九州のジオトレッキングルート「九州オルレ島原コース」で一味違った島原観光を!
みなさん、「オルレ」ってご存知ですか?「オルレ」とは、元々は韓国・済州島の言葉で「通りから家に通じる狭い路地」という意味です。
「済州オルレ」というトレッキングコースとして名付けられ、韓国で大変人気なんですよ。
韓国と近い九州には「九州オルレ」という海や山を五感で感じられる、済州オルレの姉妹版があります。
「九州オルレ」18コースのうち、長崎県には南島原と島原の2コースあります。(2022年5月現在)
今回は平成の雲仙普賢岳噴火から生まれた新しい山・平成新山を眺めながら歩く「火山」をテーマとした「九州オルレ島原コース」を歩いてきました!
掲載日:2022年05月31日
ライター:Miyako
スタートは島原港ターミナルから!
島原駅から少し離れた南に位置する島原港。
熊本へのフェリーや大牟田への高速船がここから出ています。
港に着いたらターミナル内にパンフレットが置いてありますので、
スタンプを押していざ出発!
オルレのコースを歩くのには予約も料金もかかりません。
自分たちのペースで好きな時に歩くことができますよ。
ターミナルを抜けて海側に出ると右手側に
看板と動物の形をしたオブジェが。
「カンセ」と呼ばれる済州島の馬がモチーフです。
ここが島原コースのスタート地点!
馬のオブジェの頭が向いてる方向が進行方向になります。
コースはパンフレットに紹介されていますが、
土地勘がなくてもわかるように、
コース上には木製の矢印と、青と赤を結んだリボンが
いたるところにありますので、これらを目印に進みましょう。
矢印は、青が進行方向、
赤が逆方向になるので注意してくださいね。
今回歩く島原コースの道のりは
スタートの島原港から
ゴールのひょうたん池公園までの10.5km。
軽く準備体操をして、いざ出発!
ベンチや海辺に座ってゆっくりしたい秩父が浦公園
海辺に近い国道や裏道をコースの目印に沿って
歩き進むと、最初に辿り着くのが「秩父が浦公園」
目の前に広がる有明海。
振り向けばでーんと構える眉山が。
海風が気持ちよく、テーブル・ベンチもあるので、
ピクニックしたくなります。
お弁当をもってきたりテイクアウトを買ってきて
食べるのもいいですね!
オルレは制限時間などありませんので、
休憩や寄り道もご自由にどうぞ。
ブランコを海に向かって漕ぐと爽快な気分に。
離れ小島にもつながっているので、
余裕があれば冒険気分で渡ってみるのもおススメです。(行き止まり)
ちょっと寄り道してサムライブルー龍馬像にご挨拶
国道や裏道の海沿いの道に入ったりしながら
進んでいくと水無川まで辿り着きます。
本来はそこで曲がりますが、
オプションコースで復興アリーナに
青いサムライブルー龍馬像がいるので、
寄り道してみましょう。
オプションコースの復興アリーナには
サッカー日本代表ユニフォームのサムライブルーを着た巨大な龍馬像が!
2010年南アフリカワールドカップに合わせて、
東京の代々木体育館に設置されていたものが
島原市に寄贈されたのだそう。
龍馬の背後には平成新山と眉山が見え、
かっこいい2つの山と龍馬のコラボレーションが
絶好の写真スポットになりますよ!
雲仙普賢岳の噴火について学べる体験ミュージアム「がまだすドーム」
敷地内には、雲仙普賢岳の噴火について学べる
体験ミュージアム「がまだすドーム」があります。
展示や体験メニューなどは料金がかかりますが、
2021年にオープンしたジオカフェやショップは
入場料はかかりません。
時間に余裕があれば休憩ついでに立ち寄ってみるのもいいかも。
水無川に沿って絶景ウォーキング!
水無川に戻って導流堤を山の方向に目指して進んでいきます。
ここまででコース全体の1/3程度。
水無川導流提はランニングコースにもなっていて、
道がキレイに整備されています。
鉄橋をくぐり抜け、周りに建物がない
開放感のある道が続き、とても気持ちよく歩けます!
眉山や平成新山が間近に見られ、のどかな景色を眺めながら歩き進みます。
この一帯は1990年代からの普賢岳噴火の際、
土石流や火砕流が水無川を流れ下ってきて、
大きな被害を受けたエリア。
火山と自然を身近に感じながら、
歴史を感じ当時に思いを馳せるきっかけにも。
土石流で奇跡的に残ったといわれる
湧水スポットの「われん川」、
火砕流最長到達地点の「ふかえ桜パーク」に
立ち寄ってみるのもいいですね。
吉祥白天橋まで歩いて眉山のふもとへ!
目印をたどりながら、平成新山に近づくと、
眉山のふもとの方に渡れる橋が見えてきます。
ここは吉祥白天橋(きっしょうしらてんばし)。
ここを渡るとだいたい6kmほど歩いたことになります。
ここまでくるとあと半分以下!
前半は有明海と眉山・平成新山を
存分に眺めながら歩く解放感溢れる平坦な道のりでした。
後半は山のふもとから森の中に入る
ワイルド森林ウォーク!
急勾配の山道を通るので、休憩しつつ
後半に十分体力を残しておきましょうね!
▼後編へつづく
この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
長崎の魅力を県外や海外の方に知ってもらいたい!
長崎県大村市出身。インバウンドを得意とする旅のコンテンツクリエーター。海外・東京などでの生活を経て、2018年の暮れに長崎にUターン。その後、長崎の歴史や文化を学び直し、その魅力にはまる。個人のSNSやフリーランストラベルライターとしても複数メディアで長崎の魅力を発信中。