【地球が教材】対馬地球大学が育む 地域まるごと学び舎「ふるさとづくり 佐護笑楽校」
長崎県内でも最北端にあり、国境の島、対馬。
対馬にある上県町佐護地区にある廃校となった小学校を拠点に、地域づくりや交流拠点づくり、
次世代の担い手育成に育む「対馬地球大学」のサステナブルな取り組みを紹介いたします!
掲載日:2023年09月29日
ライター:観光振興課の人
地球を教材にした、島内の名人に教わる温かみのある学びの場
長崎県内でも最北端にあり、国境の島とも呼ばれる対馬。その中で北部に位置するのが上県町佐護地区。海、山、川と豊かな自然に囲まれた米どころでもあります。
この地域で「対馬地球大学」は「地球まるごと学び舎」を目指した取り組みを始めました。
島内の名人に農林漁業や暮らしなど、生きる知恵、技、心を学ぶ体験交流プログラムがあり、また、国際的な教育機関と連携し、島内外の持続可能社会づくりのプロに学ぶ教育プログラムも準備中とのこと。
愛称「ふるさとづくり 佐護笑楽校(さごしょうがっこう)」と名付けた懐かしい校舎が拠点
明治から始まり122年間という歴史を経て、平成25年3月に廃校した、学び舎として地域のみんなに大切に育まれてきた、佐護小学校。
令和3年の春、愛称を「ふるさとづくり 佐護笑楽校(さごしょうがっこう)」と名付け、懐かしい校舎が新しく生まれ変わりました。
そんな佐護笑楽校を拠点とし、県外の大学の授業の一環として、地域の魅力を再発見する研修(フィールドワーク)の受け入れを行い、2022年9月には、愛知淑徳大学交流文化学部の学生14人が4泊5日の日程で実施しました。
農業・漁業・家庭料理といったそれぞれの名人の知恵や技を伝授。集落を歩いて回り、「地域のつながり」や田舎ならではの「おすそ分け文化」も体験。
佐護での生活をじかに体験し、都会ではできない貴重な時間を過ごせるプログラムとなっています。
今後は学びの場が発展した形として、地域をフィールドに島内のさまざまな名人や外部の専門家たちを講師とし、持続可能社会の担い手となる人材育成に取り組んでいくそう。
名残ある旧佐護小学校でのびのび島ステイ。GEST HOUSE「さごんヴィレッジ」
22年8月から、生まれ変わった「ふるさとづくり 佐護笑楽校」の校内で、ゲストハウス「さごんヴィレッジ」を開始。かつて学び舎であった旧佐護小学校の教室をリノベーションし、宿泊施設となりました。
村を意味する、ヴィレッジ。
佐護の地域のように、いろいろな方々が和気あいあいと活き活きと集う拠点となるようなイメージを込めて「さごんヴィレッジ」と名付けられました。
この黄色のカーテンをあけると・・・
ぬくもりを感じられる、ゆったりとくつろげる空間に
地域の人と触れ合いながら島で中長期滞在やワーケーションも可能で、
将来的には大学の学生寮として活用することも考えています。
そんなドミトリーと個室は、職人による手作り。
ぬくもりと懐かしさを感じる中でのびのび島ステイ。ゆったりとくつろげる空間に進化しました。
そして同校内にある「さごんキッチン」では心温まる家庭の味を
元々は旧佐護小学校の「音楽室」だった場所を「さごんキッチン」に。
豊富な食材を使用したあたたかみのある、ほっとする家庭料理を提供しています。
そんなあったかい料理を作るのは地元の主婦「かあちゃんシェフ」
佐護には、森・川・里・海の様々な食材があります。
四季折々の地域の豊かな旬な食材を使って料理を提供するのは「かあちゃんシェフ」と呼ばれる地元の主婦たち。
母たちの地域の知恵で作り出す美味しい食事は、温かみのあるほっとする家庭料理。
佐護地区で育まれた食材で作る郷土料理は、まさにこの場所でしか味わえないものとなっております。
地域づくりや交流拠点づくり、次世代の担い手育成に育む「対馬地球大学」
対馬・佐護地区全体で「食べる」「巡る」「泊まる」「学ぶ」を体感できる新しい学びの形。
地域づくりや交流拠点づくり、次世代の担い手育成まで考えているサステナブルな取り組みは、まさにSDGs。
地域を取り込んだ「新しい教育の形」として、今、注目をあつめている「対馬地球大学」
長崎県 の 観光 の 魅力 が やさしくて おもしろい「地域」だった 件。
PickUp
対馬地球大学
長崎の離島・対馬の北部、佐護(さご)地域を拠点に地域づくりや交流拠点づくりに取り組み、地域に学ぶことで持続可能社会にむけた学びを提供。
〒817-1603
長崎県対馬市上県町佐護北里995番地
☎0920-84-5024