「ふたつ星４０４７」予約方法から徹底解説｜長崎⇒佐賀　大村湾コース乗車レポ

「ふたつ星４０４７」は、長崎県、佐賀県の2県を運行するD＆S列車。
両県を九州の観光における2つの星に見立て、景色の異なる海沿いを運行します。

デザインは「ななつ星 in 九州」や「或る列車」などを手掛けた、工業デザイナーの水戸岡鋭治氏。
「西九州の海めぐり列車」のコンセプトのもと、車体の外観は有明海・大村湾の水面に映えるパールメタリックに塗装されており、内装は木の質感を大事にした、格調高い仕上がりとなっています。

列車は3両編成、座席は1号車と3号車で全席指定。
真ん中の2号車は「ラウンジ４０（よんまる）」という「共用スペース」になっており、車内販売等のサービスが受けられます。

内装は非日常的で、乗り込んだ瞬間から私達を特別な世界に連れて行ってくれます。

JR九州の「ななつ星 in 九州」は超高級D＆S列車だし、ＪＲ九州のD＆S列車は敷居が高いかも…とトライしていない方もいらっしゃると思います。
でも「ふたつ星」なら、夢のD＆S列車の旅が叶うかも！？ 

次からは料金や予約方法についてご紹介します。

長崎~武雄温泉駅間に乗車した場合、大村湾コースは片道4,500円。有明海コースは4,180円。
コースによって走行距離が違うため、若干料金の違いはありますが、この料金で乗れる！というのに驚きませんか？

私は諫早～武雄温泉駅乗車だったので、行きも帰りも3,030円でした。（乗車券 1,500円　特急券 1,530円）
金、土、日、月曜日及び祝日を中心に、各ルート1日1本運転されています。

2人掛けソファ席とボックス席は、ネットからは予約できないんです！
そのため予約するには、駅の窓口に出向く必要があります。
つまり、ネット上では席が空いていなくても、ソファ席とボックス席なら意外と空いていることもあるかもしれません。

「今回は予約できなかったなぁ」と諦める前に、窓口で確認してみると乗車できるかも。
ぜひトライしてみてください！（ただし２人がけのソファ席になりますので、お２人様での申込みがベストです。）

「４０４７」の由来は、使用されている車両形式「キハ40」と「キハ47」にあります。
共用スペースのある2号車は「キハ40」。１号車、３号車が「キハ47」の車両が使用されています。
鉄道ファンにも人気の車両です。

「ふたつ星４０４７」をネットで予約しようとすると、様々な予約サイトがヒットします。

JR九州「インターネット列車予約」やJR西日本「e5489」をはじめ、旅行会社からの予約も可能です。
でも色々試した結果、やはり「ふたつ星特設サイト」からの予約が一番スムーズ！

会員登録が必要なサービスのため、ためらってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、乗車までのリマインドメールなど便利なサービスが受けられますよ。

※事前申込は乗車日の1ヶ月前＋1週間前の10:00～
事前申込の詳細はこちら

会員登録を済ませ、手続きを進めましょう。（写真2枚目）

乗車日の1ヶ月前の10:00から予約受付開始です！
予約開始後、すぐに席が埋まってしまいますので、乗車日の１ヶ月前には予約を済ませるようにしましょう！　
予約が取れたら、乗車当日までに駅の「みどりの窓口」・指定席券売機で切符を受け取ってください。　
　
切符受け取り時には、使用したクレジットカードと予約画面をお忘れなく！　
予約時には「海側の席が取れなかった」とか「窓際じゃなかった」と思われるかもしれませんが、車窓の風景は共用スペースの2号車からでも楽しめますので、どうぞご安心を♪

「ふたつ星４０４７」の運行ルートや、各駅の発着時間、沿線の魅力、車内販売商品など、旅の楽しみ方が分かりやすくまとめてあるパンフレットが、みどりの窓口にありますよ！

知りたい情報が満載で便利だし、旅の良い思い出にもなるのでぜひゲットしてくださいね。

いよいよ「ふたつ星４０４７」の旅の始まりです！
まずは「大村湾コース」の体験レポから♪

停車駅では、地元の方々の心尽くしのおもてなしや、特産品の販売等が楽しめます。
旅の途中のふれあいも楽しみのひとつ。

この日の諫早駅ではイベントが開催されていたこともあって、音楽＆手旗のおもてなしや、高校生のマーチング隊の演奏、地元の方々がホームに集まって歓迎してくれました。

こうして「おもてなし」をしていただくと、気持ちが大変高まりました。

手旗を振っていた方々も、とても嬉しそうな表情。
小さな男の子が「これ、毎日やりたい！」と嬉しそうに叫んでいたのが印象的でした。

予約直後に完売してしまう、人気の「長崎スフレ」。
実際に食べてみて、人気の理由がよ～くわかりました。

とにかく「サクッ！フワッ！」で、すごく美味しくて、車内で焼き立てが食べられることに感激です。

熱々窯出し「長崎スフレ」は、窯の中で最高に膨れた時がまさに食べ頃。
食べ頃のスフレが窯から出て温度が下がると、スーッとしぼみ始めます。

一番美味しい時期を「賞味期限」と表現するのであれば、熱々スフレの賞味期限はわずか1秒。
せいぜい10秒以内ということになりますね…。

そのため「長崎スフレ」の手渡し条件は、「焼き上がり時に車内にいる方」です。
「15時受け取り」と「16時受け取り」の２回が選べますので、乗車時間を考えながら予約をしてください。

「ふたつ星４０４７特設サイト」から予約出来ます。
長崎スフレの予約はこちらから。

千綿駅は、青春18きっぷのポスターにもなった「レトロな駅舎」と「ホームから海が見える風景」で、鉄道ファンや写真愛好家がこぞって訪れる映えスポット。
ホームでは地元の特産物の販売があり、賑わっていますよ！

千綿駅での停車時間は10分間なので、お客さん方は、足早に駅舎やホームを撮影したり、お店を回ったりしていました。

「店を持たない花屋」として、東彼杵町千綿を拠点に活動していたミドリブですが、ここにお店を作りたいと思えるくらい千綿駅の魅力に惹かれ、2022年5月にオープンしました。

「ふたつ星４０４７」午後便が駅に停車する時には、毎回お出迎えをされています。
店構えや品揃いがとにかくお洒落♪可愛いドライフラワーを、お土産に購入しました。

千綿駅発車後から約20分間、「ラウンジ４０」を貸し切って「波佐見焼転写体験」が開催されます。

波佐見焼の陶磁器ブランド「有限会社マルヒロ」の「波佐見焼転写体験キット」を使って、オリジナル飾り皿を制作します。
水に濡らしたステッカーを、丁寧にこすってお皿に転写していきます。

わからない時には、クルーが丁寧に教えてくれますよ♪
広いラウンジを贅沢に使える経験は、この体験の醍醐味でもあります。
 

体験時に紹介された波佐見焼の動画からは、波佐見焼生産者の方々の想いなどが伺えて、大変勉強になりました。

ラウンジで美味しいものやお土産を購入したり、イベントに参加したり、いろんなことを楽しんでいたら本当にアッという間に時間が過ぎて、終点の武雄温泉駅に到着してしまいました。

「D＆S列車」って、「移動する時間そのものをイベントにする」列車なのだと実感できました！

有明海コースにも楽しみがいっぱい！
引き続き、乗車レポートをお楽しみください。

＼有明海コース編はこちら／「ふたつ星4047」佐賀⇒長崎 有明海コース乗車レポ｜魅力的なスポット盛りだくさん！
長崎⇒武雄温泉の大村湾コースに続き、武雄温泉⇒長崎の有明海コースの様子をご紹介します。各停車駅での特産品の販売や、フォトサービスなどがありますので、美しい有明海の風景を楽しみながら、素敵な時間を過ごしてみませんか？