佐世保・九十九島 車椅子に乗ったまま船釣りが楽しめる!バリアフリー遊漁船 海馬瑞蜂丸
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掲載日:2021年02月19日
ライター:GO!GO!ともっち
身体に障害のある方でも気軽に「船釣り」を楽しむことができる遊漁船を体験してきました。
車椅子の方をはじめ、視覚などさまざまな障がいのある方へのサポートが可能です。
やってきたのは長崎県の西北部 佐世保市鹿町町(しかまちちょう)。
リアス式海岸と209もの島々からなる「九十九島」に抱かれた豊かな漁場です。
今回乗船取材した「海馬瑞蜂丸(かいばずいほうまる)」は、西海国立公園に指定されている風光明媚な北九十九島エリアで、船釣りと一緒にクルージングを楽しむことのできる、バリアフリー仕様の遊漁船。
車椅子に乗ったままスムーズに乗船・下船
車椅子の方が船に乗って釣りをすることは簡単ではありませんが、海馬瑞蜂丸では、障害のある方が安全に楽しめるよう、様々な配慮がなされています。
車椅子に乗ったままスムーズに乗船・下船。
船長とスタッフさんが丁寧に介助してくれます。
(付添の方が同伴されている場合、乗船下船時にお手伝いいただくことがあります)
乗り降りの際に使うタラップもオリジナル設計です。
フラット(バリアフリー)に改造されたデッキに
専用の車止め、滑り止めマット、ロープ、ベルトなどを使い、車椅子をしっかりと固定します。
水洗トイレも完備(上部が取り外しできるので、介助の方とのコミュニケーションも可能)
いざ、出港。
このあたりは平戸と九十九島と平戸島に守られた、波穏やかで豊かな漁場。
魚を探しながらのクルージングは、波がキラキラ光ってとても綺麗。心が癒されます。
奥に見えるのは平戸島。
晴れていれば安満岳(世界遺産)や川内峠まで見渡せて気分爽快です!!
立派な鯛などが釣れました!!!
今のシーズン(冬)に釣れるのはタイ、サワラ、スズキなど。
目視で魚が見えなくても、魚群探知機(レーダー)を使って探してもらえます。
釣れた魚は、スタッフさんが素早く網ですくって下処理をしてくれるので自分でできなくても安心して楽しめます。
船長の山下勝也さん(通称:かっちゃん船長)
本業である造船業の傍ら、「釣り好きが高じて」遊漁船事業を営んでいる山下勝也さん。
「障がいのあるなしに関わらず全ての人が釣りを楽しんでほしい」と考え、遊漁船の一隻をバリアフリー仕様に改造。
身体の不自由な方専用の遊漁船サービスを提供しています。
直接的なきっかけは、今回 車椅子で撮影に協力してくださった西村さんが、岸壁から車椅子で釣りをしているのに遭遇したこと。
「船に乗って沖まで出て、もっと釣りを楽しんでもらえたら…」という思いが芽生えたのだそうです。
「障がいがある方は家に閉じこもりがちなので、船釣りをしながら自然を感じてもらえたら嬉しい」と笑顔で話す気さくなお兄さんです。
そうそう、鹿町町(しかまちちょう)だけに、本物の「鹿」が泳ぐ姿に遭遇することもあるのだとか!
PickUp
バリアフリー遊漁船 海馬瑞蜂丸(かいばずいほうまる)
住所:〒859-6204 長崎県佐世保市鹿町町下歌ヶ浦290-2
電話:090-4350-5059(事業者 山下勝也 携帯電話)
乗船コース 半日便(4時間程度) 1日便(8時間程度)
車椅子の方(乗り合い) 10,000円/人 15,000円/人
チャーター船(貸切) 30,000円/船 50,000円/船
・乗船可能台数:車椅子3台
・ライフジャケット、エサ代込み ※取材時は疑似餌(ルアー)を使用
・釣り棹レンタルは別料金にて可能。
・釣った魚は持ち帰るほか、近くの料理店に持ち込んで調理してもらい、獲れたてを食べることも可能(要事前相談)。
・車椅子の方をはじめ、視覚などさまざまな障がいのある方をサポートする道具類も準備されています。
・乗下船場所に身障者用トイレあり(船にも水洗トイレを完備)
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高齢や障害、小さな子どもがいる…といった理由で長崎への旅を躊躇されている方も楽しめるよう「ワンストップ」で相談に対応する「長崎県ユニバーサルツーリズムセンター」が、1月30日(土) 長崎空港内に開設されました。
◆近くの観光スポット「長串山公園(なぐしやまこうえん)」
高台から九十九島を一望。ツツジの季節は特におすすめです。