犬連れで小浜温泉日帰り街歩き!梅雨の晴れ間のジャカランダに誘われて
長崎県の雲仙市小浜町にある小浜温泉。
小浜温泉街を少し歩けば、そこかしこから湧き立つ温泉の湯気とキラキラと輝く海(橘湾)が目に飛び込んできます。
加えて、初夏には、メインストリートに植えられているジャカランダの花が満開に。まちの印象や人々の朗らかさに街路樹のジャカランダも相まって、どこか南国のような明るい雰囲気が漂う小浜温泉。
今回は、愛犬・マルチーズのマルと一緒に、以前から見たかったジャカランダを見に、ぴゅーっと出かけてきました!コンパクトな温泉街をぷら〜っと歩いて、温泉にグルメに自然に、ペットと一緒にたっぷり堪能してきましたよ。
日帰りだから、コスパもタイパ(タイムパフォーマンス)も抜群!な小浜温泉へ、ぜひ出かけてみてくださいね。
犬連れ日帰り旅行にも、もちろんおすすめです!
例年の見頃は6月中旬ごろ。(訪問日:2022/6/16)
掲載日:2022年06月22日
ライター:ことぐらし
世界三大花木・ジャカランダを見に長崎県の小浜温泉へ!
ジャカランダってご存知ですか?
紫色をした釣鐘状の花を咲かせる木で、世界三大花木の一つです。
南米原産の花で、暖かい気候でしか咲かないそう。
さらに、若木のうちは花が付かず、ある程度成長しないとジャカランダの花は見れないそうで、日本国内ではかなり珍しい花なんです。
そんなジャカランダを楽しめる国内でも数少ない場所が、長崎県にありました!
それは、島原半島の小浜温泉街!
「小浜温泉にジャカランダストリートがある」と
長崎県内のニュースで知って、行きたいなぁと思いながら早数年……。
今回やっと見に行けました!
立派な大木にそよそよと涼しげに花を咲かせ、通りを紫色に染めるジャカランダ。
2022年の花付きはあまり良くなかったそうですが、それでも「ジャカランダを見たい」という数年越しの願いが叶って大満足!
お供のマルさんもぷらぷらお散歩、とっても楽しそうでした。
南アフリカまではなかなか行けなくても、小浜温泉なら。ほら、急に近く感じてきたでしょ?
小浜温泉街の駐車場のまわりはジャカランダでいっぱい!
小浜温泉街に到着したらほっとふっと105の駐車場へ!
駐車場の周りには、たくさんのジャカランダの木があります。
小浜温泉の看板?タワー?と一緒にジャカランダをパシャリ。
訪問日の2022年6月16日は、少し散り始めでした。
でも、桜と同じように散った後の花絨毯も素敵ですよね!
ジャカランダと緑の絨毯に、ぴかぴか笑顔のマルさん。
いざ!小浜温泉街、ジャカランダ通りへ!
では、早速小浜温泉の街ぶらスタート!
駐車場から海沿いの道に歩道に出るとすぐに、ジャカランダ通りの表示が。
この表示の後ろにあるのもジャカランダ。
歩道横の植え込みにもたくさんのジャカランダが。
小さな木は花が付かないとありましたが、
人の背丈ほどの大きさのものには
花が咲いているものもありました。
目線の高さで見られるジャカランダ、
とっても可憐でした!
小浜温泉街のシンボルツリーは10m近いジャカランダの大木!
少し歩けば、小浜温泉街のシンボルツリーとなっているジャカランダの大木へ到着!
樹齢40年を超えるこの木、高さは10m近くありそう!
なんと日本で一番大きいジャカランダの大木なんだとか!
それでも、ジャカランダは樹齢200年ほどになる木だそうで40年はまだまだ若い木なんですね。
これからもどんどん大きくなって、たくさんの花を付けて、楽しませてほしいなぁ。
海沿いの遊歩道は小浜温泉の情緒がたっぷり!
車道側からジャカランダを堪能した後は、
海沿いの遊歩道もぜひ歩いてみて。
車道より一段低くなった遊歩道は、
ジャカランダの枝が伸び、木陰がたくさん。
海を横に、道路側にはモクモクと温泉の熱気が立ち込めて、
南国のような情緒がたっぷりなんです!
ジャカランダの花と爽やかな葉っぱ、
そして背景の橘湾ブルーが最高なんだなぁ。
小浜温泉街から見える夕日はとても綺麗で、
歌人・斎藤茂吉が
「ここに来て 落日を見るを 常とせり 海の落日も 忘れざるべし」
と俳句を残したほど。
散策中に出会った小浜温泉街の人たちも、
口々に「ここの夕日を見ていって」とおすすめしてくれました!
「悲しかな わたしは見ずに 帰りけり カットの予約を 入れていたから」(歌人・カマサキ)
時間に余裕がある方は、ぜひ夕日までじっくり楽しんでみてくださいね。
これからもっとジャカランダが咲き誇る温泉街に!?
散策中に気づいたのは、そこかしこにジャカランダの植木鉢があること!
小浜温泉街の人たちが、ジャカランダを愛し、増やしているんだなぁと思い、とても暖かい気持ちになりました。
10年~20年後には、もっともっとジャカランダが街中に咲いて、ジャカランダで有名な街になっているかも!
国内にも世界にも名が知られるようなジャカランダストリートになってほしいなぁ。
〈余談〉カマサキ流!小浜温泉街、ジャカランダの花以外の楽しみ方をご紹介!
①葉っぱを観察しよう!
ジャカランダの葉っぱは、風にそよめく素敵なかんざしみたい。しとやかで凛とした出で立ちは、初夏の癒しです。
ジリついた日差しの中、この葉っぱを見たら体感3℃くらい涼しくなりそう!
②実を観察しよう!
樹上には、おそらく去年の花が実になったものが。
道行く方数人に「実が落ちてませんでしたか?」と聞かれたので、ジャカランダの実ハンターも多いと見ました!
偶然、わたしたちも落ちた実を発見!その中には種が。
実ハンターのみなさんは、これを持って帰って植えてるのかな?ということで、カマサキも持ち帰り!
栽培記録は、もしかしたらことぐらしで書くかもしれませんし、書かないかもしれません。
③着生植物を観察しよう!
ジャカランダの大木には胞子が飛んできてくっついた着生植物たちが。
ノキシノブかなあ?葉の裏側についた胞子(点々)までくっきり見えます。
着生植物の土台になっている苔もなんともきれいです。
④きのこを観察しよう!
梅雨時期になると、ぐんぐん元気になるのがきのこたち。
ジャカランダの大木の下にある木製ベンチの縁には、サルノコシカケに似た白いきのこが!
きのこ探訪も楽しい時期になりましたね。
⑤ほかの花たちも観察しよう!
ジャカランダの木に混じって咲いていたのは、真っ赤なデイゴ!
デイゴの雰囲気も南国チックで、小浜温泉街にとっても合っています。
「デイゴの花が咲き〜♪」と歌いたくなります。
そして、この時期に紫の花といえば、アガパンサス!ジャカランダの足元で咲いていました。
比べてみると、ジャカランダとアガパンサス、花のつくりがよく似ています!
上と下で紫の花に挟まれて〜♪とっても幸せでした。
お腹が空いたら、韓国っぽチキン「slow chicken(スローチキン)」へ
さぁ、小浜温泉街の街ぶらでそろそろお腹が空いてきました。
シンボルツリーであるジャカランダを挟んだ道向かいにあるのが、どことなく「韓国っぽ」な雰囲気のからあげ屋さん「slow chicken(スローチキン)」です。
このお店、諫早の森山町にある「cafe slow.」の姉妹店だそう。
韓国チキン屋さんではもちろんないのですが、「slow chicken」のフォントや内装のコンクリート打ちっぱなしの壁、ニワトリのロゴなど、どこか韓国っぽい!ということで、カマサキが勝手に韓国っぽチキンと命名!
タピオカドリンクやシェイクなどドリンクメニューも豊富で、若い子たちにもぜひ訪れてみてほしいな〜!
からあげ弁当とピタサンド、生レモントニック(これ絶品!)、水出しアイス泡コーヒーを注文し、ジャカランダの大木の下でランチタイム。
ジャカランダの木漏れ日を感じながらのランチ、最高でした。
からあげやピタサンドは言わずもがな、お弁当の副菜たちまでが手作りの丁寧な味で、とっても美味しかったです。
水出し泡コーヒーはいわゆるナイトロコーヒーで、長崎県内で機械を入れたのは二店舗目だったとか!
希少な水出し泡コーヒーをぜひ。
小浜温泉街の無料足湯でリラックス。ペットも入れる♪
たくさん歩いて少し休憩に、
無料の足湯「ほっとふっと105」へやってきました。
日本一長い105メートルの長さの足湯です。
ちょうど木陰の場所で足湯に入るとゆったりした気分になります。
ここで夕日を見れたら最高なんだろうなぁ。
ペット足湯もあるので、わんこも足湯に浸かれます。が、うちのマル様はお風呂苦手なので却下。
写真は、「そこをなんとか〜」とお願いしている様子です。笑
すこ〜し温度が高いので、わんこには冬がいいかもしれません!
ほっとふっと105の敷地内には、蒸し釜や湯棚もあり、足湯以外にもいろいろ楽しめます。
蒸し釜は、カゴをレンタル(200円)し、持ち込んだ食材を入れて蒸すというもの。
次回はぜひその味を体験してみたいな。
ぽかぽかの体で、地元素材を使用のジェラート屋さん「オレンジジェラート」へ
足湯で体が温まったら、やっぱり風呂上りは冷たいものでしょ!
ほっとふっと105のすぐ横にある「オレンジジェラート」へやってきました。
このジェラート屋さん、「原城トマト(島原のブランドトマト)」や「雲仙茶」、「小浜の塩ミルク」など、地元素材を使ったフレーバーを多く扱っているんです。
ショーケースを見ているとどれも食べたくなって困ってしまいます。
おすすめを尋ねると、一番人気の「小浜の塩ミルク」とのこと。それと、「雲仙茶」をオーダーしました。
塩ミルクはさっぱりで、暑い季節やお風呂上がりにぴったり!
雲仙茶は、お茶の香りが生きてお味もくどくなく、こちらも後味さっぱりでした。
ドリンクメニューも豊富で、コーヒー豆は、長崎市内のattic coffeeの焙煎豆を使っているそう。
最後にアイスコーヒーをテイクアウトし、帰りながら美味しくいただきました。
ここまでで、なんと合計滞在時間3時間!
小浜温泉街は素敵なスポットがぎゅぎゅっと詰まっているので、たくさん遊んでタイパも抜群!
ぜひ、次の週末日帰り旅行は、小浜温泉へ!
今回訪れた場所
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この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
メジャーどころからニッチな穴場までご紹介します!
長崎市琴海在住の主婦ブロガー。結婚を機に長崎県へ引っ越してきました。趣味はDIY、園芸、料理、登山・野山散策など。見逃されがちな「いい!」を県外出身者目線で発信します。