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長崎の氏神様「諏訪神社」を訪ねて。参拝後のおいしいお楽しみも♪

長崎の氏神様「諏訪神社」を訪ねて。参拝後のおいしいお楽しみも♪-1

長崎では”お諏訪さん”と呼ばれ親しまれている総氏神様「鎮西大社 諏訪神社」
 
諏訪・森崎・住吉の三社が祀られ、厄除け・縁結び・海上守護のご利益があるとされています。

国の重要無形民俗文化財となっている秋季大祭「長崎くんち」の大舞台としても広く知られていますが、のんびりと参拝・散策をしてみるのもおすすめです。




ナガサキタビブ

階段ではありません。「坂」なんです!

大門の前にある石段は73段!
階段なのになぜか「長坂(ながさか)」と呼ばれています。

『坂の街・長崎』だからでしょうか?
長崎くんちの時にはなんと無料で見ることができる特等席となります。

(ハガキでの応募になり、毎年競争倍率がすごいそう…)

長坂の両サイドは桟敷席となり有料。
これから冬になると水仙の花壇となりとても綺麗です。

長崎くんちは新型コロナの影響で3年ほど中止となっているけれど
江戸時代から続く380余年の伝統を誇る秋の大祭。

コロナ禍に長崎に引っ越してきた私にとっては幻のお祭りです。
一度、見物してみたいなぁ。

「長坂」だけではなかった!

長坂を登り切って大門を振り返ると、なんとも長崎らしい景色!

斜面地にびっしりと家が立ち並び『坂の街、長崎』を感じ取ることができます。

下を見下ろしてみると、あれ?踊り場(踊馬場と呼ぶらしい)の下に
5つの鳥居と更に階段が続いてる。

初めて諏訪神社を訪れた時は車だったので
鳥居をくぐることなく踊り場まで来ていたから
気が付かなかったの!

路面電車での行き方

路面電車では電停「諏訪神社」で下車、
地下道を通って①番出口の階段を上ると大きな鳥居が構えており、
社殿へと続く参道の始まり。

1番下の鳥居から長坂を入れるとなんと193段もの石段!
途中、目の前に石段しか目に入らない時もあります。
息切れしますが、是非とも登ってみましょう♪

参拝を済ませたら御朱印を。数量限定のくんち限定御朱印帳は要チェック!

参拝をしてから御朱印をいただきました。(初穂料:500円)

諏訪神社では御朱印を受けると『長崎くんち続絵しおり』をいただけます。

5枚で1つの絵に。(スライド2枚目)
絵柄は選べるから集めたくなってしまう~!

長崎くんちにちなんだ御朱印帳も毎年デザインが変わり限定販売されています。

今年(2022年)の表紙は龍踊、裏表紙は鯨の潮吹きのデザイン。

くんち期間中は限定の御朱印をいただくことができますよ。

日本で初めて作られた「英文みくじ」

英語版のおみくじは、今ではあまり珍しいものではありませんが、
始まりはここ諏訪神社から。

1914年(大正3年)に日本で初めて作られた歴史あるおみくじです。

昔から外国の方がたくさん出入りをしていた、
国際都市・長崎ならではものだったんですね。


【Best Luck・大吉】【Good Luck・吉】【 Average Good Luck・中吉】【Average Luck・小吉】
【Half Luck・半吉】【Lucky In The End・末吉】【Bad Luck But Turns Good・災い転じて福】
【Partly Bad Luck・半凶】【Bad Luck・凶】【Worst・大凶】

さて、私の運勢は・・・?

Good Luck!吉でした~♪

運勢判断ももちろん英語!
読めなくっても安心してください!

社務所の受付で和訳を見せてもらうことができます。

他にも1906年(明治39年)に作られ、内容も当時のままの『和文みくじ』や『男みくじ』『女みくじ』『開運みくじ』『恋みくじ』などのおみくじがあります。

長崎県で最も古い公園「長崎公園」

諏訪神社には1873年(明治6年)の太政官布告により制定された長崎県最古の公園「長崎公園」が隣接しています。

日本庭園や長崎にゆかりのある記念碑、偉人の石像なども多く、長崎の歴史の深さを感じられる公園です。

さらに公園内にある噴水は、案内板によると1878年(明治11年)出版の「長崎諏方御社之図」を基に復元したもので、公園の装飾用噴水としては日本で最も古いものといわれているそう!

噴水のある池には鯉がたくさん泳いでいてエサをあげることもできます。

エサはすぐ近くのお食事処「月見茶屋」で売っています。

他にも「どうぶつひろば」という入場無料の小さな動物園や、大きな広場には大型遊具などもあり、子供たちもたっぷりと楽しめる公園です。

神社の公園に行く理由は…?

突然ですが、我が家では子供たちとの公園遊びはパパ担当。

お任せしちゃうことが多いのですが、子どもたちが『今日は神社の公園に行きた〜い!』と言ったら『ママも行く行く〜!』となります。

むしろ『今日は神社の公園に行こうか〜♪』と促すこともあり・・・

その理由が『お諏訪さんのぼた餅』♡
「月見茶屋」でいただくぼた餅です。これにつきます。

 

月見茶屋は1885年(明治18年)創業の老舗。

いかにも『茶屋』というような明治の趣を残す店内。
風情がありタイムスリップしたような気持ちになります。

ぼた餅は創業当時からの看板メニュー!
初めてこのぼた餅を見た時、
何て綺麗なぼた餅なの!と感動しました。

きめ細やかなこし餡が上品で甘さは控えめ。
思わず顔がほころぶ美味しさ。

子供たちも大好きなんです。

130余年前の人たちもこのぼた餅を食べていたんだなぁ、子供も食べていたのかなぁ、その頃はどんな景色が見えていたんだろう・・・などと思いを馳せてみる。

ぼた餅が食べたいが為に公園遊びについていくなんて、まるで私が食いしん坊のようですが(そうだけど)

お諏訪さん詣りでは月見茶屋でぼた餅を食べるのが通例なんですよ。

参拝だけするのは「半詣り」といい、参拝後に月見茶屋でぼた餅を食べる!これが諏訪神社の正しい参拝方法であるそうで、故に私もそれにならっている・・・ということです(笑)

ぼた餅1人前のセット(580円)はあん3つとあべかわ(きなこ餅)2つ。単品バラでの注文もできます。


ぼた餅以外にもうどんやそば、ちらし寿司、カレーライス、丼ものなどのお食事メニューもあり。

うどんもよくいただきます。
カツオやサバのお出汁がなんとも良い香りで食欲をそそられます。

甘めのつゆに柔らかい細めの麺。
月見茶屋のうどんは細麺ではあるけれど、コシの強い五島うどんとはまた違う食感。

これが昔ながらの長崎のうどんなのかな?

メニューには載ってないけれど+180円で大盛にできます。

(サイズ比較はスライド3枚目をチェック)

うどんを食べた後に”ぼた餅”、がお決まりの注文スタイル。

関東出身の私、実は初めは細麺のうどんに馴染みがなく戸惑ってしまったのですが…
長崎に移り住んで1年、一番食べているうどんがこの月見茶屋のおうどん。
親子共々すっかり大好きになりました。

外にある席で食べるのがまたいいんですよね。
自然の中で時折風を感じたりしながら口にするうどんとぼた餅は最高です♪
夏はかき氷も♡

「どうぶつひろば」でエサやり体験♪

「どうぶつひろば」にはニホンザルやヤギ、シマリスなど
親しみのある動物からインドクジャク、アナグマ、ミーアキャットなど
珍しい動物まで飼育されていて一部の動物にはエサやり体験もできるんです。

子供たちは必ずエサをあげたがりますね。
(ミーアキャットのエサが虫だったのは衝撃でした・・・)

まるで狛犬のギャラリー?

話は諏訪神社に戻りますが、境内散策は「狛犬探し」も面白い♪

まるで狛犬のギャラリーのように珍しい狛犬がたくさん祀られているんです。

 

【止め事成就の狛犬】
備え付けのコヨリを脚に結び、禁酒・禁煙・受験のすべり止め等の祈願をする狛犬。

【願掛け狛犬】
狛犬を廻して心願を祈願する狛犬。

【カッパ狛犬】
頭に皿のある狛犬で、その姿はカッパのよう。水を掛けて祈願します。

【トゲ抜き狛犬】
ちょっと怖い顔をしているけれど、心のトゲを抜いてくれるという優しい狛犬。狛犬の口の中に手を触れてお願いするとのことで、私も・・・。

【高麗犬(こまいぬ)の井戸】
狛犬の口から湧き出る水でお金を洗うと倍になると言われ、更にこの水を飲むと安産に霊験ありと伝えられています。

【立ち狛犬・逆立ち狛犬】
どちらもユニークな恰好!かわいらしいですね。


 

狛犬は境内の各所にあります。
社務所で貰える案内図にも載っているので、狛犬探しのご参考にしてみては♪

ちなみに案内図には載っていない狛犬もいるので時間を掛けて探してみるのも楽しいですよ。

諏訪神社の権禰宜さんに伺ったところ、
何でも二十三代目の宮司さんが大の狛犬好きで色んな狛犬を集めていたのだとか。

かつては鉄で造られた狛犬もいたのだそう。

現在は20体ほど置かれているとのこと。
私もまだ見ぬ狛犬がいるかもしれない!?

道の真ん中に大木!

初めて諏訪神社を訪れた時は車だったのですが、
びっくりしたのは突然道のど真ん中に大木が何本も現れたこと!

「六角道」と呼ばれる道路で、真ん中にそびえ立つクスノキは
樹齢700~800年を誇る諏訪神社の御神木なのだそう。

ここを通らなくても神社には行けるのだけど、
駐車場がわからなくて偶然通った道が六角道でした。

かつてはここは山道で、次第に車社会になって
車が通ることができるように拡幅したけれども
御神木を切ることはできないとのことで残されたそうです。

私は大きな木を見ると思わず触れたくなってしまうのですが、
六角道の御神木が鎮座するのは道路のど真ん中。

非常に危険なので(ただでさえカーブが多く危険な道!) ぐぐっとガマン。
諦めましょう。

堂々と大木に触れられることができるのは、
長坂の横にある「病魔退散大楠」や、
境内にある玉園稲荷神社の「抱き大楠」(スライド2枚目)
このお稲荷さんのクスノキは神社の創建の頃から自生しているのだそう。

生命力に溢れていますね~!
触れるどころかしっかりと抱きついてパワーをいただいてしまいましょう~!

「お諏訪のぼた餅」はお土産にも♪

1人でも、そして家族と一緒にでも訪れることのある諏訪神社。
1人で来た時はたいていお土産を買って帰ります。

それはもちろん月見茶屋、お諏訪さんのぼた餅!

注文をしてから作ってくれますよ。
(この日はおいなりさんも一緒に。うどんの出汁と同じく甘めに味付けされたお揚げがこれまた美味なのです♪)

包装紙はおくんちの絵柄。
お店で食べる時間がない場合でも
このようにお持ち帰りも出来るので諏訪神社へ訪れたならば、

いえ!長崎に来たならば!
ぜひ食べてもらいたい一品です。


諏訪神社は街中にあり長崎駅から路面電車で10分ほどというアクセスの良さ。
ぜひご参拝ください♪

今回訪れた場所

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この記事を書いた人

ACOACO
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)

長崎暮らし新参者の目線で彩りあふれる魅力をふんだんにお伝えします。

平日ひとり旅、週末かぞく旅。旅するように長崎に暮らす2児の母。
カメラ片手に街歩きと食べ歩きが大好き。
東京から福岡、長崎へと西へ西へとやって来て、長崎暮らしはまだまだ新参者。
    長崎って面白い!長崎って不思議!
    長崎って美味しい!長崎って美しい!

長崎のいちファンとして彩りあふれる魅力をふんだんにお伝えします。
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