トロッコ列車に乗って気分は探検隊♪炭鉱遺産が残る「池島」へGO‼
ノスタルジックな景色に惹かれる方やカメラマンの間で密かに注目を浴びている池島。
トロッコに乗って坑内を探検できる炭鉱ツアーの魅力はもちろん、島で出会ったほっこりグルメや可愛らしい動物たちなど…池島の最新情報をご紹介♪
掲載日:2022年05月09日
ライター:さやぶぅ( ・38・ )/
はじめに…池島ってどんなところ?
池島は長崎市の外海(そとめ)の沖合に浮かぶ小さな島です。
九州最後の炭鉱の島で、戦後1952年から炭鉱の開発が進み、2001年に閉山するまで49年もの間採掘し、近代日本の産業化を支え続けてきた歴史を持つスポット。
現在人口は約100人程ですが、かつて炭鉱の島として栄えていた頃は、約8000人もの人が住んでいたそうです。
島を散策していると、当時使われていた重機や火力発電所、無人アパート群が現在も多く残っており、まるで時が止まったような景観から「第二の軍艦島」と呼ばれることもあります。
四季ごとに変化する島の景色を楽しむ
春は桜を見ながらお花見、夏は蒼く輝く海を楽しめ、四季ごとに変化する島ならではの景色も魅力のひとつ♪
池島へのアクセスは、「神浦港」がおすすめ‼
池島への航路がある港は、佐世保港(佐世保市)、大瀬戸港(西海市)、神浦港(長崎市)と全部で3つ!
その中で、唯一無料駐車場があるのは、「神浦港」だけなんです★
ターミナル横の無料駐車スペースに車を停めてくださいね♪
港の目の前にある小さなパン屋さんで旅のお供をゲット★
港の目の前に「そとめベーカリー」という小さなパン屋さんを発見!
レーズンやヨーグルトなどをブレンドしたオリジナル酵母を使って作るパンは、どれも噛めば噛むほど素材の甘さを感じる優しい味わい。
船の移動中に食べるのもよし!
パン屋さんにはイートインスペースがあるので、船の待ち時間にゆっくりカフェタイムもおススメです♪
池島ウォークマップを持っていざ出発!!約20分の船旅へ★
港の窓口で乗船切符を購入したら、“池島ウォークマップ”をGETして船へ乗り込もう♪
角力灘(すもうなだ)の景色を眺めながら、行きたい場所を予習してくださいね♪
ジブローターや貯炭場などの旧選炭工場が見えてきたら、ゴールは目前!
島内の移動手段は、徒歩かバス!
島の周囲は約4kmなので、歩きでも2~3時間で巡れますよ♪
月曜~土曜に島へ渡る方は、コミュニティバスの利用もオススメです★
元炭鉱マンガイドの案内!「池島炭鉱さるく」で炭鉱の魅力を知ろう!!
炭鉱で使われていた技術やその方法、石炭の掘り方等が知れる体験ツアー。
池島港から徒歩5分の場所に位置する港ショッピングセンター内の「池島炭鉱さるく倶楽部」で受付をしてね。
建物の前には、可愛らしいヤギたちがお出迎えしてくれるよ♪(3枚目)
ヘルメットを装着し、坑内へ!
池島に関する約20分程のビデオを観て歴史について学んだ後は、ヘルメットを装着してトロッコ列車に乗車!
どんな世界がまっているんだろうと、どきどきしながら坑道へ入っていくと…
坑内の空気は少しひんやりとして肌寒い。
当時この場所では約2,600人もの人が働いていたそうです。
実際に使われていた道具の説明や作業風景の写真を見ながら解説を受け、奥へと進んでいきます。
ドリルを使って穴を掘る⁉石炭を掘る模擬操作の体験!
「穿孔(さっこう)機オーガー」という、エアー動力の機械で、炭鉱機器の模擬操作も体験★
穴にはダイナマイトと、火花防止の水タンパという込め物も一緒にいれて、爆破させて掘っていたそうです。
「ギュルギュルー‼」という爆音と共に、手のひらに伝わる強い振動に思わずビックリ!
池島炭鉱初期に掘られた傾斜17度の坑道跡も見学できます!
ここでは、ポツリポツリと化石水の音が響き、独特な空気感を味わうことができますよ。
約1時間の炭鉱見学。
今回紹介しているのはほんの少し!
見どころ満載のツアーなので後は実際に訪れて五感で体感してくださいね♪
島唯一のお食事処「かあちゃんの店」の名物グルメを堪能♪
池島に来たら是非立ち寄ってほしいのが島の貴重な食堂「かあちゃんの店」
ここでは、日用品やお菓子などの販売もしていて、建物の周りには島猫ちゃんがたくさんいます。(4枚目)
かつてここには大きな市場があったそうで、その面影が今もなお残っていました。
女将さんが作るオムカレーや皿うどん、玉子丼はどれもほんのり甘い味付けでどこか懐かしさを感じました。
食堂の中には常連さんが描いていったという心温まるメッセージが、壁の隙間が見えない程びっしり!
最後は、私たちの胃袋と心を満たしてくれた優しい女将さんと記念撮影★(3枚目)
「また会いにおいでね~!」と別れを告げ、次なる場所へ!
突如現れる8階建てのアパートに圧倒!!
食堂から歩いてすぐの場所にあったのは、炭鉱時代に人々が生活していたという8階建てのアパート。
当時このアパートにはエレベーターが設置されていなかったので、隣の建物に容易に行けるよう、4・5階部分に廊下と通路橋を作る工夫がされていたそう。
多くの従業員の住まいを豊かにするために工夫されていたことを物語る遺産です。
時代と共に風化していく建物と、のんびりと暮らす島の人々の生活が入り混じる不思議な雰囲気を持つ池島へ、ぜひ足を運んでみてくださいね♪
今回訪れた場所
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この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
歴史のある古いものと流行にのった新しいもの、どちらの良さも伝えたい!
生まれも育ちも佐世保★地元誌で仕事をしつつ「海風の国」観光マイスターとして活動中♪歴史が"しゅんでる"(方言で染み込んでるの意味)をテーマに、本土最西端の地である佐世保の魅力を新たな視点で紹介していきます!