
この日は他にも、新しくできた地獄の話や地熱の話などをお聞きして、1時間が本当にあっという間でした!
地獄のナイトツアーは要予約ですが、空きがあれば当日予約も可能です♪
PickUp
営業時間:1日2回(20:15〜、21:10〜)※要予約
定休日:不定休
体験料金:大人600円
お申込先:雲仙ガイドさるふぁ
TEL:090-4489-4487
風邪をひかないように温泉で温まって2日目へ!
雲仙温泉の冬は夜になると本当に寒いです・・・。
地獄のツアーからホテルに戻ったら、もう一度温泉に入ってゆっくり体を温めました。
やっぱり温泉は最高!冷気でガチガチになってしまった体を温めて、明日に備えてゆっくり休みます。
2日目は引き続き雲仙を楽しみつつ、午後からは小浜温泉へ繰り出します♪
今回訪れた場所
Google Mapの読み込みが1日の上限を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください
この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
フォトグラファー、移住者、働く女性の視点で長崎の魅力をお届けします!
神戸からの「移住女子」です。
祖母が佐世保出身なこともあり、長崎が大好きで年に1〜2回旅行に来ていましたが、好きすぎて移住しちゃいました。現在は、仕事も兼ねて長崎県内を広く旅しています。
フォトグラファーの視点、移住者の視点、働く女性の視点から長崎県内の魅力ポイントを広くお届けします!