SDGs未来都市・壱岐で自然を存分に感じるしま旅を!
壱岐島の郷ノ浦港に到着!
壱岐は2018年に「SDGs未来都市」に選定され、島全体でSDGsに取り組んでいるエコフレンドリーな島でもあります。
今回、そんな壱岐の郷ノ浦エリアに滞在してサステナブルを意識しながら自然に触れる旅を満喫してきました!
自然が好きなエコツーリストにおすすめスポットをご紹介します!
掲載日:2024年12月05日
ライター:Miyako
風を感じるエコな移動手段!壱岐ちゃりを借りよう!
壱岐ではレンタカーなども借りられますが、今回は電動アシスト付レンタサイクルの壱岐ちゃりを借りて郷ノ浦周辺エリアを巡ります!
ガソリンも使わず環境にも優しい!充電器も貸してもらえるので、数日間レンタルすることもできます。車が運転できない、ゆっくりと自然を感じながら旅を楽しみたい、という方に自転車旅がおすすめです。
郷ノ浦港にある観光案内所で壱岐ちゃりをレンタルしていざ、出発!
島に来たらやっぱりビーチ!2つのビーチが楽しめる「ツインズビーチ」
まずは郷ノ浦港から北西に位置する西海岸の「ツインズビーチ」へ!
ツインズビーチはその名のごとく、塩樽(しおたる)海水浴場と小水浜(こみずはま)海水浴場という2つの海水浴場が遊歩道で結ばれていて、自由に行き来ができちゃうという、一か所で二つの海水浴場が楽しめるお得な気分のビーチです。
この日は残念ながら曇り空でしたが、透き通る海を見るだけでも心が洗われます。
海水浴シーズンでは、小水浜海水浴場はファミリー向け、塩樽海水浴場はマリンスポーツが楽しめるビーチとして知られているので、真夏の太陽の下、泳ぎたいですね。
シーズンオフは人も少ないので、静かな環境で波を眺めながら砂浜に佇んだり、ゆっくり浜辺を歩いてみても。
キレイな海と砂浜に思わず靴をぬいで*アーシング!素足で水に触れ、砂浜を歩くとより自然を感じられて気持ちいいですよ。
*素足で直接大地に触れること
ツインズビーチと合わせて行きたい景勝地!日本百名洞の「鬼の足跡」
ツインビーチを後にしてさらに西の端を目指すと、壱岐対馬国定公園「牧崎園地」にたどり着きます。
この公園内の芝生で覆われた岬の先にはぽっかりと空いた大穴の洞窟が!
大鬼が鯨をすくい捕るために踏ん張ってできたとの伝えがある「鬼の足跡」です。
伝説のように鬼が作ったのか、海の浸食作用によって自然が創り出したのか…どちらにしてもロマンがありますね。
この場所は夕陽スポットとしても知られているので、夕方の時間を狙ってくるのもいいでしょう!
芝生に寝転がってゆっくり海と空を眺めながら風と土を感じるのも気持ちが良さそう。
同じ牧崎園地内に微笑むゴリラ岩もあるんだとか…今回は見逃してしまいましたが、鬼の足跡と合わせてぜひ微笑むゴリラ岩も探してみてくださいね。
壱岐産オーガニックバナナの観光農園!バナナファーム壱岐
ツインズビーチ、鬼の足跡とは逆方向、郷ノ浦から北東に6kmほど進んでいくと県道173号沿いに『壱岐王様バナナ農園』の看板が見えてきます。壱岐チャリで向かうと高低差もあり、なかなか遠くて大変ですが、やってきたのは2022年7月にオープンした壱岐産オーガニックバナナの観光農園「バナナファーム壱岐」。
建物内に入るとカフェとショップがあり、券売機でチケットを買って注文します。ここでは壱岐王様バナナジュースを飲んだり、グッズやお土産を購入するだけではなく、奥にあるバナナ農園も見学することができます!
今回はバナナミルクジュースと農園見学がセットになったチケットを購入。
ご夫婦で運営されていて、ご主人がバナナ農園を案内してくれました。ハウス内には150本ものバナナの樹があり、まるで南国!大きなバナナ房には100本以上ものバナナが実をつけるそう。化学肥料や農薬を使ってないので、皮ごと食べられます!
バナナ自体の販売もされていて、国産の無農薬バナナは貴重なので、ぜひ生のバナナも食べてみてくださいね。
見学の後に頂いたバナナジュースも砂糖不使用なのに自然の甘味とバナナの香りがして濃厚でおいしかったです!
さらに、こちらではバナナの葉も有効活用し、オリジナルのグッズやお菓子もあり、サステナブルを意識した商品がたくさん。
壱岐に来たら、バナナ農園を見学しておいしいバナナジュースやお土産を手に入れてくださいね。
脱炭素の社会貢献がコンセプト!宿泊は木の香りに包まれるモクヨンステイ!
観光が終わったら、お宿にチェックイン!
今回泊まったのは、2023年4月にオープンした「睦モクヨンビル」。
一階がカフェ、二階が宿泊施設、三・四階がコワーキングスペースになっている木造四階建てのビルです。
モクヨンビルのコンセプトはSDGsと脱炭素社会への貢献。
地球温暖化は二酸化炭素などの温室効果ガスの増加が原因となっていますが、樹木が光合成で吸収した二酸化炭素を炭素として固定し貯蔵する木材を使う木造建築はCO2の排出削減に繋がります。
加工エネルギーの少ない丸太から削り出した無垢製材で作られた四階建て木造建築のモクヨンビルは地球環境にとっても優しく、高い評価を受けている注目の建物なんです。
以前、#ナガサキタビブメンバーのさやぶぅ( ・38・ )/がカフェ利用で紹介した施設に今回は泊まってみました!
宿泊部屋は二階に3部屋あり、部屋によって1-4名まで泊まることができます。
部屋にはそれぞれどんぐりの名前がついていて、今回泊まった部屋名は「こならどんぐり」。
室内に入った途端、ふわっと漂う木の香りに包まれます。
内装の塗装も日本古来の自然塗料である柿渋を使い、自然素材がふんだんに使われ、木の温かみを感じてほっこり。
眠りながら森林浴をしている気分になります。
一階のカフェや二階の洗面所にはレトロな木桶や木樽、木箱が活用されていて、令和に建てられた新築の木造ビルに昔ながらの伝統的な木製品が散りばめられ、日本の伝統的な木の文化が継承されていることを感じます。
四階の天井辺りにモクヨンビルの建設時に作られた棟札(むねふだ)が飾られているのを発見。建築年月日も記されています。
世界最古の木造建築である法隆寺の歴史は1300年以上。モクヨンビルを設計し運営する一級建築士の松本さんは「300年は持たせたい」と語ります。これからここで歴史が刻まれていくと思うと感慨深いですね。
宿泊者には「梅坂ふろしき」での嬉しい特典も!
2階のシャワーとトイレは共用ですが、宿泊には温泉施設パスがついていて、モクヨンビルの向かいにある「いき湯川温泉」が利用できます。
モクヨンビル周辺にある「いき湯川温泉」「壱岐牛和牛弦」「壱州茶屋 with ritomaru」 はモクヨンビルとともにエリアブランドの「梅坂ふろしき」として展開していて、モクヨンビルの宿泊者には嬉しい特典があります。いき湯川温泉の施設利用もその一つ。
今回は翌日に朝9時から開いていた古民家カフェの「壱岐茶屋 with ritomaru」さんで少し遅めの朝食を頂きました。
モクヨンステイで部屋の鍵を見せると割引が受けられます。
天井にはりっぱな梁が!アンティーク家具や骨とう品が置かれ、とても雰囲気がある店内。
郷土料理の「おばんざい定食」をいただきました。
お惣菜5品と壱岐米のごはんと壱岐豆腐が入ったお味噌汁で古民家の雰囲気にもぴったり。手作りで地域の味が体に染みわたります。
その他、壱岐の郷土料理の「ひきとおし」や15時からは創作フレンチも提供され、フードメニューやドリンクも充実。連泊してランチ、カフェタイムでも利用したくなります。
モクヨンステイでは夕食付の宿泊プランが用意されており、「梅坂ふろしき」エリアの「壱岐茶屋 with ritomaru」と「壱岐牛和牛 弦」で夕食をお楽しみいただけます。
モクヨンビルの宿泊予約はインスタグラムのDMかお電話のみ。自然派の方におすすめです。
もちろん、宿泊でなく一階のモクヨンD•D cafeのカフェ利用だけでもOK。
ぜひこの注目の建物と木のぬくもりに触れにいってみてくださいね。
自然との距離が近い壱岐島。
サステナブルな旅を意識して、自然を存分に感じられる壱岐のスポットを訪れてみませんか。
今回訪れた場所
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この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
長崎の魅力を県外や海外の方に知ってもらいたい!
長崎県大村市出身。インバウンドを得意とする旅のコンテンツクリエーター。海外・東京などでの生活を経て、2018年の暮れに長崎にUターン。その後、長崎の歴史や文化を学び直し、その魅力にはまる。個人のSNSやフリーランストラベルライターとしても複数メディアで長崎の魅力を発信中。