【写真映え×パワースポット】大自然のエネルギーと生命力を感じる五島列島「アコウの樹」特集
アコウはクワ科イチジク属に分類される常緑の高木で主に亜熱帯地域に生息しており、五島列島はアコウの樹が生育するのに適した環境のため、いくつもの巨木があります。
神秘的で自然のエネルギーを感じ、写真映えするアコウ。
今回は五島列島のアコウの巨木巡りをご紹介!
掲載日:2022年12月13日
ライター:RuRi
#01.奈良尾のあこう樹|新上五島町屈指のパワースポット!
1ヶ所目は、新上五島町・奈良尾のあこう樹です。
樹齢670年を越える国指定天然記念物です。(2022年現在)
根っこが二股に分かれ、神社へ繋がる参道をまたぐように生えているため、まさに天然の鳥居!
アコウの鳥居をくぐると長生きできると伝えられているそうです!
ちょうど通りかかった地元の方が
「根っこの鳥居をくぐるときは息を止めて通らんばぞ~」と話しかけてくれました。
どうしてか聞くと、
「おいもよく分らんけど、小さいころからそう言われてきたった~い」と言い放ち、立ち去っていきました。
地元ならではの言い伝えのようですが、長い歴史の中で何かしらの意味があったんだろうな~と思いながら、私ももちろん息を止めて通ってみました~♪
他の方の話によると、息を止めるのは”願いが叶うように”との言い伝えがあるのだとか。
アコウの鳥居をくぐった先には奈良尾神社があります。
参拝後におみくじを引き、そのおみくじをゲン担ぎにアコウの根っこに結びます♪
良いことがありますように~!!
#02.大浜のアコウ|危うく切り倒される運命だった巨木を救ったのは!?
2ヶ所目は、五島市・大浜のアコウです。
五島列島が舞台として登場した連続テレビ小説「舞いあがれ!」でも、通学路に登場したアコウです。
実はこのアコウ、所有者が管理できなくなり切り倒されそうになっていたのを、五島市在住の英会話講師ニコラス・サットンさんが私財を投じて守った木なのです!
ニコラスさんがいつも通り英会話教室から自宅へ帰っていると、アコウの大きな木の枝を機械で伐採しているのを見かけ…
どうにか木を残そうと所有者や不動産に問い合わせ、2021年4月に持ち主となったそうです。
ニコラスさんが声を掛け、木を残そうと行動しなかったら、この立派なアコウは無くなっていたのかと思うと…感慨深いですね。
アコウの持ち主となるには、木が生えている敷地内の空き家も込みでで購入することが条件でした。
以前の所有者の家具やゴミがそのまま残っており、購入後すぐに住めるような状態ではなかったとのこと。
2022年12月現在、ニコラスさんは空き家を短期・長期留学型の英会話教室にしようと自ら改装工事に奮闘中です。
2023年3月末までには完成させ、新年度から「あこうハウス」としてアコウの木の下で教室を開きたいと話してくださいました。
完成が楽しみですね♡
ニコラスさんは、とっても気さくな方で日本語もペラペラ。
英会話教室の他にもSUPやカヤックの体験事業も行っていますので、インスタグラムでチェックを♪
#03.玉之浦のアコウ|大地の傾斜にダイナミックに根を張る
3ヶ所目は、五島市・玉之浦のアコウです。
長崎県指定文化財(天然記念物)になっています。
大山祇(おおやまづみ)神社の境内にあり、根っこ部分が鳥居になってます。
鳥居になっているところは、奈良尾のあこう樹に少し似ていますが、玉之浦のアコウは根っこに注目して見てほしいです!
大地の傾斜に根を張っている様子が、まるでウエディングドレスのよう~♪
縦構図で撮るのがオススメ♡
枝の部分と根っこの部分で左右対称に撮ると迫力満点です!
#04.嵯峨島のアコウ|崖の上にそびえ立つ大樹
4ヶ所目は、五島市・嵯峨島(さがのしま)のアコウです。
嵯峨島は五島市の本島・福江島の西方4㎞に浮かぶ島で「日本の秘境百選」にも選ばれています。
嵯峨島のアコウは、不思議なことに高い崖の上に木がそびえ立っていますよ~!
鳥が運んだ種が、凝灰岩の崖の上で発芽し成長した木です。
五島市は2022年1月に「日本ジオパーク」に認定されました。
嵯峨島は火山島ならではの地形を見ることができ、迫力のあるアコウと珍しい縞模様の凝灰岩が同時に見られるのも魅力的♡
#05.樫の浦のアコウ|まるでジブリのような世界観の大樹
最後に紹介するのは五島市の北部、樫の浦(かしのうら)のアコウです。
3ヶ所目に紹介した玉之浦のアコウと同じく、こちらも長崎県指定文化財(天然記念物)です。
根回り15mを越え、樹高は10m以上、四方へ枝を伸ばし、長崎県最大の巨樹!
九州内でも第一級部類になる大きさです。
5つ紹介してきた中で、個人的には「樫の浦のアコウ」が1番のお気に入り♡
正面から右手に回った裏側の部分が秘密基地っぽくて、まるでジブリの世界に迷い込んだ気分♪
写真映えも間違いなしです!
せっかくなので、もう一本見に行こう~!
樫の浦のアコウから数十メートル先、天満神社の境内にもアコウがありますよ♪
巨木に寄り掛かって目を閉じると、そよそよと感じる風、葉の揺れる音がとっても心地よかったです。
五島列島に点在する6本のアコウを見てきて、共通点を考えると全て海沿いにあることに気づきました!
アコウの種を運ぶ鳥は、海沿いの景色を見ながら大陸へと渡る旅をしているのかな~。
五島の美しい海を見ながら、アコウ巡りをしてみませんか?
今回訪れた場所
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この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
たくさんの人に長崎の魅力を写真を通して伝えたい!
大自然あふれる五島で生まれ育ちました。
もっと沢山の人に五島の良さを伝えたい思いがあり、広告作成やマーケティングの勉強をした後、五島市にUターン。写真を撮ることが好きで、休日はカメラを持ち歩いてます。
長崎の魅力を写真を通してお伝えしていければと思っております!