武家屋敷ホテル TOKI TOKI (雲仙市・神代小路)
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掲載日:2021年07月12日
ライター:GO!GO!ともっち
「武家屋敷を一棟丸ごと貸し切りって泊まる」なんと心躍る体験でしょう!!
長崎県 島原半島 雲仙市国見町にある国の重要伝統的建造物群保存地区 神代小路(こうじろくうじ)は、領主「鍋島氏」の陣屋跡を中心に、美しい武家屋敷群が往時の記憶を語りかける、まるでタイムスリップしたように魅力的なエリア。
早春は鍋島邸の緋寒桜を目当てに多くの人が訪れます。
石垣・水路など、往時の姿が残る風情ある街並みが魅力です。
築190年の武家屋敷を改修したホテル
そんな神代小路に
武家屋敷を一棟丸ごと貸し切りって泊まれる夢のようなホテル「TOKI TOKI(トキトキ)」が誕生しました。
(2021年5月15日オープン)
築190年の武家屋敷(神代小路の目付役 伊藤家の旧邸宅)を改修した、一棟貸しの宿です。
コンセプトは「普段はきづかない“小さな時”を見つけられる場所」。
開発・運営を手がける まちづくり会社「patina(パティーナ)」代表・一級建築士の境研伍さんに案内していただきました。
約190年前の建築当時の姿をとどめる12畳の座敷は、当時の柱や梁などが可能な限り生かされています。
縁側で読書しながら四季折々の花木を眺める…そんなひととき、明治の文豪みたいで憧れます♪
「春は山桜の花びらが池に浮かぶ“花筏(はないかだ)”を愛でながら、花見酒を楽しむのも風流ですよ~」と境さん。
窓はサッシではなく、木枠。
鍵はネジを差し込んでくるくる回す昔懐かしい「ネジ締まり錠」。
凹凸ガラスもレトロな雰囲気で良いですね~。
他の部屋のガラス、建具の曳き手なども、可能な限り古いものを譲り受けるなど工夫したそうです。
襖(ふすま)や箪笥(たんす)は建築当時のものと考えられています。
襖の中から見ると、伝統的な竹小舞(たけこまい)という方法で組まれた竹組が見えます。
改修にあたり境さんが古い襖紙を剥がそうとしたところ、裏紙に当時の絵や帳簿が使われているのを発見!
特に帳簿を裏紙にするなんて…今では考えられませんが、なんとも興味深いですよね。
また、工事中には約2m地下から鎧や脇差も出土したそうです。
こんなお宿、歴史やレトロ好きにはたまりませんよね~。
その他の部分は台風で倒壊するなどしたため平成に入ってからの新築ですが、このたび境さんの手で素敵に生まれ変わりました。
丸窓を開けると、心地よい風がス~ッ。水のせせらぎも聞こえます。
畳は和紙製。縁(へり)がないデザインなので、スッキリした印象。
備え付けのレコードプレイヤーで、昔懐かしいアナログレコードを聞きながら、豊かな時間を過ごすことができます。
レコードは引き出しの中にもありますが、お気に入りの作品を持ち込んでゆっくり聞くのも良いですね。
※テレビや時計はあえて置いていません。
※高速Wi-fiは完備されています。
寝室
ツインのお部屋のイメージは「夜の月」。
壁紙には月桃の葉を使った「月桃紙」を使用しており、柔らかで心地よい雰囲気でしたよ。
ダブルのお部屋には、ゆったりとしたクイーンサイズのベッドが1台。
このほか、布団が2セットあるので、最大6名での宿泊が可能です。
レトロモダンなダイニングキッチン
キッチン付きなので、お年を召した方や子ども連れの旅でも、普段どおりの食事を作ることができます。
(調理用具やお皿は一通り揃っています)
島原半島の特産品を自由に試せるサービスも嬉しい♪
・長田製茶(雲仙市)の深蒸し玉緑茶、和紅茶
・北田物産(島原市)の雲仙溶岩焙煎珈琲
・村木養蜂場(雲仙市)の蜂蜜 ・・・など
食事は地元食材をふんだんに
朝食は、近くにある「松栄旅館」が手がける特別メニュー(オプションです)。
雲仙の種採り野菜、近海の魚など、地元食材をふんだんに使ったヘルシーで美味しい食事を、部屋まで届けてもらえます。ご飯は釜炊き!
夕食は、近くにある提携飲食店でいただくのがおすすめ。
多比良ガネ(近隣の港で獲れるワタリガニ)、寿司、馬刺し、創作料理、田舎料理のお店が、車やタクシーで5~10分圏内に揃っています。
(キッチン付きなので、もちろん自炊も可能です)
バスルーム
中庭を眺めながら、ゆったり足を伸ばして入れる湯船。
シャンプー類は高品質の自然派ブランド「イソップ」製でしたよ!
四季を楽しむ庭
往時の姿をとどめつつ池水のせせらぎが加えられるなど、美しく生まれ変わった庭には、梅・緋寒桜・椿・山桜・紫陽花・槿(ムクゲ)・百日紅(サルスベリ)など、四季折々に美しい花を咲かせる木々14種類36本が植えられています(取材時は百日紅の花がキレイでした)。
池にはカニや小魚たちの姿も。
神代小路内の水路は海から水を引いているので、この池でも海の生物を見ることができるのだそうです。
雨の風情を楽しむ
ゆったりとした時間を「五感で楽しむ」工夫として印象的だったのが、軒下に配された「木炭」。
あえて雨どいを設けていないため、雨の日は雫が木炭の上に落ちる様子や、雨音を楽しむのも一興です。
宿のチェックインは、神代駅前にある創業110年の「まえだ衣料店」で。
鍵を受け取り、ぶらぶら6分ほど歩くと、宿に到着します。
地元の人々と触れあいながら、地域をまるごと楽しむ。
そんな旅って憧れるなぁ。
【TOKI TOKI】
所在地:長崎県雲仙市国見町神代丙132-1
電話:090-9762-3525(株式会社patina)
アクセス:車…長崎空港・長崎市内から約70分 電車…島原鉄道「神代駅」から徒歩6分
料金:1泊約60,000円(1棟貸し切り)
定員:6名
駐車場:2台
※長崎県民限定宿泊割引「ふるさとで心呼吸の旅(第2弾)」キャンペーンの対象施設です
https://www.nagasaki-tabinet.com/feature/furusato-sinkokyu
PickUp
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長崎の先端。長く突き出した岬。その岬に位置する長崎県の4つの半島。
長崎の〝先”には、歴史とロマンがある。雄大な自然に美味しい食。季節の花が、咲きほこる。―――新しい発見が待っている。