五島列島キリシタン物語(小値賀町 野崎島ガイドツアー編①)
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掲載日:2019年09月03日
ライター:GO!GO!ともっち
2018年 世界文化遺産に登録された
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の
構成資産を訪ねる旅シリーズ。
先日、五島列島の北部 小値賀(おぢか)町にある「野崎島の集落跡」に行ってきました。
世界遺産の島「野崎島」は、本土から西へ約60km離れた「小値賀島」から、さらに町営船に乗り継いで到着するほぼ無人島。
野生鹿が暮らすサバンナのような荒々しい赤土の大地と、目が覚めるような青い海。
かつて潜伏キリシタンたちが暮らした集落の丘の上では荘厳なレンガ造りの「旧野首教会」が私たちを静かに迎えてくれました。
世界遺産の島「野崎島」には個人で行くこともできますが、今回私は小値賀島発着で野崎島の世界遺産に詳しいガイドさんと巡る現地ツアー
「五島列島キリシタン物語(野崎島ガイドツアー編)」に参加しました。
島を知り尽くしたガイドさんの案内で巡るので、世界遺産や野崎島についてより深く知ることができるのはもちろん、ほぼ無人島である野崎島を安心して旅することができるのでオススメです。
…というわけで詳しくレポートしたいと思います!!
※こちらの記事の末尾に、野崎島に渡航する際の注意点を詳しく掲載しているのでお役立てください。
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【 ⇒各地からのアクセスまとめ】
【 ⇒どこよりも詳しい!長崎・佐世保からの詳細アクセス】
今回私は佐世保港を朝から出発して高速船で小値賀島へ。
(途中、新上五島町の有川港にも寄港)
8:40 佐世保港 出港 ~ 10:50 小値賀港 到着
(九州商船の高速船で1時間25分)
到着後すぐに、事前に予約していた現地ツアーに参加。
PickUp
【五島列島キリシタン物語(野崎島ガイドツアー編)】
世界遺産をたずねる小値賀港発着の個人型日帰りツアー。
出発日:毎週土・日(2019年4月~9月)※10月以降も実施予定
料金:大人(中学生以上)/3,980円 子供/2,980円
申込締め切り:出発日の3日前
10:30小値賀港集合/11:10小値賀港出発~11:30野崎港到着(野崎島ガイドツアー)15:10野崎港出発~15:30(小値賀島散策)~解散16:30
※本来ツアーの集合時間は小値賀港10:30ですが、当日の小値賀港10:50着の九州商船高速船で佐世保港より来島される方も参加可能です。
事前に「おぢかアイランドツーリズム」にご連絡ください。
小値賀島に上陸したらすぐにターミナル内にある「おぢかアイランドツーリズム」の窓口へ行き、ツアーの受付をして、ガイドさんと合流。
※売店で好評発売中の「五島うどん自炊セット(要事前予約)」を購入して、野崎島で昼食休憩に立ち寄る「野崎自然学塾村」でパパッと自炊するのもオススメです。
(2人前980円/セット内容:五島うどん、あごつゆ、卵、生姜、ネギ、かつお節)
・・・※価格は2019年9月現在
「小値賀島」から世界遺産の島「野崎島」に渡航するには町営船に乗り換える必要があります(町営船「はまゆう」で20分)。
小値賀港のメインターミナルである「笛吹ターミナル」を出てまっすぐ歩くこと3分ほどのところに野崎島など小値賀列島内の二次離島に向かう町営船「はまゆう」の小さな待合所(大島六島野崎方面待合所)があるので、自動販売機で水などを購入しつつ船が来るまで待ちましょう。
町営船「はまゆう」の発着場は待合所のすぐ先です。
※【水分の準備を!】
野崎島にはコンビニはもちろん自動販売機もないので、必ず出港前に水分の準備を!
こちらの待合所に自動販売機あり。
11:10 小値賀港(笛吹)出港(町営船「はまゆう」)
約20分で野崎島へ到着します。
49人乗りの小さめの船ですが、想像していたよりも揺れは少なくキレイで快適。
野崎島に向けて出港!!
甲板に立つと、潮風と波しぶきが気持ち良い♪
野崎島が近づくと手付かずの大自然がぐんぐん迫ってきます!!
船内では世界遺産や野崎島についての案内ビデオが放映されるので、上陸前に見て予習しておきましょう。
日本語だけでなく英語での字幕案内もあります。
11:30 野崎港 到着
港に着いたらまずはビジターセンターへ。
入島受付をして、スタッフから「見学マナー」などの説明を聞きましょう。
キリシタン関連資料も展示されています。
※トイレは、ビジターセンターと神官屋敷跡の2ヶ所のみしかないので注意。
※冷水機が設置されているので、冷たいお水をいただくことができます。島に自動販売機はありません。
※その他、野崎島に渡航する際の注意点を記事の最後にまとめて掲載しているのでご覧ください
世界遺産めぐりハンドブックをお持ちの方は、ここでスタンプを押しましょう。
(注意:ビジターセンターでは販売されておりません)
◆Amazonや書店で好評発売中
「長崎の世界遺産めぐりハンドブック(800円+税)」
お世話になったガイドの近藤さん。
ガイドさんと一緒なら、ほぼ無人島である野崎島を安心して旅することができて心強い!!
歴史や世界遺産のことはもちろん、野崎島の自然についての知識も豊富な方でした。
港から旧野首教会までは徒歩30分ほど。
ガイドさんの案内で廃墟となっている集落跡、野生鹿が駆ける赤い岩肌が露出した荒々しい大地、宝石のように美しいエメラルドブルーの海に心を震わせながら教会までの道のりをじっくりと味わいましょう。
かつてここに暮らした人々の営みの跡が残る集落を歩いていると、ポツンと綺麗な建物が・・・。
沖ノ神嶋神社 神官屋敷跡(潜伏キリシタンに関連する施設)
無人島となった野崎島に残る貴重なこちらの建物は、島の最後の住人であった沖ノ神嶋神社の神主さんが暮らしていた屋敷跡(明治29年築)。
世界遺産登録にあわせて改修を加え、一般公開されています(無料)。
野首集落は江戸後期に外海地区(長崎市)から潜伏キリシタンが移住。
表向きは沖ノ神島神社の氏子となりこの島で潜伏し、キリスト教の信仰を守り続けたのだそうです。
この建物は神職の屋敷にも関わらず、江戸時代の伝統的な武家屋敷造りの特徴である来客用専用の「表玄関」が設けられていたり、島の端っこの山中にある沖ノ神嶋神社の神様に荒天時でもお詣りができるよう沖ノ神嶋神社を拝む方向に「遥拝所」が設けられているなど、特徴的な造りがなんとも興味深い!
かつては島の人々の集会場的な役割も果たしていたようです
重厚な造りの神棚をはじめ、古い道具類を展示。台所の横には五右衛門風呂もありました。
※トイレは、神官屋敷跡とビジターセンターの2ヶ所のみしかないので注意。
日本とは思えないサバンナのような低木&赤土の大地。
ガイドさんによると、木が低いのは野生鹿が食べたからなのだとか。
ここは約400頭の野生鹿が暮らす無人島。
島のあちこちでのんびりと草を食む鹿たちの姿を見かけます。
赤い岩肌が露出した荒々しい火山の島。
噴火の際に溶岩が流れ込んだであろう海は、宝石のように美しいエメラルドブルー。
日本とは思えないような非日常の風景にしばし心を奪われます。
坂道を下ると教会が見えてきました!