名水の恵みをいただこう!島原半島の水汲みできる湧水スポット5選
ユネスコ世界ジオパークに認定されている自然豊かな長崎県の島原半島。火山の恩恵を受け、複数の温泉地だけでなく、誰でも水が汲める湧水スポットがたくさんあります。
特に「水の都しまばら」とも言われる島原市内には、70か所以上もの水が湧き出る場所があり、島原湧水群は環境省認定名水百選にも選ばれています。
そんな島原市だけでなく島原半島全体にも湧水スポットが点在しているのをご存じですか。
今回は、湧水ハンターのMiyakoが実際に飲んだ・汲みに行った島原半島にあるおすすめ湧水スポットを5つ、ご紹介します!
掲載日:2024年09月18日
ライター:Miyako
1.島原市の中心地を離れた山奥に!縁起の良い石像が立ち並ぶ舞岳源水(島原市)
島原の中心街から離れて、舞岳の中腹にある知る人ぞ知る水汲みスポット「舞岳(まいたけ)源水」。
森に囲まれた静かな場所にあり、車でないとアクセスが難しいですが、豊かで良質な水の源泉として周辺が「ながさき水源の森」としても認定されています。
最初の入口では、大きなカエルの石像がお出迎え。そのまま先の駐車場まで進むと、大黒様と恵比寿様と思われる石像が立っている門が見えてきます。
門には協力金100円の箱と左手には台車が置かれているので、協力金を支払い、必要に応じて台車をお借りしましょう
森の中に佇む水汲み場にはダルマやたぬき、七福神や観音様などたくさんの石像が並んでおり、「心願成就」の立札もあってなんとも縁起の良さそうな独特の雰囲気を醸し出しています。
なかでもダントツに多いのがカエルの石像。至る所にあるので、見つけてみてくださいね。
舞岳の水源はカエル様によって守られているようです。
お水は癖がなく飲みやすい軟水ですが、石像のアトラクションが立ち並ぶ水汲み場は少々癖あり…笑 インパクト大。
森に囲まれた「舞岳源水」へ、森林浴も兼ねておいしいお水を頂きに行ってみては。
2.足湯を楽しみながら温泉水が飲める!?島原温泉 泉源公園の温泉水(島原市)
温泉地としても知られる島原では、湧水だけでなく温泉水も飲めるんです!
市内には7か所の飲泉所があり、その一つが島原外港ターミナルのすぐそばの「泉源公園」にあります。
泉源公園には24時間無料で解放されている足湯があり、そこへと流れている温泉水を自由に飲むことができます。
足湯の奥に温泉水が流れ出ている場所があるので、その出口から温泉水を頂きましょう。
看板の注意事項に温泉水は飲用目的で持ち帰らないことと書かれているので、その場で味わってみてください。
食事の30分程前に飲むのがいいそうですよ。
詳しい温泉飲用の方法やその他の注意事項も飲用前によく読んでみてくださいね。
温泉水なので、温かく、少々癖のある味で好き嫌いが分かれそうですが、慢性消化器病や糖尿病、痛風などに効果が期待できるそうです。
熊本へのフェリーを利用する時にでも、湯を楽しみながら温泉水も味わってみてください。
3. 岩戸神社の参拝と合わせて、水神様の恩恵を!岩戸水神の水汲み場(雲仙市)
島原半島の北部、雲仙市の瑞穂(みずほ)地区には岩戸水神の水汲み場があります。瑞穂はお米がおいしいと評判なので、やはりお水が関係しているのでしょうか。
水汲み場は岩戸神社の入り口近くにあり、森に囲まれた中に清流が流れていて、そこから直接お水を頂けます。
水汲み場には祠があり、日本の山岳信仰である修験道(山伏)の創始者といわれる役小角(えんのおづぬ)の石像が水神様として祀られています。
役小角にご挨拶してお賽銭を。
祠のそばに柄杓が置いてあるので、必要であればお借りしましょう。
湧き水の中にはハートの形をした石が隠れています。カップルで触れるといいことがあるんだとか…。デートコースにもいいかもしれませんね。
自然に囲まれた神秘的なパワースポットである岩戸神社にもぜひ参拝してみてください。
4.小浜温泉の湧水スポット!上の川湧水(雲仙市)
島原半島の西側、小浜温泉街のメインストリートから少し外れた山手にある「上の川湧水」。
1629年の「キリシタン殉教史の悲話」にも登場する湧水スポットです。
裏に庄屋跡があり、地元では「庄屋元前の湧水」として親しまれ、今でも生活用水などに使用されています。
地域の方によってキレイに清掃されています。
祠の下あたりから自然に水が湧き出ていて水路に沿って流れているので、そばに設置されている柄杓等を使って、そこから直接お水を汲みます。
水の流れが緩やかで透き通っているので、小魚が泳いでいたり、アメンボが浮かんでいる姿を見ることができ、なんだかほっこり。
小浜温泉街の散策と合わせて、上の川湧水にも立ち寄ってみてくださいね。
5.生き物も喜ぶ湧水公園!有馬湧水 ホタルの里(南島原)
島原半島南部の北有馬町の山の中にひっそりと佇む「有馬湧水 ホタルの里」。
雲仙岳の南部にあり良質な水が流れています。
水汲み場や周辺は小さな公園として整備されており、小さな生き物たちが生息する小さな池(ビオトープ)もある癒しのスポットです。
水汲み場にはパイプを通じて数か所水が流れ出ているので、そのまま持ってきたボトルにお水を入れることができます。
こちらのお水は定期的に実施されてる水質検査をクリアしているので、安心して飲めます。軟水なので飲みやすく、お料理やコーヒーなどにも。
駐車スペースには3台ほど車が停められます。現地までは狭い道や急な坂もあり、週末は込み合う場合もあるので、運転の際はご注意ください。仮設のトイレや台車も置いてあります。
ホタルの里という名前の通り、初夏の頃にはホタル鑑賞も楽しめますよ。
山の中にあるため、車がないとアクセスが難しいですが、島原半島南部へのドライブや南島原の観光と合わせてお水を汲みに立ち寄ってみては。
島原半島にお出かけするならマイボトルを持参しよう!
私たちの生活に欠かせない水。
各湧水スポットは自治体や地元の方々によって大切に管理されています。時には水汲みの人たちで混んでいたり、地域内外の方が利用されますので、マナーを守り、お賽銭や協力金などがある場合は感謝の気持ちを込めて寄付してみてくださいね。
島原半島にお出かけの際はマイボトルやマイカップ、ウォータータンクなどを持参して、湧水スポットに立ち寄り、自然が育む天然水をいただいてみてはいかがでしょうか。
今回訪れた場所
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この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
長崎の魅力を県外や海外の方に知ってもらいたい!
長崎県大村市出身。インバウンドを得意とする旅のコンテンツクリエーター。海外・東京などでの生活を経て、2018年の暮れに長崎にUターン。その後、長崎の歴史や文化を学び直し、その魅力にはまる。個人のSNSやフリーランストラベルライターとしても複数メディアで長崎の魅力を発信中。