<日本遺産> 針尾無線塔(旧佐世保無線電信所)
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掲載日:2016年07月12日
ライター:GO!GO!ともっち
圧倒的な存在感!天を突くような3本のコンクリート柱(゚д゚)!
平成28年4月、かつて佐世保にあった旧日本海軍の根拠地「佐世保鎮守府」など旧軍港4市4鎮守府が、『鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴 ~日本近代化の躍動を体感できるまち~』として、日本遺産に認定されました。
今回ご紹介する「針尾無線塔」(国指定重要文化財)はその構成資産のひとつ。
1辺300mの正三角形に配置された3本の無線塔のうち1本は内部の見学が可能と聞き、行ってきました。
左写真の元油倉庫で見学受付を済ませ、針尾無線塔保存会のガイドさんに案内してもらいます。
針尾島が日本海軍の無線塔建設地という重要な土地に選ばれた理由は、九州でも1・2を誇る強固な岩盤、そして高い山や民家が少なく、電波を遮ることが少なかったからだといわれてます。
こちらはかつての玄関口。門柱の奥は海に続いています。
針尾島は現在は陸路で行けますが、当時は船で資材などを運んでいたそうです。
ガイドさんに説明を受けながら足を進めていくと、目指す無線塔がずんずんと近まってきました!
おおっ!近くで見ると、さらに圧巻です(ノ゚ο゚)ノ!
高さ136m、基底部の直径約12m
旧日本海軍が大正7~11年にかけて総工費155万円
(現在のお金で約250億円!)を費やして建設した送信施設。
約90年もの間、台風などにも負けず、元気な姿を保っています。
ちなみに地震などで折れたりしないのかと伺ったところ、震度6弱までは耐えられる構造なのだそうです。
いざ、内部に潜入!
遠目からだとかなり細く見えていましたが、基底部の直径は約12m。
結構広いです。
垂直に136m続くはしごは、前衛アートのような美しさ!!
ところどころ光が漏れているのは通気口です。
このはしご、戦後は地元の子どもたちの遊び場だったとか(おそろ~し!)。
現在も点検の際には約30分かけて登るのだそうです(ノ゚ο゚)ノ!
大正時代に136mもの高さの建造物をどうやって作ったのかというと
……秘密はこちら。
この無線塔、ただコンクリートの柱ではありません。
よく見ると、細長いカマボコ板のようなコンクリート板をぐるりと一周、ドーナツ状に結合したものを一段ずつ積み上げて作られているんです!
ちなみに一段目だけでなんと258枚も使われているそうです。
このコンクリート板、外側から見ると細長い板ですが、内部の厚みは76cm もありとても強固なのだとか。
日本遺産に認定された針尾無線塔、かつて日本海軍の中核をなした佐世保鎮守府の歴史を感じつつ、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
PickUp
針尾無線塔(旧佐世保無線電信所)
所 在 地:〒859-3452 長崎県佐世保市針尾中町
電 話:0956-22-6630(佐世保観光情報センター)
料 金:無料
見学時間:9:00~12:00/13:00~16:00
交通アクセス:
車/西九州自動車道大塔ICより約20分
バス/佐世保駅から西肥バス西海橋コラソンホテル行もしくは西海橋西口行で50分。高畑下車徒歩30分。
※団体での見学は事前予約
※針尾無線塔の全体像を見渡すには、第二西海橋の展望台がおすすめです。