【坂チャリ】長崎の「坂を楽しむ」アクティビティ!坂の町の絶景をサイクリングでめぐる♪
坂の多さで知られる長崎市。
そんな「坂の町」長崎をレンタル自転車(e-Bike:電動アシスト付き自転車)でめぐるガイド付きツアーに参加してきました!
暮らしの側面が強い斜面地を、観光客の方にも「楽しんで」そして「親しんでもらおう」というこのツアー。
このツアーならではのとっておきスポットから見下ろす坂の町は、あまりに美しく、その絶景に参加者一同感嘆の声が!
坂の町・長崎を、
①暮らし
②絶景
③歴史・文化
と、さまざまな角度から楽しむツアーなので、ぜひ読んで、実際に体験してみて!
掲載日:2023年02月16日
ライター:ことぐらし
長崎の坂をチャリチャリすすむ!いままでにない体験【坂チャリ】のスタート!
ツアーのスタートは、長崎市西坂にある「カフェと宿 ROUTE」。
チェキ付きのレンタサイクルプランやさまざまなサイクリングツアーを催行しているゲストハウスです。
今回めぐったのは、「坂チャリ」の「とんびのコース」。
まるでトンビの目線から坂の町・長崎を楽しむことができるこれまでにないツアーです。
レンタルする自転車はe-Bike(電動アシスト付き自転車)なので、長崎の激坂もなんのその!
自転車で快適に登って下りてこられますよ。
西坂公園でしっかりストレッチ&手信号の確認!
体格や慣れに合わせて自転車を選んだら、ROUTEの向かいにある西坂公園入り口でウォーミングアップ♪
今回のガイドは、以前もお世話になった「あんちゃん」です。
↓この記事で登場しました。
走行中慌ててしまわないよう、ここで自転車の操作をしっかりチェックして!
サドルの高さも自分に合わせて、足先が少し着くぐらいに。
乗り降りが怖い方は、サドルを若干低めにしてもOKだそうです。
自転車のメンテが終わったら、入念に体のストレッチも!
そして、手信号の確認へ。
右折/左折/スピード落とせ/止まれの4パターンを教えてもらいました。
幅が狭く、後続の車に上手に抜いてもらわなければいけない長崎の道なので、無理のない範囲で止まったり、また前方の人へ「車が来た」とアナウンスをすることも、ここでみんなで共有できたので走行中も安心。
いよいよレッツゴー!長崎歴史文化博物館から坂の上を見上げる
チャリチャリっと長崎の道を抜け、長崎歴史文化博物館前にやってきました。
ここから、ガイド・あんちゃんが指差す先は坂の上!
見ている分には、山の上までびっしりと家が立ち並ぶ長崎らしい風景ですが、これをこれから登るとは!
坂はキツくないかな?上からの景色はどんなのだろう?と、ドキドキとワクワクがとまりません。
勾配も景色もすごい!巨木ロード・六角道をみんなでチャリチャリ
やってきたのは、長崎公園内の「六角道」という道。
道路の真ん中に木が生えている公道で、テレビで珍百景としても取り上げられたとっても珍しい道路なんです。
そんな六角道、その景色だけではなく勾配もすごかった…!
なんと、その勾配は平均18%!
これ、ロードバイク乗りの方でもかなりキツさを感じるレベルなんだそうです。
もちろん通常の自転車なら…押して登らないといけないような道です。
でも、今回レンタルしたe-Bikeならすいすい〜!
ガイドのあんちゃんを含め女性陣3人でのライドでしたが、立ち漕ぎしないのはもちろん、風を感じたり木を見上げたりする余裕すらあるほど!
みんなで坂をチャリチャリ登る「坂チャリ」というネーミングどおり、ゆとりをもって坂を楽しむことができる、こんなツアーって今までなかったかも!
長崎中学校前の歩道から見る「坂の町」と「坂の暮らし」
六角道を抜け、着いたのは長崎中学校前の歩道。
ここから見えるのは、西山・片淵方面。
右手には、昨年(2022年)長崎にできたばかりの「新大工町ファンスクエア」が。
この建物、長崎県内で一番高いビル(97メートル)なんですが、なんと、今いる長崎中学校前の歩道はそれより高い標高およそ115メートル!
六角道を抜け、5~6分であっという間に坂の上までやってこれたなんて、e-Bikeって頼もしい!
そして、こちらにあるのは、「長崎市」と書かれた緑色のソリのようなもの。
「これは一体なんでしょうか?」というあんちゃんクイズを、みんなでわいわい考えます。
答えは、「ゴミ収集のためのソリ」!
階段の多い坂の町・長崎では、ゴミ収集も一苦労。
車が入れない階段の多い場所で、効率的にゴミを集めるため、ソリを使っているんだそうです。
坂の町ならではの生活の知恵ですね。
⇒詳しくはこちらの動画で。
今だけしか撮れない絶景!建設中道路からの「坂の町」
コース途中にある建設中の道路から絶景が見えるスポットへやってきました!
立山公園を過ぎて、すこし走った左手にあるこの場所からは、風頭方面が一望できます。
今はまだ車が走っていないので、立ち止まって見ることができるのは道路が完成してしまうまでの、”今”しかない絶景です。
みんなで「あそこ何かな?」「家どのあたりかな?」「あの山登った!」などわいわい話がはずみます。
180°パノラマビュー!マル秘スポットから箱庭・長崎を見下ろす
続いてやってきたのは、「ホテル長崎」。
こちらの副社長さんとROUTEのオーナー・岸川さんが親しいこともあり、ご好意でツアーの日は屋上テラスを利用させてくださるそう!
ということで、この場所はこのツアーでしか入れないとっておきのスポットなんです!
屋上テラスへと続く扉を開けると、目の前に広がる大パノラマにおもわず感嘆の声が!
右は稲佐山から新・長崎駅に県庁舎、中央には鶴の港と呼ばれる長崎港や女神大橋、南山手・東山手方面が、左側には新市庁舎やホテル矢太樓も。
奥に見える小島や愛宕方面は、山の上までびっしりと家が立っています。
生まれも育ちも長崎市民の夫も、
「こんなに長崎の全部が見える場所はほかにない!」と大興奮!
長崎の数あるビュースポットの中でも、ここまで広く一望できる場所はほかにないので、このツアー、かなり参加する価値ありです!
上から見下ろすと、まるで長崎の町がミニチュアみたい。この小さな範囲に、たくさんの人の工夫の詰まった暮らしがあるんだなぁ。
ツアーの絶景を見ながら、とっておきのもぐもぐタイム♪
絶景を眺めながら、ガイドさんが一言。
「川原慶賀さんの絵がここからの景色とちょうど似ているんですよ」。
川原慶賀といえば、シーボルトのお抱え絵師として活躍した江戸時代後期の画家。
帰って、その絵を検索して見てみましたが、本当にそっくりのアングル!
このあたりから見える景色は、当時でも絵に残したいぐらい長崎らしい風景に感じられたんでしょうね。
時が経って、ビルが立ち橋がかかっても、坂の町・長崎に対するあたたかな気持ちはちゃんとわたしの心にもめばえましたよ、慶賀さん。
コーヒーとお菓子はツアー内に含む・ホテル長崎でトイレ休憩可
多文化がミックスされた墓地「坂本国際墓地」を見学
ツアーコースも終盤。
ホテル長崎を出発して、ここからは下り坂。
下り坂って、ずっとブレーキをかけながらなので、手が疲れるんですよね。
それを見越してツアー内では、坂の半分あたりのところで短い休憩時間が取られています。
自転車を降りて、みんなで手をグーパーグーパーとストレッチ。
ちょっとしたことだけど、この時間があるだけで下り坂の緊張度がずいぶん変わりました!
さ、坂を下ってやってきたのは、坂本国際墓地です。
ここには、国籍を問わず長崎で活躍したさまざまな人のお墓があります。
自らも被爆しながら医者として被爆者を治療に尽力した永井隆先生や、グラバー園で知られているスコットランド出身の商人トーマス・グラバーもこちらに埋葬されています。
他にもユダヤ人やベトナム人、フランス人など13ヵ国もの国の人が安らかに平和に眠るこの墓地。
ひとりひとりの方の長崎に対する関わり方や思いは違えど、こうしてここに眠る様子に、あたたかい感謝の気持ちになりました。
墓石も国や民族により文字が異なり、とても興味深いので、そちらもチェック!
PickUp
トイレ休憩可
もうすこし下り坂はつづきます。
この道、くねくねしていて狭いため、後続の車やバスに抜いてもらうのが怖いところ。
無理せず、自転車を止めたり、ときには押して下ったりして安全に下りていきます。
【オプション】猪八戒で点心セットorシュウマイ串!
最後はツアーのオプションで、「猪八戒」へ!
こちらでは、点心とジャスミン茶のセット(500円)かシュウマイ串(324円)を食べることができます。
このふたつのメニューは通常メニューに含まれていない、このツアー限定のアレンジ品!
店内で食べる点心とジャスミン茶セットは、ポークシュウマイ・エビシュウマイ・シイタケシュウマイ・ゴマ団子のセットにジャスミン茶。
あたたかいジャスミン茶と蒸し立てシュウマイが、体にしみます!おいしい!
ジャンボなシュウマイ串はテイクアウトして外で食べることもできるので、ヘルメットを外さなくても◎
お好きな方を召し上がれ。(もっと食べたい方は、猪八戒の通常メニューもオーダー可能!)
ツアーも大満足・お腹も大満足で、ROUTEへ帰ってきました。
最高136メートルまでを一気に登って下りてくる、この「坂チャリツアー」。
坂をチャリチャリっと漕いで「坂の暮らし」を知り、「坂の絶景」を見て「坂を楽しむ」ツアー構成なので、ぜひ参加してみて!
今回訪れた場所
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この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
メジャーどころからニッチな穴場までご紹介します!
長崎市琴海在住の主婦ブロガー。結婚を機に長崎県へ引っ越してきました。趣味はDIY、園芸、料理、登山・野山散策など。見逃されがちな「いい!」を県外出身者目線で発信します。