五島列島キリシタン物語(上五島編)
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2017年の記事です。
掲載日:2017年06月15日
ライター:GO!GO!ともっち
こんにちは!ともっちです☆
平成30年度の世界遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。
いよいよ登録の機運が高まってきています!
先日、上五島の世界遺産候補の教会やグルメを満喫する現地発着ツアー「五島列島キリシタン物語(上五島編)」に参加してきました。
10:10に有川港ターミナル近くにある観光拠点「五島うどんの里」を出発し
15:00に帰着する、半日コース、約5時間の観光ツアーです。
地元を熟知した観光ガイドさんたちの出迎えを受け、車に乗り込み、いざ出発
世界遺産候補「頭ヶ島天主堂」(国指定重要文化財)
最初に訪れたのは、世界遺産候補にもなっている、全国でも珍しい石造りの教会。
大正8年、キリスト教に対する迫害が終わり再び島へ戻り住んだ信徒たちが、対岸のロクロ島から石を切り出して小船で運び、ひとつひとつ積み上げ、約10年の歳月をかけて完成したといわれています
設計施工は上五島が生んだ教会建築の父・鉄川与助。
教会の内部は、外観の重厚さからガラッと一転!
椿をモチーフにした装飾文様が随所にあしらわれ、やさしい水色の船底天井が印象的。
「花の御堂」とも呼ばれているんですって☆(内部は撮影禁止)
上)左に90℃首を傾げてご覧ください。
石の表面に「九五」と漢数字が彫られているのが見えますか?
頭ヶ島天主堂の壁面の石に多く彫られているこのような漢数字は、石のサイズを表していると考えられていますが、この教会は、信徒たちの労働奉仕により建てられたもの。
プロが作った作品ならば表面に数字を出したりはしません。
このことからも美術建築ではなく、「自分たちの祈りの場」として作った教会だということがわかります。
下)キリスト教の禁教期にひっそりと信仰を続けていた信徒たちは、祈りを捧げる際、小石を組み合わせて十字架を作り、祈り終えるとバラバラにして証拠が残らないように工夫して信仰を守り抜いたのだそうです
海辺にあるカトリック墓地は、5月から6月初旬にかけて、ピンクのマツバギクと青い海とのコントラストがとっても綺麗!
苦労して教会を建てた信徒たちも安らかに眠っていることでしょう。
(崎浦地域 赤尾集落)
天主堂がある頭ヶ島を含む「崎浦地域」は、幕末の頃から石材業が盛んだったエリア。
石畳・石塀はもちろん、「腰板石張り」と呼ばれる民家の壁の下部分に板状の石を張ったものも多く残っています。
湿気の多い日本の民家では床下を開放して湿気を逃がすのが一般的ですが、こちらでは潮などの外的要因から床下を守る役目を果たしているのだそうです。
この崎浦地域の特徴的な景観は「新上五島町崎浦の五島石集落景観」として、国の重要文化的景観に選定されています。
旧鯛ノ浦教会
さて、お腹も減ってきたところで、お楽しみの昼食タイム♪
五島列島の海の幸てんこ盛りの「海鮮丼」と名物「五島うどんの地獄炊き」を、いただきま~す(*´∀`*)
生卵とあご出汁、2種類の出汁につけて食べるのが上五島流なのだとか。
ツルツル細麺で腰がある五島うどんに出汁が絡んで、いくらでも食べられちゃうほどの美味しさです♪
お腹が満足したところで、次の目的地へと出発。
青砂ヶ浦天主堂 (国指定重要文化財)
このツアーでは参加者が理解を深めるため、実際に背負子(しょいこ)でレンガを運ぶ体験をすることができます。
当時は3キロのレンガを1人8個ずつ運んだそうですが、現代の私たちは到底耐えられるものではなく早々にギブアップ。
当時の信徒たちの信仰の強さを、ほんの少し感じることができました。
その後は上五島の自然を感じながらドライブし、スタート地点の「五島うどんの里」に戻り、約5時間のツアーが終了。
観光物産センターで、五島うどんやかんころ餅など、上五島の特産品ショピングもおすすめです(^-^)
五島列島を知り尽くした地元観光ガイドさんの案内で、世界遺産候補の教会などを巡るこのツアー。
地元ならではの昼食も大満足でした!!
ご家族やお友達と一緒に、世界遺産登録を控えた五島列島を巡ってみてはいかがでしょうか☆
【五島列島キリシタン物語(上五島編)】
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