諫早神社で健康&疫病退散を祈願
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初詣シーズンに向けて「ご利益があるパワースポット」を3回シリーズで紹介しています。
第2回目は、長崎県 諫早(いさはや)市の諫早神社。
創建はなんと奈良時代!
大仏建立で有名な聖武天皇の勅願により建てられた古社で、もとは九州総守護、つまり九州全体を守る神様をお祀りする「四面宮」という神仏習合の神社。
「諫早の氏神様」として歴代領主の祈願所に定められ、今もなお市民に親しまれています。
掲載日:2022年12月27日
ライター:GO!GO!ともっち
「2023年も健康で過ごせますように」
拝殿にお詣りしたら、境内を散策してみましょう。
生命力あふれる“ご神木”の楠(クスノキ)
諫早神社といえば、境内に群生する大きな6本のクスノキ。
空に向かって広がる枝は龍のよう!
生き生きとした生命力を感じます。
クスノキが一か所に群生しているのはめずらしく、県の天然記念物に指定されています。
樹齢は1,200年以上。創建当時(奈良時代)から神社を守っているんですって。
宮司さんの話によるとクスノキの語源は「薬の木」。
防虫効果のある樟脳(ショウノウ)が取れることから厄を払う「厄除け」等の理由で、神社のご神木になっていることが多いのだそうです。
疫病退散「アマビエ像」
コロナ禍以来 話題になっている諫早神社のアマビエの木像は、境内改築の際にやむなく伐採されたクスノキを活用して、諫早市に住むチェーンソーアート作家が制作。
疫病退散の願いを込めて、2020年に奉納されたもの。
高さ115cm・重さは300kgもある、日本一のアマビエ像です。
アマビエは、江戸時代後期に疫病が流行った際 有明海に出現した半人半魚の妖怪で、「疫病封じにご利益あり」との伝説があるのだとか。
九州全体を守る神様を祀る「四面宮」のひとつである諫早神社は、
健康・疫病退散以外にも様々なご利益があります。
願いが狙った的に当たり叶う「流鏑馬(やぶさめ)的中お守り」
流鏑馬(やぶさめ)とは、疾走する馬上から弓を放って的を射抜き、吉兆を占う伝統神事。
諫早神社では、毎年4月に行われる流鏑馬神事の際に矢が的中(てきちゅう)した、縁起のよい「当たり的」を用いた「やぶさめ的中お守り」を授与いただくことができます。
あなたの願いも「狙った的」に当たり、叶いますように!
約100年ぶりに復活した諫早神社の「流鏑馬神事」
神社の前を流れる「諫早の母なる川」本明川。
その河川敷では、鎌倉時代以降、「流鏑馬(やぶさめ)」の神事が行われていました。
一度途絶えましたが、2018年に長崎流鏑馬保存会の協力で約100年ぶりに復活。
以来、毎年4月にかつてと同じく、諫早神社前の本明川の河川敷で行われています。
長崎県内で「本式」の流鏑馬を行っているのは、諫早神社のみ。
本式の流鏑馬では一直線上のコースに並んだ3つの的を順番に射抜きますが、そのために必要な長い直線コースを作れる場所が他にないことから、県内では諫早神社のみが本式の流鏑馬を行っているそうです。
本明川は「結界」、飛び石は「参道」だった
宮司さんの話によると、かつて本明川の河川敷は神社の境内であり、川は神様と人の世界との間の「結界」。
橋がなかった頃は、神社前の川面に並ぶ「飛び石」は重要なルートであり「参道」の役割も果たしていたのだそうです。
(昭和32年の諫早大水害以降 本明川は一級河川に指定され、全域が国の管理となっています)
神社エール・神社おこし
諫早神社には、オリジナルのユニークなご神饌(しんせん)も。
長崎県産ジンジャー(ショウガ)を使った「神社エール」と「神社おこし」は、どちらもショウガの香りが爽快で甘さ控えめの大人味。
(写真をスワイプして2枚目の画像もご覧ください)
長崎は日本におけるショウガの発祥地で、生産量日本一を誇った時代もあったんですって。
お詣りのあとに、ありがたくいただきましょう。
間もなく新しい年がやってきます。
諫早神社の公式HPには、令和5年(2023年)の初詣情報が。
特別な御朱印、縁起物、おみくじを授与いただけるほか、諫早市公式キャラクターのうなぎの妖精「うないさん」、「チンドンかわち家」さんが初詣に華を添えたり、あったかグルメの出店などもあるようですよ!!
【諫早神社】
諫早市宇都町1-12
電話:0957-22-2073 駐車場:無料
公式HP https://isahaya-jinja.jp/
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この記事を書いた人
2005年から続く長崎県公式観光ブログ「GO!GO!ともっち」の3代目ブロガー。
県内をくまなく取材し、地元ならではの「旬」で「通」な観光情報を発信しています。
趣味は「旅」と「猫」と「路地裏散策」。
長崎市出身の所謂「じげもん」で、眼鏡橋付近で遊んで育ちました。
学生時代の専攻は日本史。博物館学芸員資格あり。