【佐世保】早岐茶市の魅力を徹底紹介!450年の歴史と楽しみ方ガイド
毎年5月から6月にかけて佐世保市で開催される早岐(はいき)茶市。はじまりはなんと安土桃山時代から!!
450余年、時代を超えて受け継がれている歴史ある茶市をご紹介します★
掲載日:2024年05月22日
ライター:さやぶぅ( ・38・ )/
昔の写真から見る早岐茶市の歴史とは・・・??
早岐茶市の会場となる「早岐地区」は安土桃山時代、交通の要衝だったそうです。市のきっかけは、漁師や農民らが山の幸や海の幸を持ち寄って物々交換したことが始まりとされています。
江戸時代から明治時代にかけては、数百もの船が集まり「九州の茶の相場は早岐で決まる」「茶市の風に吹かれれば風邪をひかない」と言われていたそうです!そんな歴史ある市場が今も残っている地域は、全国的に見ても珍しいのではないでしょうか??
開催日程は新茶の時期である5月の金土日!!
早岐茶市は「初市」「中市」「後市」に分かれ、毎年5月の金土日に開催されます。
本来なら6月に「梅市」が開催されるのですが、2024年度は早岐川改修工事の影響で中止。来年はぜひ開催されてほしいです!
ちなみに梅市の意味は、呼んで字のごとく、梅の時期(6月)に開催される市ということから名前が付けられたそうです。
PickUp
2024年の開催日程
【初市】2024年5月10日~12日
【中市】2024年5月24日~26日
【後市】2024年5月31日~6月2日
茶市期間中はヤマト運輸にて、冷凍・冷蔵・常温のお荷物の発送が可能です。
茶市の朝は早い!!9時にはもう駐車場が満車に!?
「さぁ!たくさん買い物するぞー!」と気合充分で行ったら、無料駐車場はすでに満車・・・。茶市の朝は早く、人気商品は午前中で売り切れることもあるそうです!午前中は道路も渋滞になることが多いので早い時間のお出かけをおすすめします。
または、JRやバスを利用するのもいいですね(会場から徒歩で約5分の場所に早岐駅とバス停があります)
早岐茶市の見どころその1★地元の特産品や野菜・民芸品など旬なお買得商品がズラリ!!
いよいよお買い物スタート★
早岐茶市の魅力は、‟お店の方や職人さんとお話をしながら買い物ができる”こと♪「いらっしゃい!」「今が旬でおいしかよ~!」「よっていかんね~!」など活気のある声が聞こえてきます。
その道のプロとお話しすることで、オススメ商品はもちろん、美味しく食べる調理法や商品に対しての豆知識など暮らしに役立つ情報も知れるかも!?
新茶と早岐名物「ケーラン」を食べんと「帰(けぇ)らん」!?早岐の名物をご紹介!!
戦前より早岐の名物として知られていた「ケーラン」は、うるち米の餅を棒状にして小豆こしあんを中心に包んだ和菓子のこと。作っていたお店が昭和60年代に閉店し、ケーランが途絶えてしまいましたが、現在、佐世保の老舗「草加家」さんがその味わいを受け継いで製造・販売をされています。店舗には草加せんべいやかんころ餅、芋ようかんなど様々なお菓子が揃っているのでぜひ足を運んでみてください★
全国でも限られた場所でしか獲れないとても希少「赤マテ貝」が手に入る!
「ジュージュー」という音と香ばしい匂いに誘われてやってきたのは、「赤マテ貝」を販売する海産物店!
バター焼きにした針尾産の赤マテ貝を試食でいただいたのですが、凝縮した貝の旨味とプリッとした歯ごたえにビックリ!!
思わず「おいしぃ~!」と発狂しちゃいました(笑)ビールのお供にもピッタリです!
聞くところによると、大村湾と佐世保湾をつなぐ針尾瀬戸の急潮によって身が引き締まるため、プリプリとした食感になるんだそうっ!私はそのまま食べられる赤マテ貝の佃煮を購入♪お家に帰ってお酒と一緒に食べるのが楽しみ~!!
竹製品を販売する専門店で手作りのカゴバックをゲット!!
次にやってきたのは、竹細工を販売する職人のお店!本物の竹を使ったカゴバックがなんと1,400円という安さで販売されていたので迷わず購入!
一個一個手作りで、濃かったり薄かったりと色合いも様々。カゴバックは早岐茶市のお買い物カゴにもちょうどいい★その他、大村市の松原包丁など、人気の出店もありましたよ。
長崎県北部を中心に、日本酒・焼酎・ワイン・世界のお酒を取り扱っている「酒の一斗」さんでは、苺の甘酒を使ったドリンクやテレビ番組でも紹介されたアジフライが販売されていました♪
佐世保の人気店「CafeCorasa」さんのお弁当の販売があったりと地元ならではの飲食店も勢揃い!!
CafeCorasaのお父さんが子ども達を喜ばせようとクマの着ぐるみ姿で登場!皆さんの和気あいあいとした暖かい雰囲気にとってもほっこりしました(^^)
お酒のおつまみにピッタリなするめの天ぷらや、タイムセールの声に惹かれて購入した1本100円のわらび餅など、県外からの出店も数多くありましたよ★
早岐茶市の見どころその2★平戸八景の1つ「潮之目」の激流を間近で見てみて!!」
早岐茶市の見どころは買い物だけじゃない!‟観潮橋(かんちょうばし)”の下では、急潮として知られる平戸八景の‟潮之目”を見ることができますよ♪
「平戸八景」とは、平戸藩の10代藩主・松浦熈(ひろむ)が選んだ8か所の景勝地で、潮之目は早岐にある大村湾と佐世保湾をつなぐ瀬戸です。
「ごぉー!!」っと音をたてながら流れる潮は思った以上に迫力があります!ここは川ではなく海。なんとここでカヌーをする人もいるんだとか!ちなみにこの針尾島東方の早岐瀬戸の狭窄部に架かる道路橋‟観潮橋”は、登録有形文化財の1つでもあり、歴史ある建造物なんですよ♪
会場付近の早岐の町並みを散策♪
早岐地区は居酒屋やラーメン、カフェなど飲食店も豊富!欧風銘菓の老舗菓子店や釣具屋さんなど、昔ながらの雰囲気が残るお店も多く立ち並んでいます★
佐世保のローカルフード「ミンチ天」!
風情ある街並みを歩いていると「前田蒲鉾店」という蒲鉾屋を発見!!名物の“ミンチ天”は、身がふっくらと柔らかく、味がしっかりついていて冷えても美味しい!1つ81円という安さで購入できました♪“ライスボール”という早岐茶市名物もあるそうなんですが、この日は販売していないとのことだったので断念・・・。次は必ずリベンジします!!
早岐ならではの御朱印を思い出に。
会場の近くにある速来宮(はやきぐう)<通称:早岐神社>では、先ほどご紹介した「観潮橋」「潮之目」そして早岐瀬戸の激潮の波に乗る「カヌー」のイラストが施された色とりどりの御朱印を頒布しています。
速来宮で早岐についてお話しをお伺いしたところ、この神社がある早岐の地は昔、潮の流れが速いことから「速来(はやき)の村」と呼ばれ、とても栄えていたそうです。神社の名前もそこから名付けられたとのこと。
駐車場からは早岐瀬戸が一望でき、ゆっくりと腰掛けられるベンチもありますよ。早岐茶市とあわせて立ち寄ってみてくださいね♪
「早岐」の古き良き町並みと、毎年15万~20万人もの来場客でにぎわう、代々受け継がれてきた歴史ある「茶市」をぜひ楽しんでください(^^)
この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
歴史のある古いものと流行にのった新しいもの、どちらの良さも伝えたい!
生まれも育ちも佐世保★地元誌で仕事をしつつ「海風の国」観光マイスターとして活動中♪歴史が"しゅんでる"(方言で染み込んでるの意味)をテーマに、本土最西端の地である佐世保の魅力を新たな視点で紹介していきます!