長崎歴史文化博物館で「長崎奉行所展」が開催中
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掲載日:2021年03月16日
ライター:GO!GO!ともっち
今年の桜は早いですね~!!
観測史上最も早い開花宣言だったようです(3/14付)。
先日、長崎歴史文化博物館で開催中の「長崎奉行所展」に行ってきました。
(画像は博物館の桜。少しずつ咲き始めていましたよ)
江戸時代を通して長崎の市政、キリシタンの取り締まり、貿易統制などの拠点であった「長崎奉行所」は、「西役所」と「立山役所」に分かれていて、現在博物館(以下「れきぶん」)が建っている場所は、長崎奉行所「立山役所」の跡地(西役所は旧長崎県庁跡地にありました)。
現在「れきぶん」では、開館15周年を記念し、その原点である「長崎奉行所」に注目した特集展示が行われています【~5月16日(日)まで】。
立山役所の歴史が、「立山役所以前」「前期立山役所」「後期立山役所」の三つの時代に分けて紹介されています。
発掘調査で見つかった出土品を中心に、諏訪神社所蔵の2点、博物館が収蔵している関係史料などと併せて約80点を展示。
私のような素人は出土品だけでは奉行所のイメージがつかみにくいのですが、関係史料が補ってくれることで、この場所の歴史的価値について理解を深めることができます。
令和の再発見!江戸中期の長崎奉行所絵図
諏訪神社の絵図とされてきたが…実は奉行所の絵図だった!?
長崎奉行所を描いた絵図はそのほとんどが江戸後期のものですが、このたび諏訪神社(長崎市)に伝わる二つの絵図が、長崎に残るものとしては唯一、江戸中期 享保年間の改造前(1717年以前)の立山役所の敷地と建物の配置を伝える絵画だということが判明。
これらは時代を経るごとに奉行所を描いたものだという認識が失われ、最近まで諏訪神社の宮司の屋敷一帯を描いたものと考えられそのように紹介されていたのですが、博物館建設前の発掘から15年以上かけて少しずつ真実がわかり始め、今回の「令和の再発見」につながったんですって。
近年、長崎県庁跡地の発掘調査でその原点である長崎奉行所「西役所」がクローズアップされていますが、れきぶんの原点である「立山役所」の絵図とセットで見てみると…なるほど!!という発見があるかも。
諏訪神社所蔵「長崎奉行所絵図」
左)現在の長崎歴史文化博物館の場所に建っていた、長崎奉行所「立山役所」の絵図。
右)現在発掘中の旧長崎県庁跡地に建っていた、長崎奉行所「西役所」の絵図。
長崎風景眼鏡絵立山御役所之図
こちらは昔の立山役所を描いた絵図らしいのですが、現代の風景と逆のような…!?
この絵は「覗眼鏡」を使って鑑賞するための「眼鏡絵」というもので、わざと反転させて描いてあるんですって!
覗眼鏡で見ると、現代でいうところの3D眼鏡のように立体的に見えるのだとか。
奉行所ゾーンの復元コーナーも合わせて見るとイメージが膨らんでワクワクするので、オススメです。
常設展観覧料のみで見学できます。
※今年のお正月に撮影した画像です
⇒関連記事「長崎伝統の正月習俗」 https://www.nagasaki-tabinet.com/blog/49
ちなみに…町家コーナーでは、4月18日(日)まで「桃の節句」の展示が行われています。
長崎の伝統的な雛飾りと、かつて桃の節句に長崎の町人の間で食べられていた行事食を見ることができるので、あわせてお楽しみください。
PickUp
特集展示:長崎奉行所展
会期:2021年2月17日(水)~5月16日(日)
※休館日:3月15日(月)、4月19日(月)
会場:長崎歴史文化博物館(長崎市立山1-1-1)
時間:8:30~17:00(最終入館30分前)
観覧料:常設展観覧料でご覧いただけます
大人630円、小中高校生310円※県内小中学生は無料
電話:095-818-8366