美肌効果テキメン!?3つの泉質が異なる温泉が楽しめる長崎県島原半島、湯めぐりのすすめ!
温泉アイランド九州の一員である長崎県。
九州にはたくさんの温泉地がありますが、全国的に大分県や熊本県のイメージが強く、長崎県はあまり温泉のイメージがないかもしれません。
ですが!長崎県の島原半島には、泉質の異なる3つの温泉地があるんです!
そして、効果的な湯めぐりで健康やお肌への効果も期待できそう。
今回は、島原半島にある3つの温泉地と日帰りでも楽しめるおすすめの温泉施設を紹介します。
掲載日:2024年01月16日
ライター:Miyako
島原半島に3つの泉質が違う温泉がある理由(わけ)
雲仙火山の最高峰・平成新山を含む雲仙岳を中心に広がる島原半島。
この島原半島には泉質の異なる温泉が湧く、島原、雲仙、小浜という3つの温泉地があります。
どこの温泉も、熱源は同じ島原半島西に位置する橘湾の海底深くにある雲仙火山のマグマだまり。
そのマグマだまりで熱せられた火山ガスと地下水が混ざりあってできるのが温泉です。
マグマが上昇するにつれて、ガスの温度と圧が少しずつ下がるため、化学成分も変わってきます。
その火山ガスの成分の違いが、そのまま温泉の泉質の違いにも表れているため、島原半島には大きく3つの泉質の異なる温泉地が存在しているのです。
それでは、地域と泉質を知り、温泉地を巡ってみましょう!
①熊本から船でアクセス可能!城下町の雰囲気が残る島原温泉
まずは、熊本港と島原港とを結ぶフェリーがあり熊本からのアクセスも良い島原温泉。
マグマだまりのある橘湾とは逆方向の東側、有明海(島原湾)に面した場所にあります。
島原は観光のシンボルでもある島原城を中心に、周辺に武家屋敷や鯉の泳ぐまちエリアなど城下町の雰囲気が残っていて、江戸時代の名残を感じられます。
島原温泉の泉質は無色透明のナトリウム・マグネシウム炭酸水素塩泉。
「炭酸水素塩泉」は石鹸のような働きがあり、皮脂や角質を落としてくれるので美肌の湯の一つとしても有名な泉質で、島原温泉はなんと高濃度。
源泉温度20~30℃と低温なので、温泉は加熱されています。
島原温泉の泉質である「炭酸水素塩泉」は肌の水分が蒸発しやすいため、湯上り後の保湿ケアを忘れずに。
島原港そばや街中には無料の足湯や飲泉ができる場所も。
また、「水の都」とも言われる島原には湧水が至るところから湧いていて、おいしい天然水が飲めます。
マイボトルにお水を汲んで、温泉の後は湧き水で水分補給もいいですね。
そして、温泉に入るおすすめの時間帯は早朝。
島原湾から朝日が昇るので、朝日を眺めながら温泉が楽しめますよ。
PickUp
島原温泉のおすすめ!「ホテル南風楼」
日帰り入浴も受け付けているホテル南風楼。
海沿いに建っていて、露天風呂からは有明海が一望でき、絶景が広がっています。
大浴場と露天風呂の他にも二種類のサウナがあったり、美泡風呂や陶器風呂、展望テラスなど、スパリゾートのような充実の設備はずっと温泉に入っていたくなるほど。
早朝、有明海の水平線から昇る朝日を眺めながらの絶景朝風呂は一日のスタートに最適!
ホテルのロビーや庭園も広々として、宿泊するとキッズコーナー、ほんだなカフェ、コワーキングスペースが無料で利用できたりイベントに参加できたりと、一日中ゆっくり楽しめるサービスや設備が満載です。
②国立公園内にある雲の中の温泉街・雲仙温泉
標高約700mにある高原リゾートの雲仙温泉街。
雲仙天草国立公園内にあって、雲仙岳登山の拠点にもなり、四季折々の景観と自然を楽しむことができます。
雲仙温泉街には島原や小浜にはない自然湧出の源泉が見られる地獄があり、地獄めぐりや温泉たまご、地獄のほんのり温かい地面でくつろぐ猫など、地獄を中心に観光を楽しんだり、雲仙普賢岳や絹笠山など周辺の山々への登山やハイキングも楽しめます。
温泉街に着くと、温泉らしい硫黄のにおいが。
雲仙温泉の泉質は白濁の硫黄泉や硫酸塩泉で源泉温度は60度ほど。
「硫黄泉」は殺菌効果が高いため皮膚病や肌に良いと言われています!
また、血行を良くするともいわれ老廃物の排出がスムースになり、メラニンを分解する働きもあるとされるのでシミ予防にもおすすめ。
筋肉痛や疲労回復にも効くと言われているため、散策やハイキング、登山後の疲れた体にも雲仙温泉は効果的ですよ。
PickUp
雲仙温泉のおすすめ!「小地獄温泉館」
雲仙温泉街のメインストリートから離れたところにある小地獄温泉館は、斜め向かいにあるホテル「青雲荘」が管理しており、日帰り入浴施設として人気です。
小地獄温泉の歴史はとても古く、1731年に湯治場として開かれたと言われています。
小地獄温泉館は1919年に共同浴場として開館。
木造の建物は硫黄泉の温泉成分で黒く変色し、木でできた浴場の高い天井は山小屋のようで秘湯の雰囲気があります。
浴槽は43度の熱めの浴槽と、40度のぬるめの2種類があり、交互に入ったり、好きな温度の浴槽で温まってみてくださいね。
③橘湾に沿って温泉宿が軒を連ねる小浜温泉
橘湾の海岸沿いに温泉宿が並んでいる小浜温泉街。
町のあちこちから温泉の湯気が立ち込めていて、温泉街らしい景観が魅力です。
温泉の蒸気を利用した「蒸し釜料理」や、長崎ちゃんぽんならぬ「小浜ちゃんぽん」、名物「湯せんぺい」などのご当地グルメも楽しめます。
小浜温泉の泉質は無色透明の塩化物泉で、源泉温度は105度ほど。
放熱量は日本一です!
「塩化物泉」は塩分が皮膚に付着し、まるでパックのような役割をしてくれるため、湯上がり後も肌がしっとりとして乾燥が防げると言われています。
乾燥肌の方には嬉しい効能ですね。
また、小浜温泉街は西側に橘湾が広がり、海の向こうに夕陽が沈む様子が見られます。
橘湾に面して延びる日本一の長さを誇る観光スポット「ほっとふっと105」で足湯に浸かりながら夕陽を眺めるのもいいですね。
温泉宿の露天風呂や温泉施設にも、橘湾の眺望を楽しめる場所が多いので、温泉宿に泊まってお風呂から夕陽を眺めるのも〇。
PickUp
小浜温泉のおすすめ!「脇浜温泉浴場」
小浜温泉街の少し外れた南にある木造の共同浴場。
通称、おたっしゃん湯と呼ばれています。
番台や脱衣所も木造でレトロな古き良き日本の銭湯といった雰囲気。
中央に2つの大きな湯船があり、グリーンのタイルでお湯が色づいて見え風情があります。
共同浴場なので入浴料は格安ですが、シャンプーや石鹸などのアメニティはついていませんので、ご持参を。
長年、地元の方や地域外の常連さんたちにも愛されている地域の公衆浴場です。
番外編:島原半島北部・南部にも温泉が!
島原半島にはこのほかにも北部・南部に温泉が湧いています。
北部にはみずほ温泉、有明温泉、南部には原城温泉、深江温泉、布津温泉、須川温泉、口之津温泉など、島原半島には温泉街以外にも各地域に温泉施設がたくさんあるので、様々な温泉を目当てに島原半島を巡ってみてくださいね。
長崎県の温泉天国・島原半島で湯めぐりの旅を!
島原半島はいくつかの港から熊本行きのフェリーが出ているので、熊本とセットでの観光も可能です。
移動は車があると便利ですが、3つのどの温泉街へも諫早駅からバスや電車で行くことができます。
そして、美肌効果を高めるには「炭酸水素塩泉」の温泉に入った後に、「硫酸塩泉」や「塩化物泉」の温泉に入ると良いといわれています。
朝日とともにクレンジング効果のある島原温泉、昼間に山へ登ったあとは、皮膚病やシミにも効果のある雲仙温泉、夕陽の時刻に合わせて小浜へ下って、保湿効果の高い小浜温泉に入るということが可能で、美肌効果UPも期待できそうですね!
温泉の効果を感じるためには、温泉成分は入浴後シャワーで洗い流さないことも大切ですよ。
一日で3つの温泉地を巡ることも可能ですが、島原、雲仙、小浜には温泉宿や宿泊施設がたくさんあるので、ぜひ一泊以上してじっくり温泉巡りを楽しんでみては。
今回訪れた場所
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この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
長崎の魅力を県外や海外の方に知ってもらいたい!
長崎県大村市出身。インバウンドを得意とする旅のコンテンツクリエーター。海外・東京などでの生活を経て、2018年の暮れに長崎にUターン。その後、長崎の歴史や文化を学び直し、その魅力にはまる。個人のSNSやフリーランストラベルライターとしても複数メディアで長崎の魅力を発信中。