島原鉄道と島原城がコラボ!?カフェトレイン和日旅乗車後は武将隊が島原をご案内!
2024年4月から運行をスタートした「しまてつカフェトレイン」の新コース「しまてつカフェトレイン和日旅(わびたび)」。
和の要素を取り入れたこのプランでは、令和6年(2024)に築城400年を迎えた島原城とコラボし、ここだけの特典も満載!
前半ではしまてつカフェトレイン乗車の様子をお届けしました。
後半のレポートではカフェトレイン和日旅の到着地・島原での特別なガイドツアーと嬉しい特典についてお伝えします!
◆前半の記事はこちら
掲載日:2024年06月06日
ライター:Miyako
カフェトレイン和日旅だけの特別ガイドツアーに参加しよう!
島原駅に着き、カフェトレインを降りると、「島原城」を拠点に観光案内やおもてなし活動を行っている「島原城七万石武将隊」が駅でお出迎え。
カフェトレイン和日旅では、島原ゆかりの武将が案内する特別ガイドツアーの特典があります。
参加は自由なので、駅で解散した後に自由散策も可能ですが、せっかくなのでここだけしかやっていないガイドツアーに参加しましょう!
参加希望の場合はカフェトレイン和日旅の予約時に申し込んでくださいね。
島原城七万石武将隊ファンには見逃せないチャンスです!
今回案内してくれた武将隊は、島原城三代目城主・高力忠房(こうりきただふさ)氏。
「島原の乱」の後、荒廃した島原を立て直すという命を受け、島原に入り復興に尽力した人物です。
鎧をまとった高力氏が武士らしい口調で語りはじめ、ガイドツアーはスタート!
島原駅を出ると、島原城とその後ろに眉山がそびえ立つ姿が目に飛び込んできます。駅からすでに城下町らしい雰囲気が感じられ、しかも武将が説明してくれるという特別感。
参加者が集合したら、ガイドツアーへいざ出陣!
ガイドの武将・高力氏に続き、駅の目の前にある島原城へと向かう道・七万石坂を進んで行きましょう。
各スポットを巡りながらスタンプをゲット!
現在は広い空間の空地になっていますが、近くにはかつて島原城の正面玄関だった大手門がありました。
当時は敵が攻め込んで来た際、もし大手門を突破されても城内へは直進できない作りになっていて、この四角い枡形に敵を封じ込めて攻撃できるという構造になっていたそう。
島原城の守りと攻めの場所だったとは!案内されなければ見過ごしてしまいそう。
ここはスタンプラリーのスポットにもなっているので、カフェトレインの車内でもらったスタンプラリーマップの該当箇所にスタンプをお忘れなく!
スタンプ設置箇所は計4か所。
武将の案内ですべてのスタンプをコンプリートできるようになっています。
島原城を横目にお堀を回り、次にやってきたのは歴史的情緒が感じられる武家屋敷エリアです。
湧水で有名な島原らしく、武家屋敷群の通り中央には当時生活用水として使われていた水路があります。水路に沿って通りを進み、このエリアにある休憩所でひとやすみ。
こちらでもスタンプを押すのを忘れずに。
このエリアには当時の武家屋敷が三軒保存されています。無料開放されているので、見学も可能。
今回は見学はしませんでしたが、ガイドツアーの後に戻ってゆっくり見て回るのもいいですね。
そして、武家屋敷通りから一本通りを入ったところにある時鐘楼(じしょうろう)にも立ち寄りました。
時鐘楼は1675年に初代島原藩主・松平忠房(まつだいらただふさ)が建立し、200年以上も島原の人々に時刻を知らせてきた場所です。当時の鐘は第二次世界大戦の金属供出命令で運び出されてしまいましたが、残っていた鐘楼とともに現在の時鐘楼が復元されています。
大晦日の除夜の鐘では、時鐘楼の鐘の音を聞くことができるそうですよ!
先を進み、島原城の外郭の東側の佐久間邸跡(島原藩の家臣)にも立ち寄って、3つ目のスタンプをゲット。
そこからは島原城の二の丸と本丸をつなぐ廊下橋へ繋がる小道を通って島原城へ!
島原城で限定の御城印を手に入れよう!
日本百名城の一つ・島原城へやってきたらスタンプラリー最後のスタンプを押しましょう。
4つのスタンプを集めたら、窓口で特別御城印がもらえます!
島原城と島原鉄道がコラボしたオリジナル御城印!しかも今年(2024年)は島原城築城四百年記念の年!
カフェトレイン和日旅のチケットについている島原城天守閣の入場券は、島原城登閣記念のポストカードと引き換えてくれます。
ポストカードの裏面はスタンプの台紙となっていて、島原城と鯉の泳ぐまちに五か所設置されたスタンプを重ね捺しすると図柄が完成するようになっているので、ここから別のスタンプラリーも楽しめちゃいます!
御城印を手に入れたら、島原城の中へ。天守閣は五階建てになっています。
ガイドの武将隊・高力氏がキリシタン史料が展示されている一階を案内してくれました。
ここでは島原半島を中心としたキリスト教宣教時代や禁教時代、そして歴史に残るキリシタン農民一揆・島原の乱といった歴史を学ぶことができます。
当時の様子を描いた絵画や資料を見ると、かつての日本人が持つ信仰心の強さを思い知らされます。
400年ほど前、島原の乱で島原半島南部の民衆はほぼ全滅。島原城は島原の乱の舞台となった原城から離れていたものの、鎮圧後の荒廃した島原の地を立て直すためにやってきた高力忠房の苦労は大変なものだっただろうな…と案内してくれたガイドの高力氏と当時の状況を重ね合わせてしまいました。
ガイドツアーはここまで。
この後は引き続き、島原城の高層階を自由に見学したり、島原市内を散策しましょう!
高力氏、一時間半にも及ぶご案内、ありがとうございました!
ちなみにガイドツアーは途中離脱もOK。
自分たちのペースでスタンプラリーや島原城を見て回ることももちろん可能です。
ガイドツアーに参加の際は、日差しが強く暑い日もあるので日傘や帽子、お水の準備をお忘れなく。
PickUp
オプションで甲冑・着物着付け体験
カフェトレイン和日旅のオプションとして甲冑・着物着付け体験も可能なので、島原城での思い出にどうぞ。(事前予約制・別途費用がかかります)
市内を360°見渡せる5階の天守閣・展望所は必見!
島原城には、二階に島原藩主や島原城に関係する武士たちの太刀や甲冑、鎧などの郷土史料、三階に島原の庶民の生活で使われていたものなどの民俗史料、そして四階には島原城七万石武将隊による「武将のすゝめ展」などがあります。
さらに、最上階は展望所となっていて、これまで歩いてきたスポットや島原市内を東西南北見渡せます!
天気のいい日は眉山や有明海、対岸の熊本まではっきり見えるので、歴代城主も見たであろう圧巻の眺望を楽しんでみてくださいね。
ガイドツアーの後は自由に島原観光を!
島原城の後は、時間が許す限り島原の町を満喫しましょう!
カフェトレインのチケットを見せると、提携する島原市内のお店で割引やサービスが受けられるうれしい特典も!それらの店舗を巡るとお得に島原観光を楽しめちゃいます。
時間があれば島原城から徒歩15分ほどにある、水の都・島原を代表する名所「鯉の泳ぐまち」も要チェック!
ここではまちを流れる水路に鯉が放たれ、透き通る水の中で泳いでる姿が見られます。
美しい湧水庭園「四明荘」や島原のお土産ものが揃っている「観光交流センター 清流亭」もこのエリアにあるので、ぜひ行ってみてくださいね!
諫早駅までの帰りの切符にもなっているカフェトレインのチケットは翌日まで有効なので、一泊二日で島原の町をじっくり巡るのもいいでしょう。
「和」を感じる「しまてつカフェトレイン和日旅」。
日本の伝統や文化、そして島原半島の美味しさを盛り込んだ観光列車の旅に加え、このプランならではのガイドツアーに参加したり特典を使って、城下町・島原の観光を存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。
今回訪れた場所
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この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
長崎の魅力を県外や海外の方に知ってもらいたい!
長崎県大村市出身。インバウンドを得意とする旅のコンテンツクリエーター。海外・東京などでの生活を経て、2018年の暮れに長崎にUターン。その後、長崎の歴史や文化を学び直し、その魅力にはまる。個人のSNSやフリーランストラベルライターとしても複数メディアで長崎の魅力を発信中。