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眼鏡橋は一つだけじゃない…!? 実は複数ある長崎県の眼鏡橋 まとめ

眼鏡橋は一つだけじゃない…!? 実は複数ある長崎県の眼鏡橋 まとめ-1

長崎観光の定番スポットの1つ、眼鏡橋。
「眼鏡橋」と聞いてまず思い浮かべるのは、おそらく長崎市内にある眼鏡橋ではないでしょうか。

全国的にも知られる眼鏡橋ですが、実は長崎県内には複数の「眼鏡橋」が存在することをご存じですか?

今回は私が実際に訪れた長崎県内の眼鏡橋をまとめてみました。

これを読めばあなたも立派な眼鏡橋通に!

①日本三名橋の一つ!全国でも有名な長崎市の眼鏡橋

「眼鏡橋」と言えば、はずせないのが長崎市の中島川に架かるこちら。
東京都の「日本橋」、山口県の「錦帯橋」と並んで日本三名橋の一つと言われ、全国的にも知名度が高く、多くの観光客が訪れます。

1634年、興福寺の二代目住職・黙子如定(もくすにょじょう)が架設したとされる橋で、なんと現存する日本最古のアーチ型石橋なのです。
国の重要文化財にも指定されています。
眼鏡橋のそばには、その黙子如定の銅像も建てられています。

そして、なぜ「眼鏡橋」というのか。

由来はお察しの通り、中島川に映る姿がまるで「めがね」のように見えることから、「眼鏡橋」と呼ばれていて、その美しさから人気のフォトスポットになっています。

川沿いの石畳の路へも下りることができるので、飛石の上まで行って眼鏡橋を背景に記念撮影する人をよく見かけます。

毎日ライトアップされているので、夜の散策にもおすすめです。

冬の風物詩、長崎ランタンフェスティバルの時期には、周辺や川面にランタンやオブジェが飾られ、より一層幻想的な雰囲気に。
昼も夜も楽しめる長崎の鉄板観光スポットです。

修学旅行生や女性に大人気のハートストーンも近くにあるので、ぜひ探してみてくださいね。


ここは知っている、行ったことがあるという方も、その他の「眼鏡橋」がどこにあるか知っていますか?
長崎県内にはまだまだ「眼鏡橋」と呼ばれる場所があるんです!

②長崎県の二大眼鏡橋?諫早公園内にある眼鏡橋

2つ目は長崎市のお隣、諫早市にある眼鏡橋。
島原鉄道本諫早駅から徒歩10分ほどにある諫早公園内にあります。

1839年、それまで橋という橋はことごとく流されてきた本明(ほんみょう)川に、当時の領主が「永久不壊の石橋」として架けた石造りのアーチ橋。
1957年の諫早大水害の後、本名川から近いこの諫早公園内に移設されました。

こちらも国の重要文化財に指定されています。

長崎市の眼鏡橋の丸い印象と比べ、どっしりとしたシャープなめがねで、土偶の目のようにも見えたり…

眼鏡橋の上を渡ったり、周辺をぐるっと回って散策を楽しめます。
通りを挟んで向かい側にはミニ眼鏡橋もありますよ。

公園内は緑豊かで気持ちが良く、桜やツツジ、菖蒲や紅葉などともに季節ごとに違った景観を見せ、楽しませてくれます。

西九州新幹線の停車駅である諫早駅から徒歩15分ほどなので、お散歩がてら訪れてみるのもいいかもしれませんね。

③島原半島にも眼鏡橋!?小浜温泉街の南に位置する金浜眼鏡橋

諫早市のお隣、島原半島の雲仙市にも眼鏡橋があるんです!

小浜(おばま)温泉街から国道251号線沿いに南へ車で5分ほど走らせると「金浜眼鏡橋」と書かれた案内版が見えてきます。
1846年、当時の地主によって金浜川に架けられた、島原半島で一番大きい石橋です。

老朽化に伴い、1993年に大修復が行われ「平成金浜眼鏡橋」として新しく架橋されました。
周辺は河川公園として整備されており、トイレや駐車場もあります。

バス停もあるのでバスでもアクセス可能ですよ。

橋のそばにまるで橋を守るかのようにそびえたつ大きなアコウの樹も圧巻です。

金浜眼鏡橋は一連のアーチ橋で、架かっている川の水量が少なく、水面から石や岩が露出していて橋が水面に映らないため、長崎市や諫早市の眼鏡橋と比べ、あまり「めがね」には見えませんでした。

しかし、地域のシンボルとして一見の価値あり。
小浜温泉を訪れるなら、こちらもぜひ立ち寄ってみてくださいね。

④南島原市にもある!見逃しがちな飯野眼鏡橋

島原半島の東側、島原港から南に車で20分ほどの場所にある南島原市布津(ふつ)町飯野(いいの)地区にも眼鏡橋が。
飯野にあるということで細かい住所が載っておらず、Google にも登録されていなかったので、見つけるのに苦労しました。

道に迷ってしまい、飯野にある妙法寺のご住職から丁寧に道を教えていただき、たどり着くことができました。

飯野小学校そばの細い旧島原街道(入口に石碑あり)を入って通りを下ったところにありますが、目立った標識や看板などはないので、初めてだと見過ごしてしまうかもしれません。

この飯野眼鏡橋は1853年、新川に架かけられた石造りの単アーチ橋で、橋のそばには「史跡 眼鏡橋」と書かれた比較的新しい小さな石柱がありました。

島原街道南目道の殿様道として、かつてはこの路が各町村を結び、人々の往来があった歴史ある眼鏡橋。
多くの人が通行する公道に架けられた石橋としては、島原半島内では最古のものといわれています。

数軒の民家がそばにありますが、周りはほとんど田んぼに囲まれ、とてものどかな場所でした。
目立たないので見落としがちですが、お近くに行かれた際はこちらもぜひ行ってみてくださいね。

長崎県で眼鏡橋を全コンプリート!?

4つすべて行ってみて思ったことは、めがねのように2つなくても、たとえアーチが一つでも、水面に映らなくても「眼鏡橋」と呼ぶということ。
共通するのは水面に架かるアーチ型の石橋だということ。

諫早市、雲仙市、南島原市にある「眼鏡橋」は歴史的な建造物として整備され、保存されています。
3つとも19世紀に架橋されていますが、長崎市の眼鏡橋はそれよりもずっと前の17世前半に架けられた元祖「眼鏡橋」。

同じナガサキタビブのメンバーで「海風の国」観光マイスターのさやぶぅ情報によると、佐世保にはなんと自然にできた「眼鏡岩」もあるんだとか。
今度実際に行ってみたいと思います!

皆さんは今回ご紹介した「眼鏡橋」、いくつ知っていましたか?
もしかすると長崎県にはまだまだ知らない眼鏡橋があるかもしれません。

眼鏡橋好きの方は、まずはこの4つの眼鏡橋をスタンプラリーのように訪れてコンプリートしてみてくださいね。

今回訪れた場所

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この記事を書いた人

MiyakMiyakoo
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)

長崎の魅力を県外や海外の方に知ってもらいたい!

長崎県大村市出身。インバウンドを得意とする旅のコンテンツクリエーター。海外・東京などでの生活を経て、2018年の暮れに長崎にUターン。その後、長崎の歴史や文化を学び直し、その魅力にはまる。個人のSNSやフリーランストラベルライターとしても複数メディアで長崎の魅力を発信中。
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