五島列島・福江島の秘境!半泊エリアで暮らすように泊まるチルな女子旅【前編】
日本の西の果てにある長崎県・五島列島。
観光の中心であるメインの島・福江島(下五島)には観光スポットがたくさんありますが、わざわざ行きたい隠れたエリアがあります。
今回ご紹介する五島市の半泊(はんどまり)エリアは、
・五島を訪れたことがあるリピーターの方
・五島に長めに滞在する方
・より自然に近く静かに過ごしたい方
・定番の観光スポットを訪れる旅とは一味違う旅を求める方
・ひっそりとした滞在やゆっくりとした旅を味わいたい
という方におすすめ!
辺鄙なところにあるので、どちらかと言えば”通”好みの場所ですが、来る人を惹きつけてやまないこのエリア。
1泊2日で半泊エリアでの新しい旅の過ごし方をご紹介します。
掲載日:2022年09月30日
ライター:Miyako
半泊エリアとは
半泊エリアは福江港がある島の中心地の福江地区から車で30分ほど北に位置する小さな集落です。
かつて外海からの潜伏キリシタンが移り住んだ場所ですが、全員が住むには狭すぎたため、移住者の半分はここに留まり、
もう半分は三井楽の方に移住したという説があります。
そのため「半泊」と呼ばれるようになったとか。
カトリック教会の半泊教会があり、巡礼者が訪れる場所でもあります。
現在はわずか5世帯ほどしか住んでいない、ひっそりとしたエリアです。
地産地消で島おこし!半泊へ向かう前に地元のスーパーで五島産の食材をゲット!
今回の宿泊先「コテージスモーキー」は食事がついていない素泊まりの宿です。
キッチンや調味料は揃っているとのことなので、滞在中は五島の食材を使って、料理に挑戦!
半泊エリアにはお店はほぼないため、まずは半泊に向かう前に、お店が多く生活に便利な福江地区にある地元のスーパーへ!
直売所があり地元のものが揃う、「ダイキョービッグバリュー福江店」と「JAごとう 産直市場 五島がうまい」に寄って食材の買い出しを。
五島産の新鮮なお野菜や五島近海で捕れたお魚を買って、半泊へ出発!
戸岐大橋を越えてさらに奥地へ!
半泊へは奥浦地区を通って、戸岐半島へ渡ります。
奥浦地区と戸岐半島を結ぶのは赤いアーチの戸岐大橋。
半泊エリアへ行く途中のランドマークです。
天気がいい日は、戸岐湾と青い空とのコントラストが映えてより印象的な景観に。
このあたりは海辺を走るので気持ちのいいドライブも楽しめますよ。
女優・新垣結衣さん主演の映画「くちびるに歌を」のロケ地でもありますので、
ファンの方はぜひ立ち止まって記念撮影を。
\絶景スポット/宮原展望所に立ち寄り世界遺産の島を眺める
橋を越え、進んでいくと半泊へ行く途中に分かれ道があり、宮原展望所の案内版が見えます。
ここは地図に載っていない絶景スポット。
分岐点から1.5kmほど進んだところに展望所が。
この宮原展望所からは目の前に広がる海と向かいに久賀島、左側に奥浦の糸串鼻が見えます。
久賀島の集落は、世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産として知られています。
久賀島へは福江島から船でしか行けないので、今回は遠くから眺めてみましょう。
この展望所から星空もキレイにみえるので、夜に訪れる地元の方もいるそうですよ。
ここからの道は行き止まりで通り抜けできないので、Uターンして分かれ道に戻ります。
大型車通行不可の細い道!道中の運転はくれぐれも気をつけて。
半泊は、曲がりくねった狭い道路を通り、森を抜けて山道を下ったところにあります。
車一台が通れるほどの道幅なので、対向車に注意!
半泊教会への看板が見えてくるのでそれを目印に進んでいきましょう。
少し冒険している気分を味わえる道ですが、
運転には十分注意してくださいね。
海のそばの道路の先には防波堤があり、船が停泊していたり、釣りをする人も。
道路は防波堤のところで行き止まりですが、
その手前の海岸近くにCottage Smoky(コテージスモーキー)&さとうのしおの看板
が見えたところで曲がり坂を上がります。
半泊に到着!コテージスモーキーにチェックイン!
コテージスモーキーはカフェ兼お店の「さとうのしお」でチェックイン!
すぐ近くには一棟貸しの「コテージ・素泊まり民宿 よしかわ」もあります。
小さな入り江の半泊ビーチで海遊びとシュノーケリングを楽しもう!
チェックインした後は、水着に着替えて海遊び!
透き通ったキレイな海で、岩場では磯遊びやシュノーケリングが楽しめます。
サンゴやカラフルな魚も見れますので、探してみてくださいね。
半泊ビーチは砂浜ではなく、玉砂利の小さな海岸です。
半泊ビーチは砂浜ではなく、玉砂利の小さな海岸です。
大きめの滑らかな丸石が海岸にたくさんあり、
波が打ち寄せる度に石が擦れてカラカラとした音が聞こえてきます。
透明なエメラルドグリーンの海の色が美しく、
眺めているだけでも心が落ち着き癒されます。
海遊びの後の五右衛門風呂でリラックス
半泊ビーチにはシャワーやトイレはないので、
海遊びの後はコテージスモーキーにて、薪で沸かした五右衛門風呂に!
コテージスモーキーの名前は、この五右衛門風呂に薪をくべて煙がでることから、「スモーキー(煙を出す)」と名付けたそう。
五右衛門風呂にあしらった貝殻もおしゃれにデコレーションされています。
海遊びで疲れた後はゆっくりお風呂に浸かって温まりましょう。
もちろんシャワーもついているので、さっとシャワーも浴びられますよ。
半泊の海水でできた「さとうのしお」
コテージスモーキーのオーナーである佐藤さんご夫妻は2006年に五島に移住してきました。
もともと何かをしようと思ったわけではなく、
この地に魅せられて移住し、元々あった家を改築する際、
廃材を燃やしていたときに、
半泊の海水を炊いて塩を作ってみたことから「塩づくり」を始めたそうです。
そこから「さとうのしお」というネーミングで半泊の海水からお塩を作り、販売しています。
そして、塩の直売と半泊に来た方が休憩できる場所として
2020年頃からカフェをスタート。
常に進化を遂げている場所です。
塩作りの工房もお店の裏にあり、希望すれば見せてもらえるので声をかけてみてくださいね。
「さとうのしお」でティータイム
カフェ兼ショップは宿泊客でなくても立ち寄ることができます。
オーナーの佐藤ご夫妻の奥様自家製のスイーツとドリンクやコーヒーなどが頂けます。
おすすめはスパイスの効いたチャイとキャロットケーキ!
店内では落ち着いた雰囲気で癒しの空間になっています。
ドリンクを飲みながら窓から見える半泊教会や海を眺めて休憩を。
後編はコテージスモーキーでの夜の過ごし方をご紹介します。
▼後編はこちら
今回訪れた場所
Google Mapの読み込みが1日の上限を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください
この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
長崎の魅力を県外や海外の方に知ってもらいたい!
長崎県大村市出身。インバウンドを得意とする旅のコンテンツクリエーター。海外・東京などでの生活を経て、2018年の暮れに長崎にUターン。その後、長崎の歴史や文化を学び直し、その魅力にはまる。個人のSNSやフリーランストラベルライターとしても複数メディアで長崎の魅力を発信中。