歴史の流れを感じる旅~片島公園「川棚魚雷発射試験場跡」
太平洋戦争中、海軍工廠が建てられた川棚町には、今でも戦時遺構が各所に残っています。当時の面影をそのまま残した光景は、まるで時が止まったかのよう…
現地を訪れて、自分の目で、体で感じてみてください。
きっとあなたに何かを語りかけてくれるはず…
※川棚町役場の許可を得て撮影しています。
掲載日:2021年10月28日
ライター:MILK
静寂と躍動感…圧倒的なビジュアルの「魚雷発射試験場本部跡」
当時、魚雷発射試験場では、佐世保海軍工廠や三菱長崎兵器製作所で製造された魚雷の発射試験が行われ、魚雷の最終検査や調整などをしていたのではないかと言われています。
屋根も無くなり廃墟と化した戦時遺構は、時が経ち、巨大な木が生い茂り、とても幻想的で崇高な感動を与えてくれます。
駐車場はいくつかありますが、本部跡の建物に行くには、写真7枚目の駐車場が一番近いです。
撮影のワンポイントアドバイス
自然と廃墟が織りなす独特の景観により、最近は“インスタ映え”スポットしても注目されています。
屋根が無いので、降り注ぐ自然光を利用しての撮影が可能です。
壁に映る木漏れ日に注目すると、印象的な仕上がりになります。
魚雷発射試験場・新観測所とその周辺部
片島が魚雷発射試験場に選ばれた理由には、佐世保鎮守府に近かったということもありますが、波が比較的穏やかだったことや、海が深かったことが大きな理由と言われています。
「魚雷発射場」は桟橋を渡った先にありますが、倒壊の危険性が指摘され、4月下旬から「立ち入り禁止」となっています。
エモいロケーションでアートな表現を
魚雷発射試験場の唯一無二のロケーションに惹かれるアーティストも多く、人気ロックバンドのプロモーションビデオや、映画「祈り」の撮影地、「バケモノの子」のモデルにもなっており、サブカルチャー系の撮影地としても注目を集めています。
※撮影には川棚町役場への申請が必要です。
わんこ連れもOK!海辺のお洒落カフェ「BUCO café(ブーコカフェ)」
思いきり撮影を楽しんだ後は、直ぐ近くの「ブーコカフェ」に、足を運んでみては如何でしょう?
元造船所の母屋をリノベーションした店内は、ウッディーでとってもお洒落!
(店内もウッドデッキも愛犬と一緒にお食事が出来ます。)
魚雷発射試験場跡の直ぐ近くなので、試験場跡の場所が解らない時の目安にもなりますよ。
※営業日はwebサイトの営業日カレンダーを要チェック
秋・冬人気メニューの「よくばりグラタンドリア」をいただきました。
頭の方がほうれん草とベーコンのペンネグラタン、しっぽの方がトマトのチキンドリア…と2種類の料理が楽しめて、大満足!
川棚町名物「小串トマト」の絶品スイーツ「ファーストサマートマト」
「小串トマト」ってご存知ですか?
川棚町を代表する特産品で、果物並みの糖度が特長…とにかく味にコクがあります。
その濃厚ピューレを使った絶品スイーツ「ファーストサマートマト」がブーコカフェで提供されていますよ!
スパイシーでちょっぴり大人のスイーツです!これはホントおススメ!
川棚町では「いろはにとまとプロジェクト」も始動していて、10店舗が「小串トマト」のオリジナルメニューを展開しています。
11月3日公開!廃墟でピアノ演奏プロジェクト
「廃墟でピアノ演奏プロジェクト」は早稲田大学4年生 松本和寅さんが代表を務めるProject"P"による企画です。
-新型コロナウイルス禍の中、音楽の力で人々に癒やしを届けたい-
という想いの下、魚雷発射試験場跡を舞台に、草木生い茂る幻想的な廃墟でのピアノ演奏を撮影し、映像作品を制作しました。
企画には、長崎県出身の学生も携っており「地元を舞台に製作できることがうれしい」と話しています。
この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
実際に訪れてみたくなるような「人を動かす写真」をお届け!
「観る観光地」だけでなく「人が写って映える観光地」の提案+美味しい物も♪プロカメラマンならではの視点で、今まで気付かなかったスポットも発掘していきたいです。地域活性化を目指す市民グループ「諫早もりあげガールズ」のメンバー。見知らぬ猫も、エサ無しで惹き寄せる特技アリ。プロフのフルーツバス停の写真は、ゆうちょの全国カレンダーに採用されました。