ノスタルジックな港町の古民家カフェ&ゲストハウス|五島で輝くオーナーさんを訪ねてvol.1
五島列島の下五島(五島市)で、移住者の方々が創業したカフェが点在し、おしゃれスポットとして注目されている地区・富江(とみえ)町。
観光地を足早に巡る旅もいいけど、のんびりとお洒落なカフェを巡って、オーナーさん達に“会いに行く”旅も楽しいもの…
グループで出かけると、ついそのメンバーだけで固まりがちになりますが、地元在住の方々に話しかけてみて、その会話の中で知った景勝地に出掛けてみると、また旅の楽しさも倍増しますよ!
掲載日:2022年09月29日
ライター:MILK
鰹節屋さんだった築140年の古民家を改修したカフェ【te to ba <手と場>】
富江町で注目されているスポットの一つ、
「te to ba<手と場>」にやって来ました。
もともと鰹節屋さんだった築140年の古民家を改修したカフェで、洒落た緑色の暖簾とロゴマークが目を惹きます。
「te to ba<手と場>」という店名は、
「手と手を合わせて場をつくる」
という意味から付いたそうです。
中に入ると、ショップコーナーには厳選されたお土産品が並んでいました。
五島の旬の食材をふんだんに使ったランチが美味!
「te to ba のランチプレート」と「五島美豚のこっくり丼」をオーダーしてみました。
今日のランチプレートの中身は、「自家製バジルジェノベーゼとセミドライトマトのグリルチキン+旬野菜のデリ」
こっくり丼の方は、「手切り肉」で有名な富江の精肉店「ニク勝」が五島豚の希少部位のみを厳選した厚切り肉を使用してるそうです。
どちらも素材本来の旨みを感じ、美味しくいただきました。
店内はゆったりとしたBGMが流れ、素敵な空間に心癒されます。
どこか懐かしい港町の中に溶け込み、暮らしているかのような旅を…【ta bi to <旅人>】
「te to ba <手と場>」は「ta bi to <旅人>」というホステルも経営されています。
「te to ba <手と場>」から歩いて30秒程とすぐ近くです。
7つのベッドが備わったドミトリールームが1部屋と、個室が1部屋。
ゲストハウスですので、ホテルのようなディナーのサービスはありませんが、近くの美味しいお店のMAPが用意されている他、シェアキッチンもありますので、近くの商店街から、五島の食材を買ってきて、仲間と料理を作ったりするのも、旅の楽しみ方のひとつかも♪
宿泊スペースは2Fですが、1Fはシェアスペースがあり、宿泊者同士や地元の方々との、コミュニケーションラウンジとなっています。(飲食もOK)
連泊する方などは、ワーケーションスペースとしても活用されているそうです。
(レンタサイクルも完備)
人生のハレノヒを五島で迎えて欲しい…te to ba <手と場>が目指すもの
代表の、村野麻梨絵さんは埼玉県出身。
ご両親が五島出身のため「里帰り」で幼い頃からよく訪れていたそうですが、移住するまで五島に住んだことは無かったそうです。
当初は「地域おこし協力隊」として移住を決めた村野さん…
その仕事と並行しながら、自分のやりたかったことを形にすべく準備を進めていったそうです。
五島は食べ物のバリエーションが豊富で、米・肉・魚が直ぐ手に入り、思ったよりも不便さは感じなかったのだとか。
前職は都会でアパレルの広報をされていたそうで、そのスキルを活かし、ロゴデザインその他、地元のプロモーションの仕事も手掛けられていますが、「一人の人の人生と向き合う仕事がしたい!」との夢を叶えるべく「五島Wedding」というブライダル事業を展開!
型にはまったウェディングではなく、島では「自由なプランが組めるのでは」と試行錯誤中。
そんな村野さんの良きビジネスパートナー、副代表の梅沢圭さん。
当初、メディアとして取材で五島を訪れたそうですが、五島の魅力に惹かれ、移住を決めたそうです。
村野さんが思いつくアイディアを、前職の映像ディレクターのスキルを活かし、それを形にしていかれます。
「人生のハレノヒを五島で」
このハレノヒは、結婚式だけを指す訳ではなく、銀婚式や金婚式など…人が生きていく中で迎える「ハレノヒ」全てを指してるそうです。
te to ba <手と場>代表&副代表おススメの五島ビュースポットは…?
そんなお二人に、五島で惹かれる場所をお尋ねしてみました。
村野さんは「五島の中で一つだけ好きな場所を選んでくださいと」言われたら、「間伏(まぶし)」と答えるそうです。
その「間伏」について書かれたブログは⇒コチラ
梅沢さんのおススメスポットは「七ツ岳」
どちらも都会から来られた方にとって、非日常を感じられるような、人の気配や人工物を感じさせない、静かな場所です。
te to ba <手と場>プロモーションのミュージックビデオのロケ地1【富江陣屋の石蔵】
te to ba <手と場>で制作されたミュージックビデオ、ニエリ エビタさんの「タイムトリップ」に出てくる五島の景勝地を訪ねてみました。
「富江陣屋の石蔵」は、江戸時代の幕藩体制時、富江藩の藩庁が置かれた屋敷に造られた、麦や粟などの穀物の保存庫です。
富江産玄武岩の切り石をブロックのように積み上げた見事な造りで、350年以上経った今も頑丈な構えを見せています。
訪れた時は、2週間前に除草されていたにも関わらず、雑草が生い茂っていたので、MVとは少し違った印象でしたが、このような建造物が実在してることから、
●富江は城下町であったこと
●見事な腕を持つ職人達が殿様の統治の下、この地に住んでいたこと
●富江は溶岩で出来てる島であること
等が伺え、大変感慨深かったです。
te to ba <手と場>プロモーションのミュージックビデオのロケ地2【鐙瀬熔岩海岸(あぶんぜようがんかいがん)】
富江が溶岩でできた島であることを、更に実感できる場所を訪れました。
鐙瀬溶岩海岸(あぶんぜようがんかいがん)は、かつて鬼岳火山・火ノ岳火山から流れ出た溶岩が海で冷やされ形成されたものです。
海岸線は約7kmに渡り続き、遊歩道を散策したり、展望台から辺りを一望できます。
五島のシンボル「鬼岳」も、この展望台から望むことができるんですよ。
「五島の海」というと、白い砂浜や、なだらかな海岸線を想像しがちですが、このような黒くゴツゴツし複雑に入り組んだ海岸線も、また違った五島の一面なのですね。
続いて、今回紹介したte to ba<手と場>から徒歩5分程の場所にある、私設図書館「さんごさん」を紹介します。
今回訪れた場所
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この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
実際に訪れてみたくなるような「人を動かす写真」をお届け!
「観る観光地」だけでなく「人が写って映える観光地」の提案+美味しい物も♪プロカメラマンならではの視点で、今まで気付かなかったスポットも発掘していきたいです。地域活性化を目指す市民グループ「諫早もりあげガールズ」のメンバー。見知らぬ猫も、エサ無しで惹き寄せる特技アリ。プロフのフルーツバス停の写真は、ゆうちょの全国カレンダーに採用されました。