オーガニックや自然派志向の方におすすめ!人も地球も喜ぶ長崎県のサステナブルなお店5選
サステナブルやSDGsという言葉が当たり前に聞かれるようになった昨今。
健康や環境問題、倫理的観点からヴィーガン・ベジタリアンの食生活を選ぶ人も増え、オーガニックやフェアトレード*、自然素材、脱プラスチックなどを意識して旅をする人も増えてきました。
以前、長崎県のサステナブルなお店5選ということで記事を書きましたが、長崎県内にはそうした意識と思いをもったお店がまだまだあります。
今回は、長崎県にあるオーガニックや自然派志向の方におすすめしたいお店を新たに5つ、ご紹介します!
※フェアトレードとは発展途上国で作られた農作物や製品を適正価格で取引する貿易の仕組みのこと
掲載日:2024年02月05日
ライター:Miyako
#1 出島を眺めながら食事やティータイムが楽しめる隠れ家カフェ。Cafe わかば堂(長崎市)
観光スポットである史跡・出島の裏手、出島通りのビル二階にあるCafe わかば堂。
てごねハンバーグやキッシュ、デザートなどのメニューがあり、材料にもできるだけオーガニックなもの、地元のものを使った手作りのおいしさを味わえるお店です。
こちらには地域のおいしいお野菜を使ったスパイシーベジタブルカレー*があり、苦手な食べ物などがある場合も相談可能です。
*場合によって出汁に魚を使っていることもあるので、ベジタリアンの方は事前にご確認を。
フェアトレード・無農薬の生豆を自家焙煎したコーヒー、農薬不使用の素材を使った自家製のジンジャーティーやレモネードなど、ドリンクメニューやスイーツにも既製品を使わず手間暇のかかったおいしさとあたたかさが感じられます。
他では珍しい自家栽培で育てたマコモ茶、月桃茶(げっとうちゃ)、ホーリーバジルティーの販売も。
窓側の席からは目の前にあるデジマノキと出島が眺められ、隠れ家的な雰囲気でゆっくりと過ごせます。
選べるスイーツとドリンクがついたティータイムセットもあり、便利な立地にあるので、観光の合間の休憩にもどうぞ。
#2 長崎県内の珍しい伝統野菜も見つかる!おしゃれでオーガニックな八百屋さん Green Grocery Store(長崎市)
有名観光地の一つ・眼鏡橋からもほど近く、少し奥まったところにひっそりと佇むかわいらしい八百屋さんGreen Grocery Store(グリーン グローサリー ストア)。
こちらでは主に長崎県内や九州を中心とした生産者さんから直接取り寄せた、新鮮なオーガニック野菜を販売しています。
お野菜ごとに、一つ一つどの生産者さんから仕入れたものかわかるようになっているのも特徴です。
この日は島原半島の生産者さんからの仕入れ日だったので、雲仙や南島原からきたお野菜がたくさんありました!
こちらは、もともと長崎市出身のご主人が福岡からUターンした際、知る人ぞ知る雲仙の種取り農家の岩崎さんとの出会いがきっかけとなって2018年に始められたお店。
生産量が少なく一般的には出回っていない、種を採り育てる固定種・在来種と呼ばれる地域の伝統野菜を多数取り扱っており、普段はお目にかかれない珍しいお野菜にも出会えます。
写真は岩崎さんの「つるくびかぼちゃ」。
初めてみる珍しいお野菜たちは、スタッフの方が調理方法を優しく教えてくれますよ。
また、料理の参考にもなる野菜を使ったお惣菜を販売されていたり、調味料や食品なども置いてあります。
安心・安全なお野菜や食品を扱うだけでなく、お店のセンスやデザインもおしゃれ。
食べ物に気を使う子育て世代の方にもおすすめです。
その他、地域の事業者さんとコラボし、お弁当の販売などのイベントも開催しています。
情報は随時インスタグラムで発信されているので、気になる方はぜひ立ち寄ってみてくださいね。
#3 ゴミ削減とオーガニックにこだわり、環境保護を意識した量り売りショップ Seesaw ゼロウェイストショップ (諫早市)
諫早市飯盛(いいもり)町の住宅街にあるオーガニック食品の量り売りのお店 Seesaw ゼロウェイストショップ。
こちらのオーナーさんは、環境問題の深刻さを知り、自身のライフスタイルを変えた後、2022年に実家の跡地を改装して極力ゴミを出さない量り売りのお店をオープン。
深刻化する気候変動や発展途上国の貧困、絶滅する野生動物などの現状を他の人にも知って広がってほしいという思いを、日常の身近な「食」からアプローチ。
その行動力と思いが形になった素敵なお店です。
お店に置いてあるものは環境に配慮された食品で、オーガニックで化学肥料未使用、フェアトレードなど人にも地球にも優しいものばかり。
仕入れの段階から極力ごみがでないような商品を選んでいて、量り売りなのもパッケージのゴミが出ないようにするため。
お店に来る方にも、ごみを出さないように繰り返し使えるタッパーや入れ物を持参することを奨励しており、持参された方にはEarth割という割引もあります。
繰り返し使える入れ物の販売や寄付された無料の瓶があるので、容器を持ってきていない方も安心です。
お家にいらない瓶がある方は、お店への寄付も受け付けているそうですよ。
お店は車がないとアクセスが難しい場所にありますが、長崎県内外のイベントにも積極的に出店されているので、タイミングがあえば旅先でも出会えるかもしれません!
イベント情報などはインスタグラムをチェック!
#4 ただの自然食カフェじゃない!情報発信基地を担う ナチュラルキッチン きらら(大村市)
大村駅前アーケード内にあるプラザ大村一階の入口にある自然食カフェ、ナチュラルキッチン きらら。
安心・安全でいいものを自分にも家族にも、そしてみんなにも、と仲間で始めた店です。
カフェの入口では自然食品などが販売されています。
カフェでの食事はランチのみですが、食事制限のあるヴィーガン・ベジタリアンやアレルギー、グルテンフリーなど食の多様性をもつ方にも柔軟に対応してくれます。
食材は極力オーガニック、減農薬を使っていますが、すべて無添加のオーガニック素材にしてほしいという場合には前日までの予約で対応可能です。
そして、ただの自然派カフェだと思ったら大間違い!
カフェでの自然食の提供・販売だけでなく、情報発信基地として料理教室や学校給食、こどものお菓子の卸など多岐に渡って活動されています。
大村の伝統野菜・黒田五寸人参を使った町おこしイベントの主催までも!
ジャンクフードばかり食べているこどもたちに気づいてほしい。そして、安心・安全な食を突き詰めていくと環境問題や社会問題にも繋がっているので、こどもたちに残せる世の中をという思いを持って精力的に取り組まれています。
食だけにはとどまらず様々なワークショップやイベントも開催されているので、気になる方はぜひそちらもチェックしてみてくださいね。
#5 子を思う移住者ママ2人が営む心と体が喜ぶ空間。自然を感じる海月食堂(東彼杵町)
佐世保市と大村市の間、大村湾沿いの国道34号線から少し入ったところにある、製麺工場を改装してできた開放感いっぱいの海月(くらげ)食堂。
東日本大震災をきっかけに自然豊かな東彼杵(ひがしそのぎ)へ移住し、難病やアレルギーなどを抱える子を持つ母2人が立ち上げたこのお店は、環境にも配慮し、できるだけ地産地消でオーガニック、旬のもので手作りしたランチとスイーツが楽しめます。
ヴィーガンの方は、動物性のものを使っていないトマトココナッツカレーやタルタルチキンカツのチキンを車麩のフライに変更して注文することができ、デザートも動物性不使用で上白糖も使っていません。
食事制限がある人もない人も誰でも一緒においしく食べられるメニューが嬉しいですね。
小さいお子さんが遊べるキッズコーナーやベビーベッドもあり、お子様連れの方も安心してゆっくり過ごせそう。
自然食品やエコ製品などの他に、海月食堂オリジナルの酵素ドレッシングや豆乳マヨネーズの販売もありますよ。
ドライブがてらランチや休憩に。
車がなくても、海が見える木造のレトロな駅舎「千綿(ちわた)駅」から1kmちょっとの場所にあるので、電車に乗り、お散歩がてら旅の目的地としてもいいかもしれません。
お店はランチのみの営業ですが、「道の駅 彼杵の荘」でも海月食堂さんのお菓子やドレッシングが販売されており、県内各地のイベントにも出店されているので、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。
今回訪れた場所
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この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
長崎の魅力を県外や海外の方に知ってもらいたい!
長崎県大村市出身。インバウンドを得意とする旅のコンテンツクリエーター。海外・東京などでの生活を経て、2018年の暮れに長崎にUターン。その後、長崎の歴史や文化を学び直し、その魅力にはまる。個人のSNSやフリーランストラベルライターとしても複数メディアで長崎の魅力を発信中。