九州最大級!夏の花「蓮・睡蓮」の名所・唐比ハス園|名物「幻のれんこん」を食べられるお店もご紹介
長崎も梅雨が明け、夏本番の暑さになってきましたね!
夏の花の代表のひとつ、蓮(ハス)。
諫早市と雲仙市の境にある唐比(からこ)ハス園の蓮が見頃ということで、見に行ってみました。
(2022年7月2日訪問)
今回は、九州でも最大級の広さを誇る蓮と睡蓮の名所・唐比ハス園の様子をご案内します!
掲載日:2022年07月13日
ライター:Miyako
蓮の花だけではない!自然の宝庫、唐比湿地公園
唐比ハス園があるのは、唐比湿地公園内。
約2ヘクタールあるハス池に13種類もの蓮や睡蓮などが楽しめます。
湿地公園内には花だけでなく、貴重な低湿地植物や野鳥、トンボやメダカ、カエルなど水辺の生き物などにも出会えますよ。
夏休み中のお子さんと一緒に、間近で自然に触れるにはもってこいの場所でもあります。
園内はいつでも自由に散策できますが、美しい開花したハスの花を見たいのであれば午前中がおすすめ。
蓮の花が一番キレイに咲いているのは「早朝」
午前中といえども、
蓮の花が一番キレイに咲いているのは「早朝」
と言われ、午後にはしぼんでしまいます。
今回、少し遅めの11時頃に到着したので、若干、蓮の花が閉じ気味でした。
理想としては朝の10時までには行った方がよさそうです。
11時頃でも咲いている蓮の花は十分見れましたが、
天気のいい日のお昼頃は、日差しも強く暑いです。
日陰があまりないので、日傘や帽子、日焼け止めの準備は万全に、
熱中症にもお気を付けくださいね。
(私は日焼け止めを塗るのを忘れ、日焼けをしてしまいました…)
朝の早い時間の方が、涼しくすがすがしいので、蓮の花で心が浄化されるかも。
午後も咲いたままの花は散りゆくさだめ
ハス園をめぐっていると、開いたままの蓮の花もありました。
お昼を過ぎても開いた花があれば、それはもう散ってしまう花。
蓮の花は数日間開いては閉じを繰り返し、最後の日には夕方まで開いたままで散っていくのだそうです。
つぼみもあり、種類によってはこれから見頃を迎える蓮の花もあるので、8月頃まで蓮の観賞は楽しめそうですよ。
睡蓮(スイレン)と蓮(ハス)の違いは?
唐比ハス園には「睡蓮」もたくさん咲いています。
名前を見た目も似ている蓮と睡蓮。
私も見分け方がきちんと分かっていなかったのですが、皆さんは違いをご存じでしょうか?
上に向かって茎が伸び、花や葉が水面から離れていて、葉が丸みを帯びて大きくツヤがないのが蓮。
蓮という名前も、花の中心の部分の形がハチの巣に似ていることから「蜂巣(ハチス)」と呼ばれ、短くなって「ハス」となったそうです。
極楽浄土に咲いている花として、仏教でよくイメージされるお花ですね。
花が散った後はなんだかシャワーヘッドみたい。
一方、睡蓮は?蓮との違いや見分け方
睡蓮(スイレン)は水面に小ぶりの花を咲かせ、葉には光沢があり切れ込みが。
花びらも蓮と比べるとだいぶ小さく尖っています。
日差しが弱くなる夕方には花を閉じるので、その姿が眠るようなことから睡蓮と呼ばれるようになったとか。
印象派で有名な画家・モネが描いたのが睡蓮です。
よくあるカエルのイラストに、カエルが乗っている葉っぱも睡蓮。
ハス園の看板にも描かれてました。
準絶滅危惧種とされている黄色いアサザも咲いているようです。
(私は残念ながら見つけられませんでした…)
ぜひ見つけてみてくださいね。
時期によっては他の花も!
ハス園に咲くのは蓮や睡蓮だけじゃありません!
今回訪れた7月上旬にはもうお花は終わっていましたが、もう少し早い時期であれば諫早菖蒲やアジサイも咲いているのが見られます。
黄金オニユリというなんだかゴージャスなお花も鉢植えでしたが、咲いていました!
長崎県の離島、対馬だけに出現したという黄金に輝く珍しいお花。
野生のものでは絶滅状態だそうですが、ハス園でも見られるんですね!
雲仙岳をバックに蓮を眺める
唐比ハス園は諫早市にありますが、雲仙市寄りにあり、島原半島はすぐそこ。
天気がいい日にはハス園で雲仙普賢岳や平成新山などの山々をバックに蓮の花を眺められますよ。
背景に見える堂々たる雲仙の山々も素敵でした。
頂上が雲で覆われ、全景が見えないこともあるので、キレイに見えるとラッキーですね!
協力金にご協力を!
この広大なハス園。
唐比ハス園の美しい花たちは地元ボランティアグループ「唐比すいれんの会」が植え付けや管理をしています。
これだけの規模の蓮や睡蓮などを管理するのは相当大変で維持費もかかるでしょう。
入場料は特にありませんが、至る所に協力金(200円)を募る場所があります。 感謝の気持ちも込めて、忘れずに収めましょう。 |
また来年も美しい蓮や睡蓮が見られますように。
「唐比すいれんの会」さん、素敵なハス園の維持、ありがとうございます。
唐比ふれあい牧場で牛さんにご挨拶
唐比湿地公園のそばには唐比ふれあい牧場が。
ここにはウシ、ウマ、ウサギ、ヤギ、ヒツジなどの動物たちがいます。
行ってみると牛さんがお出迎え。
暑かったりタイミングによっては動物たちが小屋の中にいたりするので、見れない動物もいるかもしれません。
現在は実際にふれあうことはできないですが、ぜひ動物たちに会いにいってみてくださいね。
ハス園を眺めながら幻のれんこんを!「お食事処 朝比」の蓮根コース!
蓮からできるのが根菜の蓮根だということにみなさん、ピーンときますでしょうか。
私はここに来るまで意識したことがありませんでした…
唐比ハス園の蓮は観賞用なので食べるのには不向きですが、
この土地で栽培している食用の「唐比れんこん」というものがあります。
「唐比れんこん」はこの恵まれた土壌で育ち、生産量が少なく地元でしか味わえないため「幻のれんこん」と呼ばれています。
その幻のれんこんが、唐比ハス園すぐそばの国道251号線沿いにある「お食事処 朝比」で食べられますよ!
花が終わり蓮根が収穫できる時期の9月~4月頃には、とれたて蓮根のコース料理が味わえます!
画像は以前9月に頂いたものです。
コースでは蓮根の入ったサラダ、
煮物、あげもち、茶碗蒸し、天ぷら、ハンバーグなどなど
おいしい蓮根料理の数々がありますが、
特にここの蓮根の天ぷらが絶品です!
天ぷらだけの単品もあり、量も多いので蓮根の天ぷらにごはんとお味噌汁をつけて定食にして食べたことも!
旬ではない時期(5月~8月頃)でも、蓮根コースではなく「蓮見コース」で唐比れんこんが味わえます。
ただ、「蓮見コース」には、煮物や天ぷらは出てこないので、
天ぷら目当てであれば、ぜひ収穫時期の9月以降に食べにいってみてくださいね!
唐比ハス園に蓮や睡蓮を見に行こう!
蓮の花の一番の見頃は6月下旬~7月上旬ですが、種類によっては8月中旬のお盆前まで花が楽しめます。
睡蓮は蓮よりも時期が長く、10月頃まで咲いているそう。
夏休みのおでかけスポットを探している方は、蓮や睡蓮の観賞や自然や生き物に触れに、ぜひ唐比ハス園に行ってみませんか?
今回訪れた場所
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この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
長崎の魅力を県外や海外の方に知ってもらいたい!
長崎県大村市出身。インバウンドを得意とする旅のコンテンツクリエーター。海外・東京などでの生活を経て、2018年の暮れに長崎にUターン。その後、長崎の歴史や文化を学び直し、その魅力にはまる。個人のSNSやフリーランストラベルライターとしても複数メディアで長崎の魅力を発信中。