界 雲仙
オランダから伝わったガラス工芸品であるステンドグラスが施された大浴場
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星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界(かい)」の22か所目の施設となる「界 雲仙」が、2022年11月、長崎県の雲仙温泉にオープン。
コンセプトは「地獄パワーにふれる 、異国情緒の宿」。
その魅力を詳しくご紹介します!!
掲載日:2023年03月29日
ライター:GO!GO!ともっち
エントランスに入った瞬間、この景色。
池の向こうに地獄、そして雲仙の山々が驚くほど間近にあって、まるで自然の中にいるかのよう。
長崎らしい異国情緒(和華蘭)が随所に
全51室の客室は全て地域の文化に触れることのできる「ご当地部屋」。
和(日本)、 華(中国)、 蘭(オランダ)の要素が混ざり合った長崎文化を表現した館内の設えの中で、異国情緒を感じる滞在を楽しむことができます。
客室付き露天風呂
まず案内されたのは「客室付き露天風呂」。
「一体どういうことなのか?」と部屋を奥に進んでいくと…ベランダ部分は端から端まで全て露天風呂!
つまりお風呂がメインの部屋なのです…!!
目の前は雲仙地獄。ダイナミックな光景をひとり占め状態です。
スタッフさんの話によると界雲仙は、湯気(視覚)、グツグツ音(聴覚)、匂い(嗅覚)…など「地獄を五感で楽しむ」のが、コンセプトのひとつなのだそうです。
特別室
ゆったりとした空間で極上の時間を過ごすことのできる特別室。
露天風呂からそのまま休憩スペースでひと休みすることもできます。
(写真をスクロールしてご覧ください)
食事
夕食はご当地の食文化を生かした会席料理。
プライベート感が保てる半個室のある食事処でいただくことができます。
赤い卓は、江戸時代の長崎に中国から伝わったダイニングテーブルの元祖「卓袱(しっぽく)」をイメージしています。
湯小屋
別棟にある湯小屋へ案内していただきました。
地獄の散策道のように曲がりくねった道を進むと、木の温もりを感じる建物に到着。
自然光を採り入れた湯小屋は、天窓から射し込む光がステンドグラスを照らす、湯気に包まれる極上の空間。
ヒノキの香り、まろやかな湯の感触、漂う空気は柔らかく清々しい。
泉質は雲仙温泉に多い硫黄泉ではなく、雲仙唯一の「酸性含鉄単純温泉」。
手前の「あつ湯」は源泉かけ流しです。
お湯は2つの源泉から引いてきており、源泉温度は45~46度。
「共同浴場で硫黄泉を楽しみ、界雲仙の温泉と入り比べるのもおすすめ」とのこと。
露天風呂は雲仙の山々が驚くほど間近に。
自然と一体化したような雰囲気でゆったりと温泉を楽しむことができます。
泉成分が変化するのか、日によってお湯の色が違うのだとか。
基本は白、今日は透明、時には褐色になることも。
湯上りはびわ酢や橙ほうじ茶のいった長崎特産ドリンクでビタミンとミネラルを補給しつつ、日当たりの良いテラスや休憩スペースでのんびり。
リラックス効果のあるグリーンの調度品が目に優しくリラックスできます。
ハイセンスな長崎土産が揃うショップ
エントランスにはハイセンスな長崎土産が揃うショップが。
ここでしか購入できない界雲仙オリジナルのカステラもありましたよ。
トラベルライブラリー
こちらは「トラベルライブラリー」。
上質なコーヒーやお茶などを波佐見焼の器で24時間楽しむこともできます。
活版印刷体験
最後にご紹介するのは、長崎にゆかりの深い「活版印刷」を体験できるコーナー。
活字をひとつひとつ選んで版を作り、昔ながらのアナログな活版印刷機にセットして、一枚ずつガチャンと印刷。
記念に持ち帰ることができます。
このような体験メニューは「ご当地楽」といって、界の全22の施設でその地域にゆかりのある体験を楽しむことができるのだそうです。
部屋番号プレートやキーホルダーにも「活字」が採用されていましたよ。
「長崎らしさ」が随所に散りばめられた「雲仙地獄を五感で楽しむ」素敵なお宿でした。
【界 雲仙】
〒854-0621長崎県雲仙市小浜町雲仙321
公式HP https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiunzen
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PickUp
雲仙宮崎旅館 新築リニューアルオープン
創業93年の老舗「雲仙宮崎旅館」が全館建て替え工事を経て、2022年12月、新築リニューアルオープン。
メインコンセプトは「雲の中のラグジュアリーリゾート」。
部屋数は従来の半分以下である39室。
7室のスイートルームをはじめ、ゆとりのある空間で美しい景色を眺めながら、大切な人とゆっくり過ごすことのできる温泉宿です。
その魅力を詳しくご紹介します!
PickUp
この記事を書いた人
【ともっち】
2005年から続く長崎県公式観光ブログ「GO!GO!ともっち」の3代目ブロガー。
県内をくまなく取材し、地元ならではの「旬」で「通」な観光情報を発信しています。
趣味は「旅」と「猫」と「路地裏散策」。
長崎市出身の所謂「じげもん」で、眼鏡橋付近で遊んで育ちました。
学生時代の専攻は日本史。博物館学芸員資格あり。