初めての対馬!「厳原(いづはら)」で歴史文化を学ぶ大人女子旅。宿坊体験、チマチョゴリ体験を通して韓国文化にも触れてみよう!(下対馬編)
対馬に興味はあるけれど、どこからどう回ったらいいかわからない…そんな対馬初めての「大人女子」のためのモデルプランを組んでみました。
予想以上に広い島内ですが、行動範囲は広くなくても、対馬の奥深い歴史や文化を、充実の内容で知ることができるんですよ!
韓国との繋がりを随所に実感できる、他では味わえない対馬旅レポートをお届けします!
掲載日:2023年12月25日
ライター:MILK
対馬に着いたらまずはここで情報収集を! 【観光情報館ふれあい処つしま】
「対馬やまねこ空港」から車で15分ほど南下した所に、古代からの対馬の行政・文化の中心地「厳原(いづはら)」があります。
「情報観光館ふれあい処つしま」は、「対馬観光の起点」としてしっかりチェックしておくのがおススメ♪
対馬藩家老の古川家の長屋門を再現した造りで、「観光案内所」のほか、対馬の歴史文化の展示スペース、お土産品店や郷土料理が味えるお店、公衆トイレ等があり、路線バスの発着所にもなっています。
観光案内所のパンフレットは、充実のラインナップ!
案内所の中に入ると、棚いっぱいにパンフレットが並べてありました。
一般的な観光から、街あるき、登山、砲台、神社など…目的別に選べるようになっていて、とても分かりやすかったです。
◆メール・電話にて無料請求できるパンフレットもありますよ!
下記サイトからPDFでのダウンロードも可能!
https://www.tsushima-net.org/pamphlet
出発前の計画を立てる時などに、ぜひお役立てください。
PickUp
駐車場情報
駐車場は観光案内所の入口前にありますが、数台しか停めれないので、私は対面にある「いづはらショッピングセンターティアラ」の駐車場を使わせていただきました。
駐車料金は90分無料の上、その後も30分毎に50円という良心的な価格です。
店内には「日本観光物産館」や、地元の食材が並ぶスーパー、「対州そば」が食べられるお店等も入っていますので、ショッピングや散策も楽しかったです。
厳原の城下町巡りを楽しもう!【金石城跡】
それではさっそく厳原周辺の観光へ!
厳原は北部九州の豪族、大名であった宗家が治めた城下町で、街のあちこちにその面影が偲ばれます。
「ふれあい処つしま」から歩いてすぐのところにある「金石城跡」は、戦国時代の初期に、宗将盛(そうまさもり)が築いた宗氏の居城跡です。
金石城は大火で焼失しましたが、石垣は当時のものだそう。
正面の櫓門は1990年に再建されたものです。
厳原中学校の校庭から発掘された大名庭園 【旧金石城庭園】
この地は、宗家の働きかけで校地として寄贈され、厳原中学校が設立されました。
庭園は長年土砂に埋もれた状態でしたが、中学校移転後に発掘調査・復元工事が行われた結果、近世庭園としては希少な意匠・構造を持つことが判明し、「国の名勝」に指定されました。
生徒の遊び場だったという「心字池」は、地元では「殿様の池」と呼ばれてきたそうです。
池を少し高い所から眺めてみると、「心」という字が模られてるのが分かりますよ!
旧金石城庭園の奥から「万松院(ばんしょういん)」に抜けられます!
庭園には散策路が設けられています。
散策路を辿って行くと、ガイドブックで見たことのある山門が…!「万松院(ばんしょういん)」の山門です。
「旧金石城庭園」と「万松院」は隣接しており、庭園からそのまま入ることができるんですよ。
それでは次に「万松院」を散策してみましょう。
歴代藩主が眠る、対馬藩主宗家の菩提寺 【万松院】
万松院は、1615年に初代藩主・宗義智(そうよしとし)を弔うために創建された宗家の菩提寺で、「日本三大墓地」の一つです。
この印象的な山門は、創建当時のものがそのまま残ってるそうですよ。
本堂には朝鮮国王から贈られたとされる「三具足」や、徳川将軍の大位牌が並んでいます。
ゲーム「Ghost of Tsushima」(ゴーストオブツシマ)のワンシーンはここ! 【百雁木(ひゃくがんぎ)】
本堂横の細道を抜けて行くと突然目の前に、幽玄な雰囲気の光景が広がります。
百雁木(ひゃくがんぎ)と呼ばれるこの石段は132段あり、上っていくと県指定天然記念物の大スギや、宗家一族の壮大な墓所が姿を現します。
ここは、ゲーム「Ghost of Tsushima」(ゴーストオブツシマ)のモチーフとなった場所で、ゲームファンの聖地としても、話題を呼んでいます。
日本と韓国の歴史文化が学べる場所 【対馬ストーリー】
次は「ふれあい処つしま」から北方面のエリアに行ってみましょう。
厳原八幡宮神社近くにある「対馬ストーリー」は、わずか50km先の異国、韓国の文化について学ぶことができる施設なんです。
お二人とも、元大学教授というご夫婦が営んでいるお店です。
ご主人は韓国の方なので、リアルな韓国文化を知ることができます。
とても素敵なご夫婦でした~このような熱い想いを持った地元の方々にお会いできるのも、旅の醍醐味ですね。
ここでは様々な体験プログラムが用意されていますよ!
韓国料理教室、伝統衣装体験は韓服(チマチョゴリ)や浴衣等…
「日本人観光客には韓国の文化を、韓国人観光客には日本の文化を」という、両国の橋渡しをされているような施設です。
自分の名前を、ハングル文字で書いてみた!
今回私は、「チマチョゴリ体験」をチョイス!
体験の前に、韓国文化の話や食生活の話、韓国語の書き方などいろんなレクチャーを受けます
ハングル文字って、難解な記号みたいなイメージを持っていましたが、日本語の50音図と対比した表を見ながら書くと、ちゃんと伝わる文字が書けるんです!
自分で書いた文字が読める字になっていて、ちょっと感動しました。
いよいよチマチョゴリを選んで体験します!
韓国の歴史文化についてのお話を聴いたあとは、実際に韓国伝統衣装を体験します。
何も知識が無いままで衣装を纏うより、韓国文化を少し勉強してからチマチョゴリを着る方が、何倍も理解が深まるなぁと思いました。
韓国の衣装は、思っていた以上にカラフルで艶やかです。
普段なら着ないような色の衣装を選ぶことに、テンションが上がります♪
店舗には撮影スペースが設置してあります(写真2枚目)。オーナーさんから韓国由来のポースも教えてもらえますよ!
モデル気分で撮影を楽しみましょう。
チマチョゴリを着て街あるきを楽しもう 【厳原八幡宮神社】
対馬ストーリーのすぐ近くには、「厳原八幡宮神社」があるので、撮影をしながら観光を楽しめます。
神社の祭神、神功皇后は、三韓征伐の帰りに清水山で祭祀を行い、異国の侵入からこの地を守るよう祈りを捧げたと伝えられています。
また、対馬藩初代藩主・宗義智(そうよしとし)の妻マリア(小西行長の娘)はキリシタンでしたが、八幡宮の摂社である今若宮神社に祭られています。
今回はオーナーさんがご厚意で散策に同行して撮影までしてくださいました。
いろいろなお話を聴きながら散策できて、楽しかったです。
レンタル時間に制限は設けていないとのことでしたので、仲間同士での女子旅でも、慌てず観光や撮影が楽しめると思います。
韓国の文化に触れ、歴史を勉強しながら観光できるというのは、「対馬ならではの旅の形」ではないでしょうか?
由緒あるお寺に泊まって座禅体験 【宿坊 対馬西山寺】
厳原の歴史文化や、韓国との交流について勉強した後は、厳原中心部にある禅宗の寺「対馬西山寺」の「宿坊」を体験してみましょう。
このお寺は、宗家第10代・宗 貞国(そうさだくに)夫人の菩提寺で、かつて対馬藩の対朝鮮外交専門機関・以酊庵(いていあん)が置かれていたこともある、由緒あるお寺です。
「宿坊」というと何か難しい決まりがありそうですが、そういったものは無く、快適に宿泊できる設備が整っていました。
西山寺は、山号が「鶴翼山」であるため、のれんには鶴があしらわれています。
宿坊は市街地にあるので、市内散策にも便利です。
夕食が終わって帰ってくると、鶴ののれんが出迎えてくれ、心がほっこりしました。
座禅体験は、早朝6時から!清々しい朝を体験してみよう
座禅体験は、宿泊者限定で行われています。(前日の20時までに申し込み)
初めての座禅体験で、ドキドキしながら本堂に向かうと、座布団がズラリと並んだ和室へと通してくださいました。
あぐらを組んで座布団に座り、お坊様の有難いお話に耳を傾け、自分の内面に目を向ける静寂の時間を体験します。
「生かされている」ことへ感謝し、今日一日を大切にしたいという気持ちが湧いてきますよ。
味噌から漬物まで手作りのお洒落な朝食にビックリ!
座禅体験の後は、美味しいと評判の朝ごはんをいただきます。
和カフェのような素敵なお部屋に、お坊様が「ちょっとずつ種類が沢山」の朝食プレートを運んでくださいます。
和食の基本といわれる一汁三菜のお手本のような朝食で、とても丁寧に作られているのが分かります。
宿坊なので「精進料理」なのかと思いきや、バランスを考えお魚もちゃんと入っていました。
品良く盛り付けられた朝食は、評判通りの美味しさで、1日の英気を養っていただきました。
朝、座禅をご一緒した方々ともお話が弾み、普通の宿泊施設では体験できないような楽しい時間が過ごせましたよ。
宿坊西山寺は厳原の市街地を見下ろす立地で、心地よい浜風や境内の風景が心を癒してくれます。
堅苦しいことはありませんので、対馬に来られた際には、ぜひ「宿坊」を体験してみてください。
今回訪れた場所
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この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
実際に訪れてみたくなるような「人を動かす写真」をお届け!
「観る観光地」だけでなく「人が写って映える観光地」の提案+美味しい物も♪プロカメラマンならではの視点で、今まで気付かなかったスポットも発掘していきたいです。地域活性化を目指す市民グループ「諫早もりあげガールズ」のメンバー。見知らぬ猫も、エサ無しで惹き寄せる特技アリ。プロフのフルーツバス停の写真は、ゆうちょの全国カレンダーに採用されました。