五島のお殿様は亀がお好き!?福江城(石田城)五島氏庭園・心字が池
↑↑バナーを「ポチッ」とクリックして投票お願いします(*^-^*)
掲載日:2019年06月03日
ライター:GO!GO!ともっち
亀がたくさん…!?
長崎県 五島列島 福江島(五島市)の中心部にある、「福江城(石田城)址」に行ってきました。
近ごろの五島列島といえば、2018年に世界遺産登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が注目されていますが、最大の島である「福江島(五島市)」は、かつて福江藩1万5,000石の城下町として栄えた列島の中心地。
江戸時代の福江藩は、五島列島全域(小値賀島を除く)を統治していたのだそうです。
福江島では、話題のカトリック教会とあわせて「和の風情」を楽しむのもおすすめ。
国指定名勝「福江城(石田城)五島氏庭園・隠殿屋敷」
福江城(石田城)址の敷地の一郭にあるお殿様の隠居屋敷(隠殿)と庭園が修復・復元され、平成28年から一般公開されています。
(五島家第30代盛成公の隠居所として造られたもの)
五島氏庭園・心字が池
庭園は京都の僧「全正」作の林泉回遊式庭園。
…といっても、いわゆる純日本風の庭園ではないところが興味深いのです!!
庭園に配されているのは、南国ムード溢れる亜熱帯植物や五島のシンボル「鬼岳」の溶岩で作られた庭石・築山。
また、「心」という文字の形を模して作ったといわれる「心字が池」の周囲をぐるりと散策してみると気になることが…。
「たくさんの『亀』に見られている気がする…」。
それもそのはず(?)、この庭園を作らせたお殿様(盛成公)はことのほか「亀」がお好きだったそうで、庭園の池のいたるところに「亀に似た石」が配されているのだとか。
文化財の専門家が調査したところによると、心字が池には「36もの亀頭(に似た石)」が確認できたんですって!
どおりで…(笑)
「亀」は子孫繁栄・長寿の象徴で、とても縁起の良いモチーフ。
屋敷内にある「亀の間」には、欄間や柱の釘隠しなど、たくさんの亀のモチーフが配されています。
【亀の間】
客間として使われた10畳の座敷と5畳の次の間。
当時の様子が忠実に復元されています。
ちなみに壁紙は「氷割れに雪華」という柄らしいのですが、どことなく亀の甲羅に似ているような…。
【梅の間】
こちらは主人の居間として造られた8畳の座敷。
部屋一面を彩る藍染×金箔が施された梅の壁紙が、伝統の中にもモダンさを感じる室内です。
梅の間では、壁紙や釘隠し、欄間の彫刻にまで全て「ねじり梅」の紋が配されています。
お洒落ですよね!!
このお屋敷には数十年前まで五島家の先代(34代当主)の奥様がお住まいになられていたそうです。
琉球から輿入れした奥様は94歳まで長生きされ、しばしば近所をお散歩されることもあったのだとか。
地域の人たちからは「お姫様」と呼ばれ親しまれていたそうです
初夏には部屋の縁側からも、池一面に清らかな蓮の花を楽しむことができます。
(2016年7月初旬撮影)
ちなみに、福江城(石田城)の本丸跡は、現在、長崎県立五島高校になっているので、朝夕は通学する初々しい高校生の姿を見かけることも。
(毎日お城に登城するって何だかワクワクしそうですね)
二の丸跡には、お城の形をした五島観光歴史資料館や、文化会館、図書館などが立ち並んでいます。
近ごろの五島列島といえば、2018年に世界遺産登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が注目されていますが、最大の島である「福江島(五島市)」は、かつて福江藩1万5,000石の城下町として栄えた列島の中心地。
福江島では世界遺産関連のカトリック教会とあわせて「福江城(石田城)五島氏庭園・隠殿屋敷」や武家屋敷など城下町の風情を楽しんでみてはいかがでしょうか。
PickUp
福江城(石田城)五島氏庭園・隠殿屋敷
所在地:〒853-0018 長崎県五島市池田町1-7
電 話:0959-72-3519 (管理事務所)
開園時間:9:00~17:00(12/1~12/26、2/1~3/31は16:30閉園)
休園日・期間:火・水、8/9、中秋の日、12/27~1/31 ※臨時休園あり
入園料:大人800円、小人(10歳~17歳)400円
※9歳以下は無料(ただし大人同伴の場合)
駐車場:無料・普通車8台可。
アクセス:福江港から車で5分、徒歩8分 福江空港から車で10分
おまけ
今回取材したお屋敷と五島高校の間あたり、文化保育園前にある石垣に「ハート型の石(ハートストーン)」を発見!
築城年代からして、おそらく意図的に作られたものではなさそう。
なんだかハッピーな気分になりました♪