小値賀島のこと① 時を紡ぐ島で古民家に泊まる
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掲載日:2019年11月19日
ライター:GO!GO!ともっち
夏の喧騒がすぎた秋だから、じっくり島のことを書いてみたいと思います。
⇒ ⇒ 今回の旅の記事一覧はこちら「小値賀島のこと1~4」
長崎県・五島列島の北部 小値賀島は、大小17の島々からなる小値賀諸島の中心にあり、2,300名ほどの人々が暮らす小さな島(2019年11月現在)。
約3km先にある野崎島の潜伏キリシタン関連遺産が2018年に世界遺産登録されましたが、小値賀島自体には有名な観光スポットはありません。
にもかかわらず、小値賀島には旅人の心をつかみ、そしてまた行きたくなる 奥深い「何か」があるのです。
この島を訪れるのは3度目ですが、毎回感じるのは小値賀島は五島列島のどことも違う独特の空気が漂っていて、 「観光」ではなく「旅」向きの島だということ。
有名な観光名所に行き、話題のグルメを食べ、写真を撮ってSNSにアップする。
そんな「観光」も楽しいけれど、コンビニもなくクレジットカードもほぼ使えない五島列島のはじっこで、そこに暮らす人々の生活の息吹を感じながらのんびり ゆったり過ごす小値賀の「旅」は心の糧(かて)となり、人生観まで変えてしまうほどの奥深い魅力にあふれています。
小値賀島は古くから捕鯨で潤った島ですが、特筆すべきは明治時代を中心に、五島列島を代表する「商業都市」として栄えていたということ。
現在の人口は2,300名ほどですが、最盛期は1万2,000名もの人口を誇り、明治後期に建てられた800名収容の劇場「布袋座」では、各地の旅芸人による芝居巡業が頻繁に行われていたのだとか。
戦災に遭わなかった小値賀島には、まるで時の迷路に入り込んだかのように現在も幕末から明治にかけて建てられた木造建築が数多く点在し、そのいくつかは東洋文化研究家 アレックス・カー氏の手で再び命を吹き込まれ、一棟貸しの宿泊施設(6棟)やレストラン(1軒)等として活用されています。
今回の旅の宿は、前述の古民家のひとつ「日月庵」。
潮の香りがする港沿いの、朝日と月明かりが降り注ぐお宿です。
小値賀島には趣の異なる「古民家ステイ」が6棟。
築100年以上の歴史ある木造建築の魅力をそのままに、冷暖房・キッチン・バスルームなどの快適性を加え、一日一組限り、一棟まるごと貸し切りでゆったりと滞在することができます。
(詳しくはこちら)
静かな夜
100年の時を経た梁や柱、調度品のひとつひとつが、この島の歴史を物語ってくれるよう。
コンクリートではない土の壁は外界の空気をほどよく運んでくれ、心地よく夢の中へ…。
翌朝は、窓から差し込む朝日に目が覚めました。
漁船が浮かぶ港の風景が、目の前に。
散歩がてら、近くのパン屋さんまで朝ごはんを買いに行くことにしました。
(こじこじパン/OPEN:6:30~/定休:水・木)
小値賀産の玉ねぎが入ったパンは、ほんのり甘くてもっちり。
コーヒーを淹れ、中庭を望むリビングでゆっくりいただきます。
キッチン付きなので自炊もおすすめ。
ハイセンスな調理器具や食器類、調味料(油・酢・醤油・塩・砂糖)も揃っていましたよ。
この島の観光キャッチコピーは「暮らすように旅をする」。
・・・すでに帰りたくない気分です・・・。
⇒ ⇒ 今回の旅の記事一覧はこちら「小値賀島のこと1~4」