九十九島でクルージング♪何が見える?オススメは??3つの遊覧船を徹底比較!!
手付かずの自然がそのまま残されており「西海国立公園」にも指定されている九十九島(くじゅうくしま)。
JR佐世保駅から車で約10分の位置にある「九十九島パールシーリゾート」には海上から景観を楽しめる遊覧船があります。
九十九島パールシーリゾートから乗船できる遊覧船は現在全部で3種類。
私はいつもどれに乗船するか迷ってしまうので、今回は3種類全部のクルージングを体験してきました!!
それぞれの特徴や違いについて徹底比較します♪
掲載日:2024年02月13日
ライター:森山ゆりこ
そもそも「九十九島」って??
九十九島があるのは日本の本土最西端。
複雑に入り組んだリアス海岸と多くの島々からなる九十九島は、長崎県内はもちろん、日本でも有数の絶景ポイントです!
佐世保湾の外側から平戸までの約25キロに島が点在していて、島の密度は日本一なんだとか。
2018年には、ドイツのベルリンで設立された「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟・認定されました。
名前に「九十九」と入っていますが、島の数は99ではなく208島!
ではなぜ「九十九島」なのかというと、江戸時代中期、九十九が「数えきれないほどたくさん」という意味で呼ばれていたことに由来しているのだとか。
ちなみに島の多くは無人島で、有人島は「黒島」「高島」「前島」「鼕泊(とうどまり)島」の4島のみ。
「黒島の集落」は、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産のひとつとなっています。
エリア全体に豊かな自然が残っており、絶滅危惧種の生きものや越冬に訪れる渡り鳥を鑑賞することができます。
まずチケットを買おう!乗船できる船は全部で3種類♪
今回体験する3つの遊覧船は「九十九島パールシーリゾート」から出航しています♪
乗船できる船は大型遊覧船パールクィーン、九十九島リラクルーズ、カタマランヨット99TRITON(クジュウクトリトン)の3種類。
乗船時間はいずれも約50分〜60分で、乗船する船によって、大きさや遊覧コース、水面からの距離が違うので、見える風景が異なります。
いずれのチケットも「遊覧船ターミナル」内にある乗船券売り場で購入できますが、リラクルーズと99TRITONは定員が少ないので事前予約がオススメです。
季節や時間帯によって表情を変えるのも九十九島の大きな魅力。
夏は海上の爽やかな風を楽しむことができるので「ザ・クルージング!」という印象になります。
反対に冬の海上は寒いものの、運が良ければ越冬に来た渡り鳥を鑑賞することができるので、野鳥観察をしたい方は冬がオススメです。
夕方は、期間限定の「サンセットクルーズ」に乗船してノスタルジックな雰囲気を楽しむのがオススメ。
これから九十九島に行かれる方は、ぜひ乗船する季節や時間も検討してみてくださいね♪
出港時刻や乗船場所は船によって異なるので、乗船券購入時に合わせて確認しておきましょう。
次は、乗船できる船の違いをご紹介します!
九十九島遊覧船パールクィーンで湾を一望♪
優雅な白い船体が特徴のパールクィーン。
「九十九島で遊覧船」と聞くと、このパールクィーンをイメージする方が多いのではないでしょうか?
パールクィーンは全長35mの大型遊覧船なので、水深の浅い場所には入ることはできませんが、船体が大きいので高い位置から大パノラマで島々を鑑賞できるのがとっても魅力的。
初めての方や、のんびりクルージングを楽しみたい方にオススメです♪
定員280名とたくさんの方が乗船できる遊覧船で、船内には118席の座席があり、ゆったり過ごすことができます。
小さなお子さんが甲板で遊び疲れてしまっても、船内で休憩できるので親子で負担なく楽しめるのもいいですね!
船内で飲める期間限定ドリンクもあるので、その時期を狙ってみるのも楽しそう♪
(写真は期間限定ドリンクです)
他にも、船内では真珠商品やオリジナル雑貨などを販売しています。
広々とした船体はバリアフリー構造で、エレベーターや多目的トイレもあり、お年寄りや障がいをお持ちの方も不便なくクルージングを楽しめるようになっています。
甲板後方の見張り台に登ると、まるで鳥になった気分です♪
九十九島リラクルーズで九十九島博士になる?!
遊園地のアトラクションに登場しそうな九十九島リラクルーズ。
定員12名と大きな船ではありませんが、小型遊覧船の強みを活かして大型遊覧船では通ることのできないルートを巡ることができます。
水面も近いので、魚やクラゲなどの生きものを間近で見られることもリラクルーズの大きな特徴。
すでにパールクィーンに乗船したことがある方や、生きもの観察が好きな方、九十九島をもっと知りたい方にオススメの遊覧船です♪
また、リラクルーズでは九十九島を知り尽くした船長さんによる丁寧な解説がとても魅力的♪
近くを通る島の特徴や歴史、近くを飛ぶ野鳥や魚のお話などどれも興味深い内容で、話を聞くたびに「へぇ〜!」という声が自然に漏れてしまいます。
ちょっと島に寄ってみる、とか、ちょっと野鳥を見るために止まってみる、みたいな船長さんのサービスもとても楽しいです。
面白い解説や唐突に始まるクイズタイムなど、景色や生きものを見る以上の楽しさがリラクルーズにはありました!
リラクルーズに乗船すると九十九島のコアな魅力を感じることができます。
個人的には島ごとに由来や歴史が違うのはとっても驚きでした・・・乗船前は全て同じ島に見えていたのに、下船後は島の話で盛り上がります。笑
定員が12名なので、乗船日時が決まっている場合は事前予約がベターです。
カタマランヨット「99TRITON」でプチセレブ気分♪
九十九島ではヨットセーリングもできるんです!
乗船できるカタマランヨット「99TRITON」は、双胴船という二つの船を繋いだ安定性に優れているのが特徴の船です。
遊覧ルートの前半はエンジンで進み、後半になると大きな帆を張って風の力で進みます。
乗船すれば、ちょっとしたセレブ気分や某人気恋愛バラエティに出演した気分も味わえるかも?!笑
99TRITONは九十九島を「知る」よりも「感じたい」方、通常の遊覧船クルーズは既に体験済みの方、特別なひとときを過ごしたい方にオススメのクルージングです♪
「99TRITON」の一番の魅力は、ヨット前方に貼られたネット上で寝転んだり、記念撮影ができること♪
ただし、船長の許可とライフジャケットの着用が必要となります。
またデッキ後方からも景色を見ることができるので、360度風景を楽しむことができるのも特徴です。
船内にはテーブルとイスが用意されているので、甲板を堪能した後に落ち着いた場所で休憩もできます・・・が、私は船内に戻ることはありませんでした。笑
99TRITONでは、ランチクルーズもありますので公式サイトをチェックしてみてくださいね。
夫婦や恋人との特別なひと時で利用するのも良さそうですね♪
迷ったら、全部乗船すれば良いと思います!!(本気)
季節や時間で移り変わる表情を楽しめる九十九島のクルージング。
今回は3種類の船全部に乗船しましたが、いずれも有意義な時間を過ごすことができました!
私は今までパールクィーンにしか乗船したことがありませんでした。
今改めてどれがオススメかと聞かれると・・・全部かな!!という気持ちです、笑
1日で3種類乗船するというアクティブな1日でしたが本当に楽しい時間だったので、迷う場合は本記事のように複数乗船をオススメします☆
もちろん、九十九島の魅力はクルージングだけではありません!
他にも水族館や展望台、マリンアクテビティを楽しむことができます。
ナガサキタビブのメンバーがリポートしているので、そちらもぜひご参考に♪
この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
フォトグラファー、移住者、働く女性の視点で長崎の魅力をお届けします!
神戸からの「移住女子」です。
祖母が佐世保出身なこともあり、長崎が大好きで年に1〜2回旅行に来ていましたが、好きすぎて移住しちゃいました。現在は、仕事も兼ねて長崎県内を広く旅しています。
フォトグラファーの視点、移住者の視点、働く女性の視点から長崎県内の魅力ポイントを広くお届けします!