あの歌が生まれた場所の聖地巡礼！福山雅治さんが愛した長崎の風景、国道207号線沿いを旅してみよう！

♪わたしは この海が好きです この弓形に続く線路の…　
 

この歌詞の通りに続いている弓なりの線路を見たとき、福山さんの「道標（みちしるべ）」という曲が訴えかけるものが、改めてじんわりと伝わってきます。

ここは諫早市多良見町東園（ひがしその）。
女手一つで広いミカン畑を管理し、子ども達を育てたという福山さんのおばあちゃんが住んでいた場所です。

「弓形に続く線路」の眼下に広がるのは「大村湾」。

大村湾は長崎県の中央部に位置し、湾の大きさに比べて湾口（外洋への出入り口）が狭く、海水の入れ替わりが少ない超閉鎖性海域という全国でも珍しい海です。
穏やかな波が海岸に打ち寄せることから、「琴の湖（ことのうみ）」という別名があります。

弓形の線路が見える海沿いの道路（国道207号線）には一段上がった歩道はありませんが、路端寄りに設けられた歩行者用エリア「路側帯」がありますので、通行する車両等に注意しながら見学してくださいね。

弓なりの線路をより近くで見るには「東園駅」の方まで降りてみましょう。この駅は「無人駅」です。そしてプラットホームが元の地面と、ほとんど同じ高さにある「地上駅」と呼ばれる構造をしています。

♪8時6分発 ヂーゼル汽車に乗って 蜜柑のおばあちゃんの 笑顔に逢いにゆこう…
 

小学生の福山少年が夏休みに汽車に乗って、おばあちゃんに逢いにいく時のワクワク感が表現された楽曲ですね。
ご本人いわく「根づよいファンがいらっしゃるナンバー」だそうです。東園駅周辺には、たくさんのみかん畑があります。

♪窓の外は だんだん畑…
 

歌詞の通り、だんだん畑が広がっています。現在走っている列車は、ディーゼル・エレクトリック方式のハイブリット車です。オレンジ色のドアが、みかん畑によく似合いますね。

みかん繋がりで、このエリアの冬の風物詩をご紹介しましょう。

県道33号線沿い、諫早市多良見町～長与町には、みかんの無人販売が点在しているんですよ！
設置してある箱にお金を入れて、商品を受け取るというシステムです。ひと袋100円という、超お買い得なお値段で販売されています。大きさや形は不揃いですが、お味は絶品です！

※みかんの種類や料金は季節や無人販売場所によって異なります。

♪207号線に春が 今年もやってきた 桜が綺麗に咲いとるね
 

2014年にリリースされた、11枚目のアルバム「HUMAN（ヒューマン）」は、この年のアルバム売上ランキング、男性ソロアーティストとしては１位を獲得。「家族になろうよ」も収録されているアルバムで、お持ちの方も多いのではないでしょうか…
その中に収録されている「昭和やったね」に描かれているのがまさにこの、大草の古川バス停周辺の風景です。

♪菜の花 線路越しにさざ波光る大村湾 子供ん頃から好きたい…
 

全編長崎弁で綴られた歌詞に、同郷の者としては地元愛を掻きたてられます。
そして福山さんが「♪名も無きオイだけの名所さ」と歌ったこの地を、より多くの方々に見てほしいと思いました。

春、桜が満開のこの場所で「昭和やったね」を、じっくりと聴いてもらいたいなぁ。

福山さんが愛した大村湾の絶景を、美味しい和食を食べながら楽しめるお店が、「昭和やったねの桜並木」から車で１分程の場所にあるんですよ！
「和食 茶房　風の彩」です。

福山さんご自身も訪れたそうで、彼が座ったという角の席は特等席！
ガラス張りになっているコーナーから見る大村湾の風景は最高です。

店内からの景色が見事ですが、この店の素晴らしさは、出てくるお料理の繊細さ、美味しさでしょう。

これは、お刺身３点盛りや天婦羅も付いている、「彩御膳（いろどりごぜん）」。
お刺身は新鮮、天婦羅はサックサク！お料理の味付けもとても上品で、素材の味が活きています。

「国道207号線の旅」の最後に、美味しい料理に舌鼓を打ちつつ、福山さんも見たであろう絶景を楽しむのはいかが。