【今日はあなたが特別城主】宿泊できるお城、築400年の平戸城に仕える「長崎コンシェルジュ」をご紹介!
「長崎コンシェルジュ」とは・・・???
長崎県内の宿泊施設において、お客様が快適な滞在時間を過ごし、満足いただけるサービスを提供するとともに、長崎県ならではの価値や魅力を伝えることができる、県が認定したプロフェッショナル人材のこと。
毎年一回認定試験を行い、点数に応じて、ゴールド、シルバー、ブロンズの3段階で認定者を発表しています。
「長崎県に行きたい!」
「この宿泊施設に泊まりたい!」を通り越して
「この人に会いに行きたい!!!」
そう思わせてくれるのが、おもてなしのプロ集団「長崎コンシェルジュ」です。
掲載日:2023年10月10日
ライター:観光振興課の人
長崎県の”おもてなしのプロ”に会えるのが「平戸城CastleStay懐柔櫓」
観光資源の創造・地域活性につながる事業として、日本百名城である平戸城の懐柔櫓(かいじゅうやぐら)を宿泊施設化。
2020年から改装工事、2021年にホテルの客室として完成。常設のお城に泊まれる施設としては日本初となる、今注目の宿泊施設です。
こちらの宿泊施設のご予約方法は少し特殊で、すべてがリクエストベース。問い合わせを受けてから、ご宿泊の日まで何度も電話やメールでやりとりをし、全国各地から平戸への移動手段、その前後の宿泊施設の予算まで、すべてを把握し、旅程を組み立て、スケジューリングをする。
もちろん、海外からのお客様も多いので、英語ですべてやり取りをするほどの実力の持ち主。臨機応変、柔軟な対応、とことんプロフェッショナル。
そんな平戸城CastleStay懐柔櫓に勤務する「長崎コンシェルジュ」をご紹介いたします。
築400年の”泊まれるお城”に勤務する「長崎コンシェルジュ」苅宿晴太さん
「長崎コンシェルジュ」の試験で最上位の「ゴールド」の認定をお持ちで、平戸城CastleStay懐柔櫓に勤める苅宿晴太(かりやど せいた)さん、26歳。
宮城県出身で、学生時代はアメリカで観光学を学び、卒業後はハワイで旅行会社や有名宿泊施設で勤務。コロナ禍の中、2021年に帰国。同年4月、平戸城を宿泊施設に活用する「城泊」の事業会社「株式会社狼煙」よりオファーを受け、面接を数回経て入社されました。
1日1組限定。「お城に泊まれる」という特別感もあり、ご宿泊されるのは世界中のVIP。
そのようなお客様をご対応するにあたって、社長の勧めで自身のレベルアップになればと、令和3年度第5回長崎コンシェルジュ認定試験を受験。結果はシルバー認定。
結果をフィードバックし、いろいろお話をしていく中で、ここの宿泊施設で働く以上、「もっと自分自身レベルアップをしないと」という焦りに変わったといいます。
「普通のままじゃいけない」
「普通よりちょっと上でもいけない」
「” 最上級 ”にならなければいけない」
そういった強い思いから、「ネットには載っていない、地元の人しか知らない知識」を習得するために、平戸市で開催されるイベントやツアーには積極的に参加。休みの日もほとんど家にいることはなく、「日々業務か勉強か」という毎日だったそう。
その努力の結果、翌年の長崎コンシェルジュ認定試験において、最高ランクのゴールドを認定!
「大変だったことも多かったのではないですか?」という問いには、「もともと旅行は大好きで、ドライブが趣味なので、勉強といっても観光ついでという感じ。観光気分で楽しく勉強をしていました。」と話す苅宿さん。
自分の好きなことを仕事にしているという強み。
好きだからこそ熱意をもって取り組んで成長していき、多くの経験を積んでいくからこそ成功につながったのかもしれませんね。
苅宿さんが語る、これまで「長崎コンシェルジュ」として印象的だった業務は?
チェックイン時、施設を紹介しながら、お客様と平戸の歴史の話になった苅宿さん。
歴史に造詣が深い海外からのお客様で、潜伏キリシタンや鄭成功祈念館のお話をしてすごく興味を持ってくださり、実際に行ってみたいということで、潜伏キリシタンが潜んでいたという春日集落などに、苅宿さん自身が” 観光ガイド ” としてお連れしたそう。
お客様は心から楽しんでくださった様子で、お帰りの際には「帰国したら皆に平戸の話をして、また来ます。本当にありがとう。」と言葉を頂き、本当に気持ちの良いお客様でしたと、笑顔で話してくれた苅宿さん。
こちらの宿泊施設に来たらまず、すべてのお客様に施設の説明をさせていただくそうで、お客様からの興味・関心から、質問がとまらず1時間以上話し込むこともあるそうです。
それでも苅宿さんは「1日1組」という特別感を大切にされており、「いくらでも時間かけていただいて構いません。こちらも話し甲斐がありますので、むしろ嬉しいです。」と話してくれました。
お客様との出会いはまさに一期一会。
苅宿さんはそんなお客様おひとりおひとりとの出会いを大切にされている方だど感じました。
苅宿さん流「平戸城 CastleStay 懐柔櫓」の楽しみ方
「本当におすすめなので、最後にお見せします!」ともったいぶられても、なお、想像以上。
「あえて何も説明しませんので、とにかく見て頂きたい。」と話す苅宿さん。
ワクワクしながらお風呂に向かい・・・
浴室のドアを開けた瞬間・・・
「うーわーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」叫びました(笑)
3面ガラス張りのインフィニティ風呂
平戸の海と漁港を一望でき、日の出と日の入りどちらも見えるベストポジション。
「1日に何度もお風呂にはいりました!」というお客様もいらっしゃるといいます。
気分はお殿様!2階の寝室からの景色も圧巻!!!
見張り櫓として使われていたこともあって本当に息をのむほどの絶景。
「夜寝て、朝起きると、左手に天守閣が見え、朝日とともにおきることができるので、まるでお殿様の気分が味わえる演出になっています。」と苅宿さん。
苅宿さんがおっしゃる言葉すべてに、鳥肌が立つほどの感動とワクワク感。
苅宿さんのお話を聞くと、これから宿泊するこの施設への「期待感」がますます高まります。
もう完全にエンターテイナーです。
「せっかくなので、1日中施設に籠って、思う存分この施設を堪能してほしい」と話す苅宿さん。
「ちなみに苅宿さんが泊まるなら1日どう過ごしますか?」という質問には「・・・堪能したいと思いながら、自分の性格上、外に観光に行っちゃうかもしれません(笑)」と笑いながら話してくれました。
苅宿さんに会いに「平戸城CastleStay懐柔櫓」へ
明るく気さくでありながら、丁寧で優しいお人柄。一つ質問をするとプラスアルファの情報を添えていろんなお話をしてくださり、出てくる出てくる、溢れんばかりの観光地の情報の数々。
それは平戸のことは言わずもがな、長崎県だけでなく、九州全体の観光地の情報収集・勉強の賜物。そしてご自身のスキルアップを常に目指す信念、なにより真面目で努力家な苅宿さんの人となり。
「自分の知っていることをいろんな人に話したい、そして喜んでもらいたい。」
そんな苅宿さんにとって宿泊業はまさに天職。
長崎県のおもてなしのプロ、長崎コンシェルジュの苅宿晴太さん。
長崎県 の 観光 の 魅力 が やさしくて おもしろい「人」だった 件。