南島原「祭り」を辿る旅~フェスティビタス・ナタリス&ありえ浜んこら祭~
南島原の夏を彩る「ありえ浜んこら祭」と、冬に光を添える「フェスティビタス・ナタリス」
「フェスティビタス・ナタリス」の開催が近いこの時期、南島原にはライトアップされた大きなクリスマスツリーがあります。
掲載日:2021年12月16日
ライター:MILK
南島原に行くなら体験してみたい!しいたけの工場見学&収穫体験【サンエスファーム】
雲仙・諏訪の池方面の山あいを進むと、しいたけ工場「サンエスファーム」がありますよ♪
しいたけ工場見学コースと、工場見学&収穫体験コースの2種類のコースから選べますが、
今回は【しいたけ工場見学&収穫体験コース】をチョイスしてみました。
しいたけ栽培工場は、こんな近未来的な施設で、もうビックリ!
直方体に固められた菌床に植え付けられたしいたけは、てまひまをかけて栽培されています。
段階ごとに棚が分かれているので、育成状況もよく解ります。菌床の原料は、九州産のおがくずチップです。
これはミネラル・ビタミンたっぷりの米ぬかや麦糠を贅沢に使用した菌床で、雲仙山麓の地下水を利用し、農薬や殺虫剤、消毒剤なども不使用で栽培されています。
栽培が終わった後の菌床は、工場を温める燃料となり効率良く循環していきます。
SDGsの取り組みですね。
美味しいしいたけの見分け方や、しいたけの調理・保存方法、機能性など、しいたけにまつわる興味深い見学を終えると、いよいよ収穫体験へ。
レクチャーを基に、美味しいしいたけをゲット!
収穫したものは、250gほど、お土産として、持ち帰ることが出来ます♪
いろんな「しいたけ料理」が堪能できる【みなんめキッチン】
「しいたけ収穫体験」が終わった後は、隣接する「みなんめキッチン」でランチを楽しみましょう。
ここでは収穫した新鮮なしいたけを、その場で試食出来るんです。(試食は前日までに要予約)
肉厚のしいたけが乗った「しいたけピザ」をはじめ、メニューも豊富です。
カフェ内では、しいたけ加工品のお土産も購入することが出来ますよ♪
店名になってる「みなんめ」とは、島原半島の南側という意味の江戸時代の行政区分「南目(みなんめ)」からなのだとか。(北目、西目もあります)
様々なしいたけメニューの中で私のイチオシは、ピタパン仕立ての「まるごとしいたけバーガー」です。
生地から、具材、ソース、全てにしいたけを使った、みなんめキッチンオリジナルのバーガー♪
照り焼きソース仕立てで、ヘルシーなのにボリューム満点です!
お腹は一杯になりましたが、スイーツはベツバラ♪
食後に「つぶつぶチップのしいたけソフト」を頂きました。
島原牛乳を使った濃厚ソフトに、香ばしいしいたけチップがベストマッチ☆
しいたけにはカルシウム吸収促進効果もあるので、栄養的にも優れた取り合わせです♪
しいたけのソフトクリーム!?となかなか想像が難しいお味ですが、ぜひ体験してみて!
「ありえ浜んこら祭」のメイン会場【マリンパークありえ】
冬のお祭り会場のライトアップを観る前に、夏のお祭り会場を訪ねてみましょう。
南島原市の中心部に位置する「マリンパークありえ」では、毎年お祭りの他にビーチバレーやビーチサッカーなどのマリンスポーツ大会等のイベントも開催されています。
遠く沖まで続く防波堤のある風景は、ポートレート撮影にもピッタリなロケーションです。
「ありえ浜んこら祭」って、こんな感じ
南島原の夏のお祭り「ありえ浜んこら祭」
「浜んこら」とは有家弁で「浜のあたり、浜周辺」を意味します。
「マリンパークありえ」では各種出店やステージイベントが催され、夜には精霊燈と精霊船の明かりが会場を幻想的に彩ります。
家族が集うお盆行事の意味合いもありますので、来年こそは開催されれば…と思います。
教会のような外観の人気スイーツ店【アトリエジジ】
浜辺でポートレート撮影を楽しんだ後は、地元で人気のスイーツ店でひと休み♪
「マリンパークありえ」から車で2分程の所にある「Atelier Gigi(アトリエジジ)」
「ここに行きたいから南島原に遊びに来ました!」というファンが居る程の人気店です。
メイン商品のタルトやケーキは予約なしでは購入できませんが、プリンやシュークリームは当日でも購入可。
イートインスペースもお洒落ですよ。外観も教会チックでとってもスタイリッシュ!
日本最大級のクリスマスツリー「フェスティビタス・ナタリス」
南島原の冬のお祭り「フェスティビタス・ナタリス」
ラテン語で「クリスマスの祭り」という意味です。
例年12月に開催されるメインイベント「南蛮行列」
2021年度はコロナ禍で昨年に続き中止されましたが、点灯式は有馬小学校グランドにて行われました。(2021年11月9日)
日本最大級の2本の巨大ツリー(高さ約30メートル)と173本の街路樹に取り付けられた計約7万4千個のLEDライトアップは圧巻!
(ライトアップは2022年1月4日まで)
戦国時代のクリスマス…このまちはローマとつながっている
例年開催されていたイベントの様子です。
メイン会場の有馬小学校はお昼から出店やステージイベントで賑わいます。
古文書等を参考に再現された「南蛮れうり」や西洋菓子は、このイベントならではのお楽しみグルメ!
日が暮れてくると「有馬のセミナリヨ跡」から「南蛮行列」が始まります。
430年前、日野江の城下町に流れていた「グレゴリオ聖歌」を聖歌隊が歌い、たいまつ行列は厳かに進んで行きます。
ナタリスは2020年に「ふるさとイベント大賞」の「選考委員特別賞」を受賞し、全国表彰されました。
この地に残る歴史を物語る冬のお祭り…来年こそは開催されて欲しいですね。
今回訪れた場所
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この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
実際に訪れてみたくなるような「人を動かす写真」をお届け!
「観る観光地」だけでなく「人が写って映える観光地」の提案+美味しい物も♪プロカメラマンならではの視点で、今まで気付かなかったスポットも発掘していきたいです。地域活性化を目指す市民グループ「諫早もりあげガールズ」のメンバー。見知らぬ猫も、エサ無しで惹き寄せる特技アリ。プロフのフルーツバス停の写真は、ゆうちょの全国カレンダーに採用されました。