今年の夏はディープでローカルな長崎の海へ!超穴場「又兵衛の浜」で磯遊び&釣りを!
海岸線の長さが北海道に次いで全国二位!の長崎県。
海岸線が長いということは、その分長崎県の浜はバリエーションがすごいんです!
大人気のビーチ以外にも、まるでプライベートビーチ!?と思えるぐらい、知られざる穴場ビーチもたくさんあります。
浜の形状や砂・岩の質も様々。釣りやマリンスポーツなど、目的別に長崎県民は自分のお気に入りのビーチがあるんだとか…。
他県出身のわたしからすると、なんて贅沢……!
ということで、今回は、知られざる長崎県の素敵なビーチを一ヶ所、みなさんにお裾分けしますね。
そのビーチは、わたしの大好きなホームタウン・長崎市琴海地区にある「又兵衛(またべえ)の浜」です。
この浜のポイントは、なんと言っても
・きれいすぎ!
・波が穏やか
・釣りもできる
・ビーチコーミングも楽しめる
・磯遊びに最適!
とにっかく楽しいので、ぜひ今年の夏は大人も童心に帰って「磯遊び」してみませんか?波が穏やかなので、小さい子どもさんも楽しめますよ。
掲載日:2022年05月16日
ライター:ことぐらし
長崎の穴場ビーチ「又兵衛の浜」の魅力|①湾内と思えない!美しさ
「又兵衛の浜」が面する海は、外海ではなく内海。
しかも単なる内海ではなく、大村湾という長崎県のちょうど真ん中に位置する大きな湾の中にある浜です。
大村湾は、その大きさゆえに海水の入れ替わりが遅く、検索エンジンの予測変換でも「大村湾 汚い」と出るほど、汚い海のイメージがあるんです……が!!
この又兵衛の浜は驚くほどクリア!
地元の人たちも、「あそこはほんときれいやもんね」と口を揃えて太鼓判を打つほどです。
実際、長崎市内出身の夫も「離島に来たみたい!」と言うほど、予想を裏切られる透明度です。
ビーチ手前の、水深のある防波堤からの写真もぜひ見て!こんなに海がきれいに見えるって驚き!
長崎の穴場ビーチ「又兵衛の浜の魅力」|②湾内だからこそ!波の穏やかさ
湾内なのにきれいな「又兵衛の浜」は、”湾内だから”波が穏やかなところもポイント。
外海のようにザッバーンなんて波が打ち付けることは全くなく、船が近くを通らなければ波音も聞こえないほど穏やかなんです。
それに加えて、水深も深くなく、干潮の際は向かいの小島まで歩いていくこともできます。
こんな海だから、きっと小さな子どもさんも水際でパチャパチャ遊ぶの楽しいんじゃないかな〜!
我が家の臆病マル(マルチーズ)もふだんは波を怖がってしっかり距離を取るのですが、「又兵衛の浜」ならぐんぐん波打ち際を攻めて探検するんですよ〜!
長崎の穴場ビーチ「又兵衛の浜」の魅力|③プライベート感満載!
こんなにきれいで穏やかで素敵な海なのに、ビーチに人はまばら。
「ここは1日1組限定の浜?」って思うぐらい、ゆったりゆっくり海をたのしむことができます。
「又兵衛の浜」は、浜の規模自体はそんなに大きくありません。
けれども、海のきれいさや多様な浜の形状が面白く、磯遊びに夢中になり時間が経つのをつい忘れてしまいます。
人目も気にせず、童心に帰り、「あ、イソギンチャク!」と声を上げることも。
長崎の穴場ビーチ「又兵衛の浜」の魅力|④バリエーション豊かな浜
「又兵衛の浜」には、テトラポットの防波堤をはじめ、岩場に砂浜、離れ小島、お宮もあれば、浜すれすれに生える木もあり…
一ヶ所の浜で自然豊かな海の様々な景観を楽しめます。
それだけ多様ということは、又兵衛の浜の遊び方はたくさん!
防波堤で釣りをしてもよし、砂浜でビーチコーミングもよし、遠くの岩場に留まる海鳥を見るもよし、浅瀬で磯遊びもできます。
ぜ〜んぶ詰め込んで、一日遊び倒すのもまた最高の体験になりますよ!
(※海水浴場ではないので海の家等がありません。一日遊ぶなら食べ物・飲み物必須です!)
「又兵衛の浜」で遊ぼう!|①ビーチコーミングでお宝探し
さぁ、又兵衛の浜に来たなら、まずビーチコーミングでしょ!
貝殻にシーグラス、陶器のかけら、面白い石など、浜辺で見つかるものってほんとうに多種多様なんです!
実際に拾う楽しさはもちろん、シーグラスに目がいく日、陶器のかけらを探したくなる日……と、日によって自分の好みや感性のゆるりとした変化を実感すると、とてもリラックスした感覚になります。
浜辺には流木も落ちているので、気に入った流木探しや流木観察も!
木の種類によって、朽ちた時の木肌が変わるので、その違いをじっくり観察するのも面白いんですよ。
わたしは1メートルほどの立派な流木を持ち帰って、部屋にディスプレイしています。
見るたび、又兵衛の浜を思い出して幸せ。
※ビーチコーミングは個人で楽しむ程度で行いましょう。
「又兵衛の浜」で遊ぼう!|②磯遊びで気分は水族館
じっくり浜辺を堪能した後は、海の中の自然の水族館にお邪魔してみましょう。
又兵衛の浜は、砂と岩が一緒になった浜なので、生物がたくさん!
まずはじめに、岩の側面にくっついた小さなミナ(ニナ貝)に出迎えてもらいました。
くっついているところを失礼、と岩から剥がして裏を観察。
その後は、同じ場所へ戻して、接着する様子をまた観察。
そんなこんなしながら辺りを見ていると、ミナ貝以外にもヒトデ・ウニ・イソギンチャクがたくさんいます。
イソギンチャクが、波に合わせてすぽんっ!と触手を収納するあまりの素早さにびっくり。
まばたきするより早い!
水の中をクリアに見たい時は、箱メガネや水中ゴーグルが必須!
水の屈折がなくなり、海の中がよりくっきり見えます。
体がスケルトンの小さなエビちゃんがヒトデの背をステージにダンスしていたり、メバル・メゴチ・ゴンズイ・キヌバリの赤ちゃんたちが通う海中保育園があったり、と海の上からだと見えない生物の営みに想像を膨らませながら観察するのが、とっても楽しい!
カブトクラゲのような楕円形の小さなクラゲや、小さなウミウシが海藻の間をゆらゆら泳いでいる様子も見られました。
※ゴンズイなど海の中には危険な生き物もいます。また、フジツボや貝殻で手足を切ることのないよう注意して観察しましょう
※磯遊びは、干潮時を狙って行きましょう
「又兵衛の浜」で遊ぼう!|③釣りにチャレンジ!
磯遊びが終わったら、防波堤から穴釣りに挑戦!
穴釣りとは根魚(テトラポットなどの隙間に生息する魚)を狙う釣りで、遠くに投げる技術が必要ないので、初心者でも十分楽しめます。
わたしもこの日、穴釣り初チャレンジ! 餌を動かすコツを掴めば、すぐに反応が!
リリースサイズのアイナメちゃん二匹とフグさま一匹が釣れました。
この日、持ち帰れる大きさの魚は釣れなかったけれど、糸伝いに魚の反応をキャッチして釣り上げるの楽しかった〜!
別日にはアラカブ(カサゴ)ちゃんが釣れたので、おうちで味噌汁にしました!
初めてのアラカブの味噌汁は、ぷりっぷりで良い出汁が出て美味しかったなぁ。
釣りを終えて帰る頃には、対岸の灯りがともり始めていました。
ベタ塗りしたかのような凪いだ海を眺めていると、不自然なまでの美しさに吸い込まれていきそうでした。
とっても幸せな一日の終わりです。
「又兵衛の浜」への行き方・基本情報
長崎市と佐世保市をつなぐ国道206号線の形上交差点から尾戸半島に入ります(長崎方面からだと右折、佐世保方面からは左折)。
運動場を過ぎて150メートルほど行ったところにある交差点を右折。
道なりにしばらく進み、「又兵衛」バス停の小屋の裏に海沿いに降りる道があるので、そこから降りた先が又兵衛の浜です。
※画像をスワイプしてご確認ください。
10台以上停められる駐車場あり(12時間以内一律200円) 足洗い場・トイレ(汲み取り)あり(使用料一人100円) |
この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
メジャーどころからニッチな穴場までご紹介します!
長崎市琴海在住の主婦ブロガー。結婚を機に長崎県へ引っ越してきました。趣味はDIY、園芸、料理、登山・野山散策など。見逃されがちな「いい!」を県外出身者目線で発信します。